「ロイヤルカナン(ROYAL CANIN)」は多種多様なドッグフードが特徴のドッグフードメーカーで、豊富な種類を取り揃える犬種別のドッグフードが有名なドッグフードメーカーです。
そんなロイヤルカナンのドッグフードの中の「ダイエット用」のフードはどの種類になるのでしょうか。内容や特徴について解説していきたいと思います。
ロイヤルカナンとは
「ロイヤルカナン(ROYAL CANIN)」は、元はフランス原産のドッグフードメーカーで、他のドッグフードメーカーよりも遥かに多くのラインナップが揃うブランドとしても知られます。
特に注目すべきは犬種ごとの特徴に合わせて作られた「ブリードヘルスニュートリション」で、チワワやミニチュアダックスフンドなど、特定の犬種それぞれに最適なドッグフードが選べ、全18犬種のラインナップが揃います。
この他、犬種のサイズや成長段階に合わせて選べる「サイズヘルスニュートリション」などがあり、ダイエットに適したラインナップは、このサイズヘルスニュートリションのラインナップに含まれています。
サイズヘルスニュートリションでは、超小型犬用の「エクストラスモール」、小型犬の「ミニ」、中型犬用の「ミディアム」、大型犬用の「マキシ」の4つのサイズが基本となっており、1kgの超小型犬から44kgの大型犬用までをカバーしています。
4つの犬種サイズに分けられます
ロイヤルカナンのラインナップは本当に種類が多く、初めて購入する方は迷ってしまうかもしれません。それだけきめ細かい選択をできるドッグフードではありますが、本来与えたいと考えているドッグフードとは違った種類を与えてしまっている飼い主さんも少なくないかもしれません。
ダイエット用となるドッグフードを選ぶ前に、まずはサイズの選択となりますが、前述の通り、サイズだけでも成犬時の体重によって4つの段階に分けられます。
超小型犬用(エクストラスモール):4Kg以下
小型犬用(ミニ):1kg〜10kg
中型犬用(ミディアム):11kg〜25kg
大型犬用(マキシ):26kg〜44kg
以上が、ロイヤルカナンのサイズヘルスニュートリションの4サイズになります。
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成長段階や用途によってドッグフードが異なる
サイズが決まれば、次に成長段階と状態によって6つの種類に分けられます。
・授乳期、離乳期:ベビードッグ
・成長期(2ヶ月〜):パピー/ジュニア
・成長期(10ヶ月〜):アダルト
・中高齢期(8歳以上〜):アダルト+
・高齢期(12歳以上〜):エイジング
・特別なケア
※上記は超小型犬用の分類
上記のように、サイズだけでなく年齢別にも分けられていますので、かなりの種類になることがわかるかと思います。そして、今回目的としているダイエット用のドッグフードは「特別なケア」のラインナップに含まれますが、この特別なケアだけでも
・ダイジェスティブケア(胃腸の敏感な犬用)
・ライト ウェイトケア(肥満気味の犬用)
・ダーマコンフォート(皮膚のコンディションを保ちたい犬用)
・ステアライズド(適正体重の維持が難しい犬用)
・エクシジェント(食事にこだわりがある犬用)
以上のようなラインナップに分けられています。
ダイエットが目的であれば、上記の「ライト ウェイトケア」もしくは「ステアライズド」のどちらかとなりますが、似た2種の違いについて解説していきたいと思います。
ダイエット用と体重維持用
どちらのラインナップも「体重」に関してのケアを行えるドッグフードとなっていますが、目的や用途は異なるものとなります。
まず根本となるのは、「避妊」もしくは「去勢」を行った犬かどうかという点です。避妊・去勢を行うとホルモンバランスが崩れてしまうため、どうしても体重が増加してしまったりと、適正体重の維持が難しくなってしまいます。
また、病気などで体重維持が難しくなる場合や、体質的に体重維持が難しいという犬もいます。
そこで、現在の体型が「肥満」である場合には「ライト ウェイトケア」で減量を、現在の体型が「通常」で、体重の増減が多いという場合には「ステアライズド」を選ぶようにしましょう。
ステアライズドは「減量用」のドッグフードではなく、「体重維持」を目的としたドッグフードとなりますので、減量目的とは少し目的が異なってしまうのです。
ダイエット目的ならば「ライト ウェイトケア」
まずは愛犬の体重を減量させるという目的であれば「ライト ウェイトケア」を選択する形となります。ライト ウェイトケアはダイエット用のドッグフードではありますが、長期的に理想体重の維持をサポートする内容のドッグフードで、しっかりとタンパク質を摂取しながらも、脂質やカロリーは抑えめの成分となっております。
【ロイヤルカナン ミニ ライト ウェイトケア 成分】
タンパク質:28%
脂質:9%
繊維質:7.8%
灰分:5.6%
水分:10.5%
カロリー:336Kcal/100g
ロイヤルカナンの基本ラインナップと比較してタンパク質は11%増加しつつ、脂肪分が31%もオフとなっており、カロリーに関しても15%オフとなっていますので、通常ラインナップよりもヘルシーなドッグフードとなっています。
体重管理が難しく、すぐに太ってしまうような犬にも最適なドッグフードですが、基本的にはライト ウェイトケアは減量用として考えておきましょう。
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体重維持が目的なら「ステアライズド」
ライト ウェイトケアに対して、ステアライズドは「体重維持」を目的としたドッグフードとなっています。以下がステアライズドの成分になります。
【ロイヤルカナン ミニ ステアライズド 成分】
タンパク質:28%
脂質:11%
繊維質:7.4%
灰分:5.8%
水分:10.5%
カロリー:347Kcal/100g
ライト ウェイトケアと比較すると、タンパク質の量は同じながら、脂質とカロリーは高く設定されています。ただし、ロイヤルカナンの通常ラインナップと比較すると、タンパク質は11%増で脂肪分は19%カットされた内容となっています。
主に体重の増減が激しい犬や、適切な体重の維持が難しい犬におすすめのドッグフードとなっていますが、減量が目的であればライト ウェイトケアを、その後に体重をキープするためにステアライズドに切り替えるといった使い方が理想かと思います。
あくまでも減量をするのであればライト ウェイトケアが脂肪分も低く、カロリーも低いのでスムーズなダイエットを行えるでしょう。ステアライズドはその後のケア用として利用するのがベストです。
プロ目線から見たダイエットフード
前述の通り、ライト ウェイトケアは基本的に減量目的ですので、愛犬の体重が適正に戻れば、ステアライズド、もしくは通常のラインナップの「アダルト」などに切り替え、いつまでも減量用のドッグフードを与えないようにしましょう。
というのも、ドッグフードは犬に必要な栄養素を1日分の給餌量でまかなえるように設計されています。そのため、極端に太るということは通常の生活を送っていれば考えにくいのです。
肥満の原因となっているものは何でしょうか。病気や避妊・去勢後であれば話は別ですが、適切な運動を行い、適切な給餌量を維持していれば、体重の増減もそこまで多くはないはずなのです。あくまでも肥満を引き起こしているのはドッグフードの質ではなく、飼い主さんの飼い方に問題があるからと言うことを理解するようにしましょう。
おかしは与えすぎていないでしょうか。しっかりと運動を行っているでしょうか。
肥満を引き起こす要因はたくさんありますが、ドッグフードを与えていている場合、おやつを与えるだけでもカロリーオーバーになることとなります。おやつの与え過ぎは肥満を引き起こしますし、散歩の量が少なければドッグフードで摂取したカロリーも脂肪へと変わっているはずです。
まずはしっかりと減量を行い、適正体重に戻ればドッグフードだけに頼らず、その後はしっかりと飼い主さんが体重コントロールが行えるようになるのが最も理想的ではあるのです。
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