犬のダイエットの天敵と言えば「おやつ」。おやつを抜けばダイエットもスムーズに行えるところですが、愛犬の楽しみを減らしてしまうのもかわいそう。そんな飼い主さんにおすすめしたい、ダイエット中におすすめのおやつをご紹介していきたいと思います。

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ダイエット中におやつは必要?


冒頭でも触れたとおり、犬のダイエットを行うためにはおやつをぬいたほうが抜いた方が、ダイエットもスムーズに行なえますので、本来であればおやつは一時的に我慢させるのがベストと言えます。

ドッグフードは一日の栄養バランスを考えて作られているため、ドッグフードだけでもしっかりと必要な栄養を摂取し、愛犬のお腹も満たしてくれるものですが、そこにおやつを与えることでカロリーオーバーになるのは仕方のないところ。運動量も少なければ、当然ながら肥満体質になっていってしまいます。

そうは知りつつも、ついついおやつを与えてしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか。仮にダイエット中におやつを与えるのであれば、出来る限り少量を、さらにカロリーが低いようなおやつがおすすめとなります。

とはいえ、ダイエット用のおやつにもたくさんの種類があり、「ライト」「カロリーオフ」など、様々な表記も記載されていますが、他の製品と比較していくとどの程度のダイエット効果が期待できるのでしょうか。どんな種類のおやつがあるのかを見てみましょう。

ドギーマン「低脂肪 紗」はヘルシーなおやつ?

テレビCMでもお馴染みの「ドギーマン」の中でも、特に有名なおやつで知られる「紗(さや)」シリーズ。この紗シリーズの中でダイエット中におすすめとなるのが「低脂肪 紗」です。

基本シリーズである「紗 プレーン」の脂質は10%以上となっていますが、「低脂肪 紗 プレーン」は脂質が0.5%以上と一気に低脂肪な内容。脂質が3%以下であることがポイントとなっている商品ですので、「紗」シリーズよりもヘルシーな内容となっています。

ただし、カロリーはしっかりとありますので、1日の目安量は守るようにしましょう。小型犬であれば1日3本〜6本となっていますが、ダイエット中であれば1本でもよいでしょう。

また、おやつの成分に使用されている「発色剤(亜硝酸ナトリウム)」「食用色素(赤102、黄5)」をはじめ、あまり犬にとって健康的ではない成分が使用されているのが残念なポイント。こうした成分はおやつに限らず、ドッグフードにも含まれる場合もありますので、成分値だけではなく原材料表記もしっかりと確認しておく必要があります。

【ドギーマン 低脂肪 紗 プレーン 原材料】
鶏肉(胸肉、ササミ)、小麦粉、グリセリン、トレハロース、プロピレングリコール、ミネラル類(ナトリウム)、リン酸塩(Na)、酸化防止剤(ビタミンC)、発色剤(亜硝酸ナトリウム)、調味料、食用色素(赤102、黄5)

【ドギーマン 低脂肪 紗 プレーン 成分値】
タンパク質:15%
脂質:0.5%
繊維質:1%
灰分:3.5%
水分:35%
カロリー:290Kcal/100g

カロリーカットされたチーズならダイエット中でも大丈夫?

チーズが大好き!という犬も多いですが、人間用と同じく、チーズは決してヘルシーな食べ物とは言えません。各メーカーからもチーズのおやつは販売されていますが、例としてペッツルートの「カロリーカットチーズ」を見てみましょう。

【ペッツルート カロリーカットチーズ 原材料】
チーズ、とうもろこし でん粉、小麦粉、植物性油脂、乳清たん白、じゃがいも でん粉、ソルビトール、炭酸カルシウム、乳化剤、食塩、pH調整剤、保存料(ソルビン酸K、デヒドロ酢酸Na)、酸化防止剤(エリソルビン酸Na、ビタミンE)、香料、食用色素(β-カロテン)

【ペッツルート カロリーカットチーズ 成分値】
タンパク質:13%
脂質:12%
繊維質:1%
灰分:10%
水分:40%
カロリー:320Kcal

以上の数値からも分かる通り、「カロリーカット」ではありますが、ドッグフード並みの成分値となっていますので、ダイエット中の犬はやはり、チーズは避けたほうが良いかと思います。

カロリーカットチーズというのも、通常の「プロセスチーズ」と比較して塩分を控えめにしたものですので、一般的なチーズよりかはヘルシーですが、ダイエット中におすすめのチーズという意味合いではありません。チーズを与えるのであれば、体重が適性になってきてから与えるようにしましょう。

ダイエット中の口腔ケアならグリニーズ「カロリーケア」がおすすめ

犬の歯磨きおやつとしても有名な「グリニーズ」を与えている飼い主さんも多いのではないでしょうか。グリニーズは、実は「総合栄養食」のおやつですので、栄養バランスも整っております。その半面、ダイエット中の犬は主食との組み合わせもしっかり行わなければ肥満を引き起こしてしまう可能性も高いです。

そんなダイエット中の犬におすすめなグリニーズが「カロリーケア」です。グリニーズの成犬用(小型犬用)ですと、1本あたり約56Kcalですが、カロリーケアはグリニーズの成犬用よりもカロリーが約8%OFFになっているグリニーズですので、歯磨きケアを行いながらも、成犬用よりもヘルシーなグリニーズを与えることができます。

【グリニーズプラス カロリーケア 小型犬用 原材料】
小麦粉、小麦タンパク、ゼラチン(豚由来)、セルロース、タンパク加水分解物、グリセリン、レシチン、L-カルニチン、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、D3、E、コリン、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)、ミネラル類(カリウム、カルシウム、クロライド、セレン、マグネシウム、マンガン、ヨウ素、リン、亜鉛、鉄、銅)、着色料(スイカ色素、ゲニパ色素、ウコン色素)

【グリニーズプラス カロリーケア 小型犬用 成分値】
タンパク質:30%
脂質:5.5%
繊維質:11%
灰分:5%
水分:15%
カロリー:51Kcal/1本あたり

グリニーズは1日1本が目安となりますので、ドッグフードとの栄養バランスを計算しながら、カロリーオーバーにならないようにドッグフードを調節しながら与えて行きましょう。

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低脂質・低カロリーの「おやつは0脂ボー」


洗濯洗剤などのライオンも、たくさんのペット商品を販売していますが、その中でもダイエット中におすすめとなるおやつが「おやつは0脂ボー」シリーズです。

おやつは0脂ボーはソフトクッキータイプのおやつで、脂質はわずか0.1%。カロリーも1本あたり7Kcalと、かなりヘルシーなおやつとなっています。

【ライオン ワンツースリム おやつは0脂ボー 野菜入り 原材料】
でん粉類、鶏肉、砂糖、小麦粉、脱脂大豆、オリゴ糖類、脱脂粉乳、食塩、野菜類(にんじん、ほうれん草)、L-カルニチン、増粘安定剤(加工でん粉)、ソルビートル、グリセリン、乳酸Na、膨張剤、セルロース、ピロリン酸Na)、保存料(ソルビン酸K)、発色剤(亜硝酸Na)、テアニン、ビタミンE

【ライオン ワンツースリム おやつは0脂ボー 野菜入り 成分値】
タンパク質:5%
脂質:0.1%
繊維質:1%
灰分:4%
水分:23%
カロリー:7Kcal/1本あたり

成分的にはとてもヘルシーはおやつは0脂ボー。しかし、残念ながら原材料には犬の健康にも良いとは言えない成分が使われているようですので、積極的におすすめしたい製品ではありませんね。

脂質やカロリーも低いので、ダイエット中にもおすすめな内容ながら、保存料などの合成添加物は大量摂取しなければ問題のないものの、やはり微量でも気になるところではありますので、かなり惜しい内容のおやつと言えます。

栄養バランスの取れたおやつがおすすめ

上記では市販で販売されている「カロリーオフ」や「ヘルシー志向」なおやつをご紹介してきましたが、実際のところ、やはり市販のおやつでダイエット中におすすめと言えるのは難しいというのが実際のところです。

成分的には満足の行くものであっても、使用されている原材料にマイナスポイントがあったりと、100%の満足を求めるのは少々ハードルが高いのかもしれませんね。

ドッグフードの量を調節することで、ある程度カロリーを落とすことはできますが、栄養のバランスを考えて計算しなければ、栄養不足を招いてしまう可能性もあります。今回ご紹介した中では、グリニーズが最も栄養管理のしやすいおやつではあります。

カロリーばかりに気を取られず、栄養バランスの取れたおやつを選ぶのも、ダイエット中に与えるおやつを選ぶ一つのポイントではあるのです。

プロ目線からみたダイエット中に最適なおやつ


やはりおすすめとなるのは、自然素材を利用した手作り食かもしれません。犬用のおやつになる食材はたくさんあります。中でもより手軽なのは「野菜」や「果物」です。

「さつまいも」や「かぼちゃ」は栄養も満点。さらにチップス状に調理すると、日持ちもしますし、おやつとしても与えやすいですね。

また、食物繊維が豊富な「キャベツ」や「ブロッコリー」もおすすめです。腸内環境を整えることは、健康管理もしやすくダイエットにも良い効果を与えるでしょう。

ただし、野菜や果物を与え過ぎてしまうと、おなかを壊してしまう可能性もあります。少量でも愛犬の満足のいく食材はありますので便の状態を確認しながら、少しずつ量を増やしていきましょう。

まとめ

愛犬のダイエット中におやつを選ぶときには、カロリーの低いものを選びがちですが、ドッグフードとの兼ね合いを考え、栄養バランスの取れたおやつを選ぶ事も大事です。

カロリーや脂質ばかりに気を取られていると、タンパク質の量が少なすぎたり、必要とする栄養が不足してしまう可能性もありますので、しっかりと愛犬の状態を見ながらおやつを与えるようにしましょう。

また、ダイエット中は運動量を少し増やしてあげましょう。(極端に増やすのは逆に危険かもしれません)これまでと同じ運動量では、消費カロリーも変わらず、思うような成果を上げることができないかもしれません。少しでも早く適正体重に戻すようにし、健康的な生活を送れるようにしましょう。

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