犬のダイエットも大事ですが、最も大事なのは犬の健康です。犬の健康を支えるのは丈夫な体ですが、そのためにはしっかりと筋肉を付けることが大事です。

そこで今回は、犬のダイエットと筋肉をつけるためのポイントに付いて解説していきたいと思います。

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ダイエットと筋肉の関係


犬のダイエットは食事制限や食事の管理によるダイエットに加えて、運動を交えたダイエットも大切です。肥満の度合いにもよりますが、運動を交えてダイエットを行えば、消費カロリーも増やすことができ、なおかつ健康を維持しながらダイエットを行えますので、おすすめです。

運動を交えると行っても、やはり肥満体質の犬を急激に走らせてしまったり、ドッグスポーツなどでカロリーを消費させようとするのは間違っています。

ただでさえ重たい体なのに、急激にそのような運動を行ってしまうと、愛犬が怪我をしてしまったり、関節や骨などにも悪影響を与えてしまう可能性が高いです。

運動を交えたダイエットも重要ですが、まずはある程度の体重までダイエットを行い、動ける体になってから運動量を増やすのが鉄則と言えるでしょう。また、動ける体や丈夫な体を作るのに欠かせないのが「筋肉」です。

散歩にも工夫をもたせましょう

愛犬の筋肉をつけつつダイエットを行うためには、まずは散歩に工夫をもたせることが大切です。

いつもの散歩の時間は何分位、歩いているでしょうか。小型犬であれば1日30分程度、中型犬であれば1日1時間程度、大型犬であれば1日1時間半〜2時間程度の散歩時間が理想的と言われています。

1日の散歩の回数に関しても、1日2回程度が理想的。朝と夜に散歩するのが良いかもしれませんね。

また、散歩のコースにも注目したいのですが、いつもの散歩コースは平地のコースでしょうか。それとも坂道や階段があるコースでしょうか。

日頃から歩く散歩コースによっても筋肉の付き方は変わってくるでしょう。坂道や階段を挟むコースは理想的と言えますが、あまり体重が重い状態でこうしたコースを巡っていると、どうしても関節に悪影響が出てしまいます。

肥満の状態によりますが、あまり太り過ぎの状態であるなら、平地のコースをおすすめします。

犬の体重と人の体重


愛犬の肥満の具合がどの程度なのか把握しているでしょうか。小型犬であれば、3kg〜5kg程度が平均的な体重となりますが、犬の体重は人間の体重と比較するとおおよおそ10倍近い体重になります。

例えば、5kgの犬が1kg増加してしまえば、人間に当てはめて考えると10kg近い体重増になるわけです。これが2kg増、3kg増となれば、かなり肥満状態であることが想像できますね。

また、10kgも20kgも増加した体で、突然、運動を始めれば怪我をしてしまうというのもイメージが湧くのではないでしょうか。

このように、私達からすると1kgの増加は大した増量ではないと思ってしまいますが、犬にとってはかなりの増量になっているのです。犬の場合は100g単位で体重を測定していかなければなりません。

ダイエットは食事の管理が大切

運動だけでダイエットを行うことも出来ますが、しっかりと食事の管理もできていなければ健康的にダイエットを進めることは出来ません。

犬にとって最も適した食べ物は、動物性タンパク源です。犬は本来であれば肉食よりの雑食動物です。ペット化している犬は、さらに雑食性が強くなっているとは言われますが、それでも主食は肉食であることに変わりはありません。

人間のダイエット中に肉を食べるのは少し気が引ける行動かもしれませんが、犬にとっては栄養も豊富で、筋肉を作るのにも適した食材です。また、ダイエットを行う際にも、運動量によっては適した食材とも言えるでしょう。

丈夫な筋肉を作るのにはタンパク質が欠かせませんので、筋肉をつけつつダイエットを行うのであれば、タンパク質の高いドッグフードを与えるのが理想的と言えます。

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グレインフリーがおすすめ

ただ単にタンパク質が高いドッグフードを与えても、ダイエットの効果は薄れます。そこで選びたいのが「グレインフリー」のドッグフードです。

グレインフリーとは、犬が消化しにくい「穀物類」を一切含まない事を指し、ドッグフードに穀物を含んでいないというものになります。

穀物は植物性のタンパク質を含んでいますが、消化しにくい食材であるため、ダイエット中にはあまり適した食材とは言えません。また、穀物に含まれるタンパク質量と、動物性タンパク源に含まれるタンパク質量では大きな差もあります。

ダイエット中は消化・吸収が良いフードを与えたほうが、よりスムーズなダイエットを行うことが出来ますので、動物性タンパク源を豊富に使用したグレインフリーのドッグフードを選ぶことをおすすめします。

重要なのはタンパク質の摂取


グレインフリーのドッグフードを与えているからと言って、ダイエットが簡単に行えるわけではありません。動物性タンパク源はタンパク質も豊富に含みますが、脂質やカロリーも高いので、場合によっては肥満を引き起こす要因にもなりかねません。

ただし、穀物で構成されたドッグフードとは違い、動物性タンパク源が主体となったドッグフードは消化にも優れていますので、運動をしっかりと行うことでカロリーも消費し、タンパク質をしっかりと摂取することが出来ます。

あくまで目的はダイエットと筋肉を付けることですので、タンパク質を豊富に摂取するのは重要です。そのためには、グレインフリーのドッグフードはより適した食事であり、ダイエットを行う上でも効率が良いと言えます。

プロ目線から見た犬のダイエット

犬のダイエットと言うとダイエット用のドッグフードを与えるのが一般的ですが、手作り食を利用して、いつものドッグフードにトッピングすることでも十分にダイエット効果を与えることが出来ます。

そこで取り入れたいのがビタミンB1を豊富に含む食材です。ビタミンB1は糖質をエネルギーへと分解してくれる効果を持ちますので、ダイエット中には欠かせないビタミンの一つです。また、ビタミンB1は水溶性のビタミンですので、過剰摂取の心配もありません。

ビタミンB1を多く含む食材には「鶏レバー」や「シャケ」「玄米」「いんげん豆」「きのこ類」等が挙げられ、「豚肉」にも豊富にビタミンB1が含まれます。ただし豚肉は脂質も高いですので、ダイエット中の食材としては不向きですね。

また、ビタミンB1は疲労回復にも高い効果が期待できますので、ダイエット中で運動量を増やしている時にも、疲労回復のためにビタミンB1を摂取させるのも効果的と言えます。

まとめ

筋肉をつけながらダイエットを行うには、食事の管理、運動量の増加が効果的という事を解説してきました。

市販のダイエットフードに頼るのも良いですが、いつものドッグフードがタンパク質豊富なドッグフードであれば、トッピングでビタミンB1が豊富な食材を利用し、ダイエットを行うことでも十分に高い効果が見込めます。

また、ある程度、体重も落ちてこれば、日頃の散歩量から少し距離を伸ばしてみたり、散歩コース自体も坂道をわざと使うなど、少しずつ筋肉に負荷を掛けるような散歩を行うこともおすすめです。

ランニングしながらダイエットも理想的ですが、やはりあくまでランニングも体重をかなり落としてから行ったほうが良いでしょう。残り100g〜200gと迫っているのであれば、様子を見てランニングしてみても良いかもしれませんね。

丈夫な体を作るのは筋肉であり、筋肉を作るのは運動に加えてタンパク質をしっかり摂取することです。ダイエット中だからといって極端なカロリー減を行うのではなく、効果的な栄養と効果的な運動を行うことで、よりスムーズなダイエットが行えるようになるでしょう。

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