愛犬をダイエットさせたくても、事情があってなかなか家の外に出てダイエットをさせることが出来ない。そんな悩みを抱えている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、犬が家の中だけで過ごすデメリットや、家の中で出来るダイエット法について解説していきたいと思います。
家の中だけで過ごすデメリットとは
犬も元々、野山を駆け巡っていた犬種や、狩猟犬として活躍していた犬など、ルーツを辿れば活動的だった動物であることが分かります。さらに遡れば、犬の祖先となるオオカミにたどり着きますが、オオカミもまた長距離を移動し、獲物を狩り、集団で生活していた動物です。
こうした血が流れる現代の犬たちもまた、オオカミほどとは言いませんが、多くの運動量を必要とする動物ではあります。もちろん、進化の過程で様々な犬種が登場し、それぞれに特徴を持った種類が増えていきましたので、多くの運動量を必要とする「ボーダーコリー」や、それほど運動量を必要としない「チワワ」など、犬種によっては必要となる運動量は大きく異なるものとなっています。
犬種によっても変わる運動量
上記でも取り上げたチワワですが、一時期テレビCMなどでも登場したことで、一気に人気犬種となりました。チワワを飼っている方の中には、「チワワは散歩が必要ありません」と言われて飼った方も多いのではないでしょうか。
たしかに、チワワはそこまで多くの運動を必要とはしていませんが、あくまでも個体差はあります。チワワの中にも外遊びが大好きな犬もいますし、走り回るのが大好きな子もいます。
反対に、ボーダーコリーでも運動が好きではない子もいますし、外遊びが苦手という子もいるでしょう。
犬も人間と同じように「性格」がありますので、犬種によるあるていどの傾向はありますが、性格は千差万別。色々な性格がいますので、一概に散歩が要らないという説明は信じないほうがベターです。
スポンサードリンク
ストレス解消のためにも外で運動を
とはいえ、基本的に犬は「遊び」が大好きな動物です。外が苦手という犬でも、家の中ではたくさん遊ぶという子も多いのではないでしょうか。
こういう子は、きっと外が嫌いなのではなく、外が「怖い」だけかもしれません。確かに家の中は静かですし、安全です。臆病な子は特に、外に出たがらない傾向にありますので、外遊びが苦手という子も多いはずです。
家の中だけで育つと、外の環境が怖くなるばかりか、運動不足を招いてしまいますので、結果として肥満になってしまう子も少なくありません。できれば外で運動をさせることが、ストレス解消にもなりますし、運動不足の解消にも繋がるので、ダイエット効果も高いのですが、なかなか外で運動させられないという事情を抱えている飼い主さんも多いでしょう。
おやつの与えすぎに要注意
家の中で行えるダイエット方法ですが、まずいちばん大事なのはおやつの与えすぎに注意することです。
現在は、1日何回おやつを与えているでしょうか。また、1回のおやつの量はどれくらいでしょうか。
ダイエット中は1日1回程度に留めておき、1回のおやつの量もビスケット1枚程度にとどめておきましょう。というのも、ドッグフードを与えることによって、1日に必要なカロリーはすでに摂取出来ているため、おやつを与えることで必然的にカロリーオーバーの状況を招いてしまっているためです。
また、外での活動量が少ない状況下では、さらに犬の消費カロリーも少ないため、ちょっとしたカロリーオーバーでも大きな負担となってきてしまいます。
おやつの量をしっかりと調節しなければダイエットを成功させることは難しいです。いくらドッグフードで減量用のものを与えていても、運動量が少ないということを常に意識しておかなければなりません。
減量用のドッグフード
現在与えているドッグフードはどのような種類のドッグフードでしょうか。ダイエットを行うために減量用のドッグフードを与えている方も多いかもしれませんね。
外での活動量が少ない犬は、1日の消費カロリーもぐっと抑えなければなりません。ダイエット中だから減量用のドッグフードを与えているといっても、減量用のドッグフードが愛犬に適したドッグフードである場合もあります。
一般的な成犬用のドッグフードでは、やや摂取カロリーも過剰となってしまっているかもしれません。カロリーを抑えたドッグフードは、減量用のドッグフード以外にも、避妊・去勢を行った犬用、体重維持用のドッグフードなど、各メーカーによって名称は異なるものの、低カロリーなドッグフードは販売されています。
ですので、通常の状態でこうした体重維持用のドッグフードを与える形にし、ダイエット中は野菜などを用いた置き換えダイエットでカロリーを減らす、もしくはより低カロリーなドッグフードを探すようにしましょう。
家庭内でも遊びを交えて運動を
やはり、運動量が少ない分、1日の摂取カロリーは抑えていかなければ、どんどんとカロリー過多の生活になっていきます。正直なところ、食事の管理だけでダイエットを行うのは、犬の健康維持にもあまりおすすめできる方法ではありません。
食事の管理をおこないつつ、しっかりと運動を行うことが、犬にとって最も最適なダイエット方法ではあります。
そこで、家庭内でも出来る限りの運動を行うようにしましょう。家の中で走らせるのは難しいですが、遊びを交えて運動させるのは可能かと思います。
家庭内でしっかりと運動を行う方法としては、ボール遊びが最適でしょう。ボールを使ったキャッチ&リリースで遊ばせられれば、ある程度の運動を行うことが出来ます。
また、余裕があれば家庭内で使える犬用ウォーキングマシーンを利用するのも一つです。あくまで運動の補助器具として利用するべきですが、外に出て運動する機会がないのであれば、ぜひ取り入れても良いアイテムかも知れません。
スポンサードリンク
プロ目線から見たダイエット方法
家庭内で運動させるのは非常に難しい事です。しかし、工夫次第では日頃の行動にプラスαして、ちょっとした運動を行うことも可能です。
たとえば、ソファに上がるときにも、もう1段、間にいれてみるですとか、階段を利用して上り下りで運動させるといった具合に、身近なものを少し不便にさせたり、すぐに行けないようにしてあげることで、運動量を少しだけ増やすことが出来ます。
今回は家庭内での運動やダイエットについて解説してきましたが、出来ればダイエットを期に、外に出る練習を行ってみるのが一番良い方法です。いくら怖がるとは言え、やはり犬は外に出るとテンションも上がりますし、何より空気の違いを感じさせることが大事です。
はじめから30分、1時間といった散歩をする必要はありません。近所を1周するだけでもかなりの運動量の違いが出てきます。また、愛犬と一緒に散歩することで、飼い主さん自身の運動不足の解消にも繋がります。
今一度、外に出て運動できない理由は何なのかを考えるようにしましょう。
まとめ
家庭内でダイエットを行う方法や、食事の管理について簡単に触れてきました。まずは愛犬の犬種がどんな性格の犬なのか、活動量は必要な犬種なのかを把握することも大事なポイントです。
活動量の多い犬を自宅内だけで飼うというのは、かなり苦痛な状態と言えます。ダイエットのみならず、問題行動が起きてしまう前に外にだすことを覚えさせ、しっかりと運動させるようにしなければなりません。
あくまでも今回説明してきた内容は、運動量も少なく、家庭内でも飼う事は可能といった犬種に対してです。チワワなどがそれに当てはまってきますが、小型犬の中にも柴犬など、活動量の多い犬種は存在しますので、飼い主さんが愛犬の犬種についてあまり良くわかっていないのであれば、改めて勉強し直す必要はあるでしょう。
家庭内でも飼育は可能ですが、今一度、外で運動させることの意味を理解し、愛犬のダイエットを成功させるようにしましょう。
スポンサーリンク