愛犬のダイエット中に吐くことが多くはなっていないでしょうか?実は無理なダイエットを行うことで、犬に吐く症状が見られる場合もあるのです。そこで今回は、犬のダイエットと吐いてしまう原因について解説していきたいと思います。

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ダイエット中に吐く原因とは


ダイエット中の愛犬がよく吐いてしまうという症状は無いでしょうか。もしかするとそれは無理なダイエットが原因となっているのかもしれません。そこで見つめ直したいのが、愛犬のダイエットを行うときにどのような方法でダイエットを行っているかということです。

愛犬のダイエットを行うのに最も簡単な方法が「給餌量を減らす」事ですが、この他にも「ダイエット用のフードに切り替える」という方法も、比較的簡単にダイエットを行う方法と言えるでしょう。

しかし、このどちらも実は犬が吐いてしまう原因になりうるケースがあります。また、この他にも無理なダイエットを行うことで、犬が吐いてしまう可能性も。ではまず、犬が吐いてしまう原因として最も考えられる「給餌量を減らす」というダイエット方法について見てみましょう。

胃液や胆汁の逆流

犬のダイエットで給餌量を減らすことで吐いてしまう理由としては、空腹になりすぎるという理由が挙げられます。

恐らく吐いてしまった嘔吐物は白い泡だったり、黄色い液体だったのではないでしょうか。これは単に犬が空腹になりすぎることで吐いてしまうという症状で、この白い泡は「胃液」が逆流してきたもので、黄色い液体は「胆汁」が逆流してきたものです。

また、症状としては嘔吐してしまった事以外、特に重篤な様子は見られず、吐いたあとはケロッと元気な様子が見られるのがほとんどです。

ダイエット中でなければ、その多くは夜間に起きると言われており、その場合の原因もやはり空腹によるもの。夜間までに食べたものを消化し尽くしてしまい、胃の中が空っぽになってしまうことで胃粘膜が刺激されてしまい、胃液や胆汁を逆流させてしまうわけです。

泡や液体を吐く原因とは

ダイエット中に白い泡や黄色い液体を吐いてしまった場合、空腹が原因となっていますので、なるべく空腹になるタイミングを減らしてあげることが解決に繋がります。

まず見直したいのが給餌量の減らし方が適正であるか、ご飯を与えるタイミングは適切であるかということです。特に重要なのは後者のご飯を与えるタイミングです。

現在ご飯を与えるタイミングは1日何回でしょうか。1日1回のタイミングであれば、すぐに1日に最低でも2回、もしくは3回のタイミングに分けてあげましょう。1日量を2回分、もしくは3回分に分けることで、すぐに嘔吐の症状を改善させることは可能です。

少量ずつを数回に分けて与えることで、空腹になってしまう時間を減らすことができますので、犬も空腹感を覚える時間が減り、また1日数回食べることができるという楽しみも与えられますので、ストレスの解消にも繋がります。

給餌の回数を増やしましょう


ご飯を与えるタイミングは「朝・夜」の2回、もしくは「朝・夕方・夜」といったように複数回に分けたほうが空腹も抑えられますし、そもそもダイエットの効果も1度に一気に与えるよりも、こうして複数回に分けたほうが効果が出やすいです。

例えば給餌量が1日150gであった場合、「朝:75g、夕方:50g、夜:25g」といった具体に分けても良いですし、単純に1回50gに分けても問題はありません。最も悪いのは1日1回の食事にすることで、1回の食事量が多かろうと少なかろうと、犬にとっては「1回の食事」なのです。

1回に一気に与えると消化にも悪影響があるばかりか、体質も次の食事時間までに長い時間がかかるということを認識し、食事を与えても脂肪にエネルギーを蓄えるようになってしまい、結果としてダイエットに結びつかないという懸念もあります。

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急激なダイエットは栄養不足を招く

1日数回の食事にしているのに、泡や液体を吐いてしまうと言う場合は、給餌量を急激に減らしすぎている事が原因かもしれません。

それまで1日150gだったのに、ダイエットのために1日75gといったように急激に給餌量を減らしてしまっては、当然ながら空腹になってしまいますので、泡や液体を嘔吐してしまうことになるでしょう。

また、嘔吐以外にも懸念されるのが栄養不足です。ドッグフードは1日量を与えることで、1日に必要な栄養を摂取できるように設計されています。そのため、給餌量を減らすことはそれだけ栄養不足を招くことに繋がるわけです。

急激に給餌量を減らすのであれば、栄養不足を補うために「置き換えダイエット」など、別の方法でダイエットを行うほうが良いでしょう。

栄養管理も行いましょう

現在与えているドッグフードはどのような種類のドッグフードでしょうか。ドッグフードの給餌量を減らす場合、ダイエット用フードの給餌量を減らすのはおすすめできません。

ダイエットのために給餌量を減らすのであれば、ダイエット用フードではなく、あくまでも「成犬用」などの普通のドッグフードを与えている場合にだけ行うようにしましょう。

ダイエット用フードは通常のドッグフードよりもカロリーを減らしているドッグフードです。最低限必要な栄養を摂取しつつ、カロリーを減らしているフードですので、ダイエット用フードで指定されている給餌量よりも減らすことは、必要な栄養もかなり減らしてしまうことになります。

ダイエットを行う際にはカロリーばかりに気を取られず、全体的な栄養バランスも考えなければなりません。場合によっては体調を崩してしまうことにもなりかねませんので、十分に注意しましょう。

泡や液体の嘔吐以外の場合


前述でも触れてきたとおり、白い泡や黄色い液体を吐くのは空腹によるものであり、そこまで神経質になることではありませんが、ダイエット中の嘔吐の症状で気をつけなければならないのは、何日も嘔吐を繰り返していたり、下痢なども伴いながら嘔吐を繰り返している場合です。

こうした場合には空腹による嘔吐以外に、何かしらの病気を引き起こしている可能性もありますので、念の為動物病院で検査を行ってみたほうが良いかもしれません。

このほか、犬の様子も元気がなかったりずっと寝てばかりいる様子が見られるときも注意が必要です。

基本的に空腹による嘔吐は1回、もしくは2回程度です。それ以上に嘔吐を繰り返していたり、常によだれを垂らす様子が続くようであれば、異物を飲み込んでいたり、病気を引き起こしている可能性が高いと言えますので、経過を見るよりも病院に連れて行ったほうが良いでしょう。

まとめ

今回は犬のダイエットで吐く原因について解説してきました。基本的には極端に心配する必要はありませんが、白い泡や黄色い液体を吐くようであれば、ドッグフードの見直しや給餌量の確認を行うようにしましょう。

また、最も大切になるのがご飯を与えるタイミングについてですので、1日1回である場合で吐くようであれば、2回以上のタイミングに切り替えるようにしましょう。

ダイエットの基本は摂取カロリーを減らし、カロリー消費を促すことですが、摂取カロリーを減らすことだけに集中しすぎて愛犬の健康維持を疎かにしてはいけません。

また、ダイエットが目的であれば1日3回〜4回のご飯のタイミングが理想的です。食事の回数を増やすことは体の負担を減らすことや、脂肪のつきにくい体にすることに繋がりますので、愛犬が嘔吐してしまうようであれば、今一度、ダイエットの仕方を見直すようにし、愛犬の体に負担がないようなダイエットを行うようにしましょう。

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