人間のダイエット法のひとつとして「りんご」を食べてダイエットを行うという方法がありますが、りんごは犬に対してもダイエット効果が期待できるものなのでしょうか。

そこで今回は、りんごを利用したダイエット法や、りんごがなぜダイエットに効果があるのかを解説していきたいと思います。

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りんごはダイエット効果がある?

犬のダイエットに「りんご」は効果があるのかどうかという点ですが、答えとしては効果が期待できるといったところでしょうか。

りんごを食べることでダイエットになるということではなく、りんごに含まれる成分がダイエットをサポートしてくれるというのがポイントになりそうです。また、こうしたダイエット効果以外にも、りんごは犬の健康を維持してくれる効果や、整腸作用にも良い効果を与えてくれる果物です。

ドッグフードの原材料として採用される場合が多いりんごですが、りんごには様々な優れた成分が含まれているのです。ただし、りんごもそのまま与えれば良いわけではありません。

まずはしっかりとりんごの成分を理解し、犬にりんごを与える際に気をつけるべき点を理解した上で愛犬に与えるようにしましょう。

りんごの効果とは?


りんごには「アップルペクチン」と呼ばれる食物繊維の一種が豊富に含まれています。

このアップルペクチンは腸内環境の改善に良い効果を与えてくれる食物繊維で、特に便秘気味な犬にもおすすめなものです。腸内環境の改善は犬の免疫力を高め、より健康で病気に負けない体つくりに役立つものです。

ダイエット中は食事制限やドッグフードの給餌量を減らすなど、食事管理でダイエットを行う方法が一般的になりますが、計算もなく単純に食事制限だけを行っていると、特に栄養不足の心配が出てきてしまいます。

そんな中、りんごを用いて栄養不足を補うように利用するのが理想的になってきます。りんごはダイエット中の栄養補給としても優れていますので、効果的に用いることで栄養不足を解消することが出来るでしょう。

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りんごはアンチエイジングにも

りんごに含まれているポリフェノールが脂肪の吸収を抑えたり、脂肪を減らす効果に期待できるというデータもあります。

このポリフェノールはりんごの皮に多く含まれているのですが、脂肪を減らしてくれるダイエット効果だけでなく、抗酸化作用や老化防止にも高い期待が持てるものです。

アンチエイジング効果があると注目されるポリフェノールですが、具体的には抗酸化作用だけでなく、筋肉を増強して脂肪を減少させる効果を持つのだとか。ダイエットを行う犬にとっては、非常にありがたい成分と言えそうです。

味も美味しく、脂肪を減少させる効果があるのでりんごばかりを与えていればよいのでは?と思いがちですが、りんごばかりを与えすぎると逆に悪影響が出る場合もあります。

糖質も含むため、与え過ぎは注意


りんごは味も美味しく、りんごが好物という犬も少なくありません。そんなりんごですが、やはり気になるのは糖質です。

ご存知の通り、糖質のとりすぎは肥満を引き起こす要因にもなります。そのため、りんごの与え過ぎは肥満を引き起こす原因にもなりかねないのです。

りんごには様々な健康成分や、ダイエットをサポートしてくれる要素がありますが、与え過ぎは良い効果を生み出しません。あくまでも適量を与えていくというのが理想的であり、りんごだけでダイエットを行うのは難しいことなのです。

犬の主食はあくまでも動物性タンパク源ですので、しっかりとタンパク質を摂取し、りんごのような食物繊維は全体の1%程度の割合で与えていくのが理想的と言えます。

与え過ぎは下痢を引き起こします

りんごには多くの水分が含まれています。一度に多くの量を犬に与えてしまうと、犬も消化が追いつかず、下痢を引き起こしてしまう可能性もあります。また、犬は食物繊維を消化するのが苦手ですので、少量ずつ与えていかなければ、お腹が常にゆるい状態になってしまうのです。

りんごに限られた話ではありませんが、食物繊維を豊富に含む食物は、少量ずつを与えるようにしなければ、犬の胃腸も驚いてしまい、下痢を引き起こしてしまう場合があるのです。

犬にりんごを与える場合は、まずは1cm角程度に刻んで消化のしやすいサイズにしてあげることも大事です。そして、便の状態を確認しながら、少量ずつ与える量を増やして、りんごを消化するのに慣れさせることが大切です。

りんごを与える際の注意点

犬にりんごを与える際に気をつけないといけないのは「りんごの種」「りんごの茎」です。

りんごの種と茎は完全に取り払わなければなりません。これらには犬にとって有毒となる成分が含まれるため、確実に取った物を与えるようにしてください。

また、りんごの皮には豊富なポリフェノールが含まれていると説明してきましたが、市販で売られているりんごは農薬が付いていたりと、少々心配な部分もあります。

見た目にはきれいでも、皮を与えるのであればしっかりと洗い落としてから与えるようにしましょう。また、皮は実に比べると消化がしにくい部分です。蒸したりして栄養を逃さないようにし、柔らかくして与えるのが理想的です。

こうした点に気をつけさえすれば、りんごは犬にとって良いダイエット食になりますので、適量を守って与えるようにしましょう。

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熱で破壊されるビタミン


より消化のしやすい状態にするため、りんごを蒸したりして与えるのはおすすめの方法ではありますが、どうしてもりんごに含まれるビタミン類は熱によって破壊されてしまうため、より栄養満点の状態で与えるのであれば、生のままで与えるのが良いです。

しかし、中には生の状態で与えるとすぐにお腹を壊してしまう犬もいます。こうした場合は、一度蒸して、柔らかくしてあげることが大事になってきます。

焼いたり、お湯に漬けておいたりするとビタミンはどんどんと破壊されてしまいます。出来る限りビタミンを破壊せず、また旨みを逃さないためにも軽く蒸してあげるのが理想的ではあります。

プロ目線から見たりんごの与え方

ダイエット中に食欲が落ちてきたなと感じた時に、りんごのすりおろしをトッピングしてあげることも効果的です。

実はりんごの成分も、カットしてそのまま与えるよりもすりおろして与えたほうが、より高い効果が期待できるのです。

水分も豊富なので夏場の水分補給にも最適なりんごのすりおろしですが、ドッグフードの味付けやトッピングとしても優秀な食物です。食欲が低下してきた時の、ここぞという時にトッピングしてあげると、食いつきも戻ってくれることでしょう。

また、トッピングしないと食べてくれなくなった場合も、りんごであれば少量ずつで済みますし、身体にも良い効果を与えてくれるものですので、与えすぎにさえ気をつければ問題はないでしょう。

まとめ

りんごには豊富なポリフェノールやペクチンが含まれているため、ダイエット中の犬にとってもよい効果を与えてくれる、優れた食品であることがわかりましたね。

また、りんごを与える際には消化のしやすいサイズにカットし、少量ずつから与え始めることも大切です。1日おきに便の状態を確認するようにし、便が安定するまでは量を増やしてはいけません。逆になかなか便の状態が安定しないのであれば、それは与えすぎのサインとなります。

そして、最も重要なのはりんごの種と茎を取り除くこと。りんごをそのまま与えるケースも少ないですが、種は万が一という事もありますので、犬の手の届かないところで調理したほうが良いでしょう。

適量を守りさえすれば、りんごは犬の健康維持、アンチエイジング効果、ダイエット効果と、様々な良い影響を与えてくれます。ダイエット中は適量を取り入れ、効果的にダイエットが行えるようにしましょう。

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