愛犬のダイエットを行っているけれど、なかなか成果が出ないとお悩みの飼い主さんも多いことでしょう。犬のダイエットも減量計画は必須。計画的にダイエットを勧め、愛犬の体の事を知ることが、ダイエットには欠かせません。そして、まずは1週間を目安に進めることが大事なのです。

そこで今回は、ダイエットのポイントと1週間単位で計画するダイエット法について解説していきたいと思います。

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なかなか痩せない原因は無計画なせい?


犬のダイエットはだらだらと長期間に及んで行うものではありません。なるべくであれば早い段階で適正体重に戻し、肥満を繰り返さないように対策を行うことが犬のダイエットでは大切になってきます。

なぜなら、いつまでもダイエット食や給餌量を減らしていると、栄養のバランスが崩れてしまい、犬の健康にも悪影響が見られる場合がありますので、注意が必要なのです。

また、急激なダイエットも要注意です。急激に給餌量を減らしたり、急激に運動量を増やす方法は、犬の怪我や病気を引き起こしかねません。ただでさえ重たい体重を支えている状態で、さらに激しい運動を行ってしまうと、関節や背骨にもダメージが加わってしまい、関節炎や椎間板ヘルニアなどを引き起こしてしまうでしょう。

怪我をしてしまってはダイエットを行いたくても行えなくなってしまいますので、ダイエットは計画的に進め、徐々に体重を減らせるようにしていきましょう。

愛犬の肥満度を把握しましょう

犬のダイエットを行う上で、まずは愛犬の状態を把握しておくことが大切です。状態とは、犬の健康状態に加えて肥満の度合い、運動量、食事の管理などです。

犬の肥満の度合いを把握するには、「ボディコンディションスコア(BSC)」を参考にするとわかりやすいです。ボディコンディションスコアは犬の体型を5段階で表した指標で、

BSC1:痩せ
BSC2:やや痩せ
BSC3:理想的
BSC4:やや肥満
BSC5:肥満

以上のように判断することが出来ます。
肥満の場合はBSC5に当たりますが、

・犬を上から見た時に腰にくびれがない状態
・犬を横から見た時にお腹が吊り下がっている
・犬の肋骨に触れた時に、なかなか触れることが出来ない、もしくは見つけられない

以上が当てはまるようであれば肥満と判断出来ます。肥満の場合は前述でも説明したとおり、急激な運動は避けなければなりません。散歩程度の運動にとどめておき、BSC4程度になるまでは軽度の運動を行うようにしましょう。

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100gは1kg相当?


愛犬の状態をある程度把握できたでしょうか。次に行いたいのが、ダイエットの計画です。犬のダイエットは時間のかかるものですので、ある程度余裕を持った計画を練るようにしましょう。

また、ダイエットは「1週間」単位で計画するようにしましょう。そして、1週間でおおよそ1%〜3%程度の減量を目指すようにします。

というのも、犬の体重は人間の体重よりもおよそ5倍〜10倍程度違います。小型犬で5kgの犬もいますが、人間にも50kgの方がいるかと思います。このように、およそ10倍近い体重の違いがあるわけですが、100gの減量と言っても、人間にしてみるとおよそ1kgの減量にあたるものとなります。

犬の体重が3kgや5kg増である場合、人間にしてみると30kg〜50kgもの増量となっているわけです。この体重で激しい運動を行うと危険であるとわかるのではないでしょうか。

ですので、まずは地道に100g程度の減量から目指すようにしましょう。

1週間で100g減を目指します

1%〜3%の減量を目指すためには、まずは食事の管理を中心に考えてみましょう。なお、体重にもよりますが、運動はこれまでと同じ運動量で構いません。これまでと同じ消費カロリーで、まずは食事の管理で1週間どれだけの減量を行えるかを試してみましょう。

ここでポイントにしたいのが「おやつ」に関してです。基本的におやつは1日1回、量も1つ程度に留めておきましょう。おやつの量が減らなければ、ダイエットを成功させる事は難しいでしょう。

いくらドッグフードでカロリーを抑えたところで、おやつを与えすぎていては元も子もありません。純粋に1日に摂取するのはドッグフードのみという状態にしなければ、カロリーの管理や栄養管理も難しくなってきます。

ドッグフードの量を微調整

ドッグフードは1日量で、犬に必要な1日の栄養を摂取できるように作られています。そのため、給餌量を正確にすることは大切です。

まず、これまでおやつを多めに与えていたのであれば、肥満の原因はおやつにあると思われますので、おやつの量を制限し、ドッグフードの給餌量は通常にして1週間様子を見てみましょう。これで減量されているのであれば、おやつが原因であると分かりますね。

おやつの量は1日1回程度であったのならば、ドッグフードの1日量を20g程度減らして1週間様子を見てみましょう。どれだけの減量になったでしょうか。万が一体重が減っていいないようであれば、さらに1日量を10g減らし(合計でマイナス30g)ていきます。

体重の増減がほぼ無くなったのであれば、現状における適正カロリー量と判断することが出来ます。ここで初めてスタートラインに立てた状態です。

散歩の量を増やして消費カロリーを増やす


ドッグフードの増減で、どれだけ愛犬の体重が減るのかを把握できたのではないでしょうか。次のステップで目指したいのが、散歩の量を増やしてドッグフードをなるべく減らさない状態にする事です。

いつまでもドッグフードの給餌量を減らしていると、前述の通り栄養不足を招く結果になってしまい、愛犬の免疫力を低下させてしまいます。ですので、ある程度まで体重を落としたのであれば、今度は摂取カロリーを減らすのではなく、運動量を徐々に増やし、消費カロリーを増やしていきましょう。

そして、ドッグフードによる摂取カロリーを徐々に元通りにし、運動と食事のバランスを取っていくようにします。運動量が増えれば、必然的に消費カロリーが増加しますので、ダイエットもスムーズに行くでしょう。

また、運動量を増やすことで愛犬の体も丈夫にし、適正体重になる頃には飼い主さんも愛犬の体重コントロールを容易に行えるようになっているでしょう。この調子で、ダイエットが成功した後も万が一体重が増えたようであれば、摂取カロリーを減らすか、消費カロリーを増やすかの判断もすぐに行えるようになるでしょう。

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プロ目線から見たダイエットのコツ

ダイエットを行う際にコツとなるのが、ご飯のタイミングを増やしてあげる方法です。

食事を一気に摂取してしまうと、血糖値も一気に上昇してしまい、余分となった糖質は脂肪へと蓄えられ、肥満を引き起こしていきます。この血糖値の上昇を一定にさせる、上昇させすぎないためには、食事の回数を増やして、1回量を少量ずつにしていくことです。

理想となるのは1日4回ほどですが、例えば1日量が100gである場合、

朝に30g
昼に20g
夕方に20g
夜間に30g

といった具合に、少量ずつを複数回に分けてあげます。
こうすることで、血糖値の上昇を防ぐことが出来るようになり、脂肪へと溜め込まない体質を作っていきます。

また、複数回に分けることは消化する負担を軽減し、腸内環境を良好に保つことにも繋がりますし、犬自身の空腹感も常に満たすことが出来ますので、ストレスの軽減にも役立ちます。

こうした方法を行うことで、これまでよりもダイエット効果を上げることが出来るでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。愛犬の体重をいち早く落としてあげることも大事ですが、まずは愛犬の健康を第一に考えてあげましょう。無理なダイエットは禁物です。

ダイエットは1週間を目安として、1%〜3%の減量から、ゆくゆくは適正体重になるまでの減量を目指しましょう。給餌量を一気に減らしてダイエットを行うことは可能だと思いますが、それでは何が原因で肥満になったのか、愛犬の適正なカロリーはどれ位なのかを把握することは出来ません。

太る原因や適切な給餌量を把握しなければ、肥満の解決にはならないのです。

大事なのは愛犬の健康管理であり、愛犬の体の状態や性質を把握することです。ダイエットをスムーズに成功させるためにも、ダイエットは計画的に行うようにしましょう。

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