ネットでも話題に上がっているドッグフードのひとつ「ネルソンズ ドッグフード」。このネルソンズ ドッグフードは良質なドッグフードではありますが、ダイエットフードとしては向いているドッグフードと言えるのでしょうか。
そこで今回は、ダイエット中のドッグフードの選び方やネルソンズの特徴について解説していきたいと思います。
ネルソンズ ドッグフードとは?
ネルソンズ ドッグフードはイギリス原産のドッグフードで、主な特徴として穀物を使用していないグレインフリーのドッグフードであること、合成添加物は一切使用していないこと、グルコサミン・コンドロイチンを配合していることなど、様々な特徴を持つドッグフードです。
中でも動物性タンパク源の含有量も多く、第一・第二主原料で48%もの割合で動物性タンパク源が配合されています。犬にとって重要な成分であるタンパク質をしっかりと摂取することが出来るドッグフードですので、活発な愛犬の健康をサポートしてくれるドッグフードと言えます。
タンパク質は犬の筋肉を健康に維持するのにも必要で、ダイエット中の犬は食事の管理はもちろん、しっかりと運動をしなければダイエットを成功させることが難しいです。
肥満傾向の犬は特に体が重く、しっかりと筋肉を健康に維持していなければ、重たい体を支えることが出来ません。そのためには、しっかりとタンパク質を摂取する必要があるのです。
ネルソンズの成分
では具体的に、ネルソンズの成分を見てみましょう。
【ネルソンズ 成分】
タンパク質:30%、脂質:15%、繊維質:2.5%、灰分:7.5%、水分:8%、オメガ6脂肪酸:4.2%、オメガ3脂肪酸:0.7%、リン:0.98%、マグネシウム:0.98%、ナトリウム:0.28%、カルシウム:1.72%、カリウム:0.7%
一般的なドッグフードはタンパク質が25%前後ほどと言ったところでしょうか。ネルソンズのタンパク質は30%とやや高めの設定となっています。
また、ダイエットを行う上ではタンパク質は必要な成分ではありますが、ネルソンズの脂質に関しては15%と高めになっていますので、脂質に関してはダイエット向きとは言えない内容と言えます。
減量用のドッグフードでは一桁台の脂質のドッグフードもありますので、15%は高いと言えます。ダイエット中は脂質は控えたいところですので、脂質の高いドッグフードは避けましょう。
ネルソンズはタンパク質は取り入れたいところですが、脂質が高いので、ダイエット向きとは言えないドッグフードと言えます。
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ネルソンズの原材料
次に、ネルソンズ ドッグフードの原材料を見てみましょう。
【ネルソンズ 原材料】
乾燥チキン(28%)、チキン生肉(20%)、サツマイモ、ジャガイモ、エンドウ豆、鶏油、バターナッツスカッシュ、チキングレービー、サーモンオイル、エンドウ豆繊維、ミネラル類(硫酸第一鉄水和物、硫酸銅(II)五水和物、硫酸マンガン一水和物、硫酸亜鉛一水和物、無水ヨウ素酸カルシウム、亜セレン酸ナトリウム)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE)、マンナンオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、海藻パウダー、グルコサミン、クランベリーエキス、コンドロイチン、ニンジン、グリーンピース、カボチャ、リンゴ、ナシ、ブロッコリー、パースニップ、ペパーミント、パセリ、フェンネル、マリーゴールド、ショウガ、ブドウ種子、酸化防止剤(ミックストコフェロール)
主原料は「乾燥チキン」「チキン生肉」と動物性タンパク源が豊富に使われている他、「カボチャ」「グリーンピース」「ブロッコリー」などの野菜類、「リンゴ」「ナシ」などの果物類、「ペパーミント」「マリーゴールド」などのハーブ類といったように、様々な食材が使用されています。
犬にとって動物性タンパク源は非常に重要な原材料で、雑食性の肉食である犬にとって、やはり肉は必須の原材料と言えます。
そして、野菜や果物などの食物繊維も適度に配合されており、腸内環境の改善やスムーズな消化を促すためにも大切な原材料です。この他、ハーブ類は栄養にプラスαの効果を与えてくれるものですので、適度に取り入れたいところです。
グレインフリーのドッグフード
ネルソンズの原材料を見てみるとわかりますが、ネルソンズは穀物類を一切使用しておりません。
近年はこうした穀物を使用していないドッグフードが増えてきていますが、その理由として、穀物に対して食物アレルギーを持つ犬の増加や、犬自身が消化のしにくい食材であることが挙げられます。
穀物は消化がしにくい半面、腹持ちの良い食材ですので、ダイエットフードにも多く使用されています。しかしながら、犬にとってより消化のしやすい原材料は動物性タンパク源であり、穀物類は消化がしにくい食材ですので、消化不良を引き起こしたり、穀物類を多く摂取することで血糖値が上昇してしまうと言ったデメリットもあります。
特にダイエット中は血糖値の上昇は避けたいところ。肥満を引き起こす要因ともなりますので、出来る限り穀物類を多く使用したドッグフードは避けたいところです。
ネルソンズはグレインフリー(穀物不使用)のドッグフードですので、こうした心配もありません。ダイエット中は、特にグレインフリーのドッグフードを選ぶことをおすすめします。
運動量はタンパク質がポイント
ダイエット中はドッグフードを減量用のドッグフードに、一時的に切り替えることをおすすめしますが、これも犬のタイプによって向き・不向きが出てきます。
というのも、食事の管理で十分に痩せられる犬もいれば、運動をしっかりと行わなくてはダイエットしにくい犬もいますので、一概に減量用のドッグフードだけで痩せられるとは言えないのです。
運動量を多く必要とする犬は、安易にカロリーやタンパク質を減らしてはいけません。丈夫な体、多くの運動量をカバーするためには、ある程度の摂取カロリーも必要となりますし、タンパク質も必要となってきます。
こうした犬であれば、ネルソンズを与えてもしっかりと運動を行っていれば、ダイエットを成功させることが出来るでしょう。
運動は体重をある程度落としてから
運動量の多い犬をダイエットさせる際に気をつけたいポイントは、ある程度体重を事前に落としてから運動を行わせるということです。
肥満状態にあると、通常よりも重たい体重を支えることになるため、関節や背骨にも負担がかかっている状態になります。体重が重たいまま運動を行わせると、場合によっては関節を痛めてしまったり、背骨にダメージを受けて椎間板ヘルニアなどの症状を引き起こしてしまう場合もあるでしょう。
愛犬の肥満の状態によっては、このように怪我をしてしまう可能性もありますので、運動量の多い犬種やミニチュア・ダックスフンドのような犬種は特に注意しなければなりません。
運動量を増やす前に、まずは愛犬の肥満度を把握するようにし、運動が行えるような体にしてから運動させるようにしましょう。
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プロ目線から見たネルソンズ
ネルソンズ ドッグフードについて簡単に触れてきましたが、ダイエット用のフードとしてはあまりおすすめとは言いにくい内容のドッグフードではあります。
ネルソンズは多くの運動量を必要とする犬にとっては、しっかりと栄養を摂取できるドッグフードと言えますので、十分に体力のつけられるドッグフードではあります。しかし、やはり脂質の高さは気になるところ。
また、摂取カロリーも100gあたり362Kcalとなっていますが、減量用のドッグフードではもっと低カロリーなドッグフードも存在します。
前述の通り、あくまでも犬によって減量用のフードがよいのか、それともネルソンズのように高タンパクなドッグフードがよいのかは、愛犬のタイプによって分かれるところ。しっかりと愛犬の状態や性格、犬種のタイプを考慮して、より最適なドッグフードを選ぶ必要があります。
まとめ
今回はネルソンズ ドッグフードを中心に、ダイエット中のドッグフードの選び方について解説してきました。
前述の通り、ネルソンズ ドッグフードは脂質やカロリーが高いので、ダイエット向きのドッグフードとは言えない結果となりましたが、使い方によってはネルソンズもダイエットに適したケースもあるでしょう。
主原料も穀物を使用せずに動物性タンパク源で消化・吸収にも優れた内容と言えますし、関節等にも有効なコンドロイチン・グルコサミンも含むドッグフードですので、弱りがち・ダメージの受けがちな肥満体質の関節をサポートしてくれるドッグフードと言えます。
ダイエットと言うと減量ばかりに気を取られがちになり、カロリーの低いドッグフードばかりを追い求めてしまいますが、まずは資本となる体の健康維持に気をつけ、ダイエットしやすい体つくりをしていくことも大事なのです。
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