ダイエット中の犬は思うようにダイエット食を食べてくれなかったり、なかなかダイエットの効果が現れないなど、苦労はつきもの。そこで今回おすすめしたいのが、スープを利用した犬のダイエットです。
そこで今回は、食材から取った栄養豊富なスープを上手に利用し、ダイエット効果をさらに高めることができるダイエット方法について解説していきたいと思います。
スープを利用したダイエット
犬のダイエットを行う際には、主に食事の管理を重点的に行い、さらに運動量を増やすことで、よりダイエットを成功させる確率も高くなります。
運動量を増やせば食事の管理も、これまで与えていたドッグフードで対応することが出来ますが、やはりダイエット中はある程度低カロリーな食事、より消化・吸収の高い食事を与えたほうが、よりダイエット効果を高めてくれることでしょう。
そこで取り入れていきたいのが、ダイエット食として与えるスープです。液体の食事は栄養の吸収も早く、消化する際にもスムーズに消化できるため、ダイエット中にも最適です。
そこでまずは、愛犬の肥満度はどの程度なのかを把握し、愛犬のダイエットの目標を定めてみましょう。
ボディコンディションスコア
愛犬の肥満度を把握する際に参考にしたいのが「ボディコンディションスコア」と呼ばれる指標を確認することです。
ボディコンディションスコアは5段階に分けられており、理想体重である場合にはボディコンディションスコア「3」、痩せすぎの場合にはボディコンディションスコア「1」、太り過ぎの場合はボディコンディションスコア「5」で評価されます。
ボディコンディションスコア3のポイントは、愛犬を上から見たときに腰のくびれがあり、横から見たときには腹部が吊り上がっている状態になります。また、肋骨に直接触れたときには、すぐに肋骨の場所がわかる状態が犬の理想的な体型となります。
ダイエットを行う際には、こうした指標を参考にし、理想体型を目指すようにしましょう。
犬によって違う適正体重
ダイエットと言うと体重を落とすことを目標としますが、上記の通り犬の場合は理想の体型を目指す方が、より愛犬にとって健康的なダイエットを行うことができ、愛犬の健康維持にもつながるものとなります。
というのも、犬の場合には犬種による平均体重は示されているものの、実際には体重の誤差があるのは当たり前と言えます。パピヨンを例にとっても、3kg台の子もいれば、10kg近いパピヨンも存在します。
しかしながら、このパピヨンの場合、平均体重と考えられているのは3.2kg〜4.5kgほど。ただし、この平均体重は基本的に「ショードッグ」としてや、血統を守るために定められた基本の体重です。
ペットとして飼育される犬は、必ずしもこの平均体重であるわけではなく、また、平均体重ではないからと言って違う犬種ということではありません。犬も人間と同じく、体重にも個体差がありますので、一概に何キロという数値を決めることは難しいのです。
理想体重を把握しましょう
上記の通り、愛犬の体重は犬種等の平均体重に当てはめて考えないほうが良いです。そのため、愛犬の適切な体型を把握し、適切な体型の状態である時の体重が、愛犬の平均体重、理想の体重となります。まずはこの理想の体型を目指すために、ダイエットを行っていきましょう。
ではボディコンディションスコアに話を戻しましょう。ボディコンディションスコアが5である太り過ぎの体型である場合、下記のような条件が当てはまってきます。
・愛犬を上から覗いたときに、腰にくびれはない
・横から見た時にもお腹が垂れ下がっている状態
・肋骨に直接触れようとすると、脂肪で覆われているために、なかなか肋骨に触れることが出来ない、もしくは肋骨の場所さえもわからないという状態
これが、ボディコンディションスコア4(やや肥満)である場合には、
・愛犬を上から覗いたときに、腰のくびれがかろうじて確認できる
・お個から見たときに、腹部の吊り上がりが若干感じられる
・肋骨を直接触れようとすると、脂肪で覆われているものの、肋骨の場所や肋骨に直接触れることはできる
以上のような状態が太り過ぎ、もしくはやや肥満の体型となります。一つでも当てはまるようであれば注意が必要です。
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犬にとって重要なタンパク質
愛犬の肥満度が把握できたところで、具体的にダイエットの目標をたて、ダイエットを実行していきましょう。
今回はダイエットに最適なスープを使ったダイエット方法となりますが、実際にはスープだけでダイエットを行うことは出来ません。あくまでもスープはダイエットの補助として考えておきましょう。
犬に必要なのはタンパク質であり、動物性タンパク質から得られる栄養素です。ダイエットを行うからと言って低カロリーな食事にばかり気を取られていると、大事な栄養素をしっかりと摂取することができず、栄養不足で体の免疫力を低下させてしまうことになります。
人間と犬とでは必要としている栄養素が異なりますので、ダイエットを行う前にある程度の知識を持っておくことは大事です。
煮汁から取ったスープ
前述の通り、ダイエット食を手作りする際に、まず中心として考えるのは動物性タンパク源です。動物性タンパク源の割合は少なくとも6割程度、8割程度でも全く問題はありません。
そこでおすすめのスープが、動物性タンパク源から摂取したスープです。鶏肉や豚肉、魚などの動物性タンパク源を煮込み、食材はそのまま与えて、煮込んだときに出た煮汁もスープとして使用することが出来ます。
あまりに油っぽくなってしまった場合や灰汁は捨てましょう。一度濾したものをスープとして利用したほうが安心ですね。
煮汁には動物性タンパク源から出た栄養が含まれており、さらに風味も加わっていますので、食欲が落ちているときにスープとしてフードの上からかけてあげると食欲増進が行なえます。余分な脂分も撤去できますので、ダイエット中には効率も良いでしょう。
煮干しスープはダイエットにおすすめ
ダイエット中におすすめなスープが、煮干しから取っただし汁のスープです。煮干しも動物性タンパク源にはなりますが、煮干しから期待できるのはビタミンB1やビタミンB2を豊富に摂取できるという点です。
ビタミンB1の効果には、糖質を分解し、分解された糖質をエネルギーへと変える作用があります。ダイエット中には欠かせないビタミンでもあるのです。
また、ビタミンB2に関しても糖質や脂質をエネルギーへと変える作用がありますので、肥満体型の犬やカロリーや脂質の高い食事を与える時にも、一緒に摂取しておきたいビタミンです。
このビタミンB1とビタミンB2を豊富に含むのが煮干しですので、煮干しのだし汁をいつものフードにかけてあげるだけでも、ダイエット効果が期待できるのです。
しじみスープもおすすめです
夏場のダイエットは特に水分量に気をつけなければなりません。夏場は水分を失われがちですので、スープを利用したダイエットは良い効果を与えつつ、水分補給にもなりますのでおすすめです。
夏場はビタミンB群を含み、疲労回復の効果にも期待ができる「しじみのだし汁」がおすすめです。
また、疲労回復という点ではみかんなど、クエン酸を含む柑橘系の果物もおすすめです。好みがあるのでまずは果肉を与えることをおすすめしますが、スープやジュースとしても与えやすいですし、運動を交えたダイエットを行う際にも疲労回復効果が期待できますので、ダイエットに合わせて与えておきたいものです。
まとめ
まずは愛犬の肥満の状態を確認し、愛犬の適正な体型・適正な体重を把握することから始めましょう。ただ闇雲にダイエットを行っていたのでは、愛犬のベスト体重を把握できるどころか、ベストな健康状態を保つことも出来ません。
しっかりとベスト体重を目指すように日頃から心がけるようにし、スープを利用してダイエットを目指してみましょう。
愛犬のダイエットはスープだけでは不十分ですが、基本となる食事にプラスαでスープを加えてあげると、よりダイエット効果を高めることが出来ます。
サプリメントなども効果は期待できますが、こうして家庭内でひと手間かけるだけでも、十分にダイエット効果を高めることが出来ますので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
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