愛犬が太ってきたので運動を行いたい、しかし外に出られる時間がない、もしくは愛犬に運動させる事が困難である場合には、犬用のランニングマシンがおすすめ。外で行う運動や散歩とまではいきませんが、ちょっとした運動不足の解消やダイエットに使用するにはもってこいのアイテムでもあります。

そこで今回は、犬用のランニングマシンとダイエット効果について解説していきたいと思います。

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ダイエットの基本は運動


犬のダイエットを行う際には、十分な食事の管理に加え、しっかりと運動をこなしていなければ思うような結果を得るのは難しいでしょう。犬は本来、オオカミの血を引く動物でもあり、獲物を探し求めるために移動しながら行動をしていました。

また、多くの犬種はかつて、狩猟犬や使徒犬として人間に従事し、人間の仕事を助けてきました。もちろん犬種にもよりますが、基本的には多くの運動量をものともしない動物でもあるのです。

このように、犬はたくさんの運動を行ってきたはずなのですが、現代のペットとなった犬は、体が求めるよりも十分な運動量を摂取できていない犬が非常に多いと言えるでしょう。

元々、多くの運動量を必要とする犬ですが、思うような運動量を摂取できないことで、次第に肥満体質へと変わっていってしまい、いつしか運動するのも面倒臭がる肥満犬へと変わっていってしまうわけです。

食事の管理もダイエットには重要な要素

犬が肥満になってしまうのは、運動量が少ないからだけではありません。適切なドッグフード、適切な給餌量を与えていても、おやつの量が多ければ意味がありません。

ドッグフードは1日に必要とする栄養素や摂取カロリーを、1日量を摂取させるだけで賄えるように作られています。そのため、不用意におやつを与えていると、当然ながら1日の摂取カロリーオーバーとなってしまうわけです。

犬のダイエットに運動も大事な要素ですが、食事の管理はしっかりと行わなくてはなりません。ただし、しっかりと運動を行っていれば消費されるカロリーも増えますので、運動量と食事の管理・バランスは特に重要なポイントとなってきます。

運動量が増えれば、消費するカロリーも増えますので、与えるドッグフードの選び方、おやつの量もコントロールしやすくなるでしょう。

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高齢犬の運動不足の解消にも

犬用のランニングマシンはダイエット目的としても良い効果を与えるものですが、ランニングマシンはダイエット目的だけでなく、高齢や病気でなかなか散歩に連れて行くことができない犬にもおすすめのものです。

速度も1km/hほどから対応しているので、体調を崩している犬の軽い歩行運動としても利用できることでしょう。長歩きとまでは行きませんが、適度に運動するのは犬の健康維持にも欠かせないもの。少しでも歩きたがるようであれば、こうしたランニングマシンを利用して、体を動かせることも大切です。

外の空気を吸いながら散歩するのには及びませんが、少しでも運動を行う習慣が出来れば、犬の運動不足の解消だけでなくストレス軽減にも一役買ってくれることでしょう。

ドギーマン 「なかよしドギー健康ラン」

ドギーマンから販売されている「なかよしドギー健康ラン」。一般的にルームランナーやランニングマシンと言うと、自動でランニングができるよう走行面が動く作りになっていますが、「なかよしドギー健康ラン」は飼い主さんが自転車を漕ぎ、漕ぐスピードによって走行面が動くというランニングマシンです。

飼い主さんが隣で自転車を漕ぐ形ですので、愛犬も安心してランニングマシンに乗ってくれることでしょう。また、愛犬のペースも考えて、飼い主さん自らが漕ぐスピードを調節することができますので、様子を確認しながら共に汗を流すことも可能です。

配置に関しても隣り合わせにセッティングすることもできますし、対面にセッティングすることも出来るので、部屋の配置や愛犬の様子を見ながらベストな配置にセッティングすることも可能です。

他のランニングマシンとは一味違ったランニングマシンですので、「一緒に」という意識が強い飼い主さんにおすすめの一品と言えるでしょう。

愛犬専用電動ウォーキング ペットラン PR-700

「愛犬専用電動ウォーキング ペットラン」は完全に犬用に特化したウォーキングマシンで、速度は1km/h〜12km/hにまで対応。リモコンも付いているので、愛犬の様子を見ながらリモコン操作でスピードの強弱をつけることができます。

体重制限は20kg以下となりますので大型犬は難しいでしょう。また、中型犬であっても走行面が41cm×73.5cmですので、犬種によっては難しいかもしれません。

価格に関してはAmazonで約70,000円と、他のランニングマシンと比較するとやや安価なランニングマシンと言えます。

口コミでは始めは不思議がっていたものの、慣れてくるとしっかりと走ってくれたというコメントもありますので、まずは比較的安価なランニングマシンを試してみたいという飼い主さんにおすすめです。

ランニングマシンを利用する時の注意点


ランニングマシンを利用する際に気をつけたいことは、必ず飼い主さんのそばで利用するということ。くれぐれも愛犬をランニングマシンで走らせている間、飼い主さんがそばを離れて別のことを行うなど、一人で走らせることのないようにしましょう。

第一に、ランニングマシンは危険防止装置は付いているものの、万が一の事故は十分に考えられる事です。また、犬は何事も、飼い主さんとコミュニケーションを取る事を大事にする動物です。

ですので、ランニングマシンを散歩代わりに考えたり、勝手に走らせてダイエットさせると考えるのは安易な考えと言えます。このようにランニングマシンを利用していると、もしかすると愛犬は罰を与えられているのかと勘違いしてしまう可能性もあるでしょう。

徐々にスピードに慣れさせていきましょう

ランニングマシンを利用する際に気をつけるべきことは、徐々に慣らせるように使い始めるというのもポイントになります。

始めは最低速度から始め、その日からすぐに走らせるような使い方はしないほうが良いでしょう。まずはしっかりとランニングマシンを踏みしめる感触を確かめさせ、長時間利用するのも避けたほうが良いかもしれません。

慣れてきたと思えたタイミングでスピードが上がることを理解させ、しっかりとした体制で歩けているか、走っているかを確認しましょう。無理な体制やタイミングがおかしいと感じるのであれば、少しスピードを落として慣れさせていきましょう。

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ランニングマシンは運動の補助器具


今回はランニングマシンについてご紹介してきましたが、あくまでも犬にとってランニングマシンは日頃の運動をサポートする器具として考えておきましょう。やはり、犬にとって運動は室内で行うよりも外の空気に触れて行うほうが良いでしょう。

というのも、外の空気のほうが良いだけではなく、しっかりと足の裏で芝生やアスファルト、砂利道、土などの感触をあじわい、刺激を受ける事も大事なのです。犬の足の裏は多くの神経が通っており、様々な感覚を得ることができます。

また、足の裏からは汗を唯一出すことができ、地面に擦り付けることでマーキングのような効果を得ているとも考えられています。

こうした、犬本来の行動を行わせることも大事ですし、多くの刺激を足の裏に与えることも、健康維持にも大事な事なのです。

ダイエットとしてランニングマシンを利用することも効果的ですが、やはり外で運動させる事と比較すると、室内で運動させるよりもダイエット効果に加えて健康維持の効果も大きく変わってくるでしょう。

あくまでもランニングマシンはダイエットの補助道具として考え、メインは外での運動を中心として行うようにしましょう。

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