犬のダイエット方法にも色々な種類がありますが、食事の管理を行うダイエットは、犬のダイエット法でも基本的なものとなります。食事管理と言っても給餌量を減らしたり、フードの置き換えダイエットなど色々な方法がありますが、「枝豆」もダイエットを行う際におすすめの食材なのです。
そこで今回は枝豆を用いたダイエット方法や枝豆の効能、与え方について調べていきたいと思います。
犬のダイエットと食事の管理
愛犬のダイエットを行う際には、ドッグフードのトッピングやドッグフードの代わりとして野菜や穀物類を利用するダイエット方法があります。
野菜には食物繊維が含まれていますし、穀物からは豊富な栄養と植物性タンパク質を摂取することができますので、ヘルシーなダイエット食としてもおすすめな食材です。
犬は本来であれば肉食寄りの雑食動物です。ベースとなるのは「肉」や「魚」と言った動物性タンパク源が良いですが、それだけでは栄養不足・栄養過多になってしまうのです。そのため、犬は肉や魚以外にも適度な量の野菜や穀物も必要なのです。
このように、犬は動物性タンパク源と食物繊維、炭水化物などをバランスよく摂取することで健康な体を維持することが出来るわけですが、これがダイエット中となると脂質やカロリーの摂取量は極力抑えていかなければなりません。
摂取カロリーを抑える事が重要
犬の摂取カロリーを抑えるには野菜や穀物を使用するのが最適であり、犬が必要とするタンパク質も植物性タンパク質から摂取する事ができますが、実際のところ、やはり犬は野菜と果物だけでは健康を維持することはできません。
動物性タンパク質と植物性タンパク質とでは、含まれるアミノ酸の量に大きな違いがありますので、同じ量のタンパク質を与えたところで、動物性タンパク質の代わりとはいきません。
そのため、やはりダイエット中であっても「メイン」となるのは動物性タンパク源である必要があります。しかし、ダイエット中はこの動物性タンパク源を引き立て、より消化を良くするために野菜や穀類を使用するのはおすすめです。
そこでおすすめしたいのが、今回ご紹介する「枝豆」を利用したダイエットです。
ドッグフードのトッピングに最適な枝豆
穀類である枝豆には植物性タンパク質が豊富に含まれています。極端に高いタンパク質は年齢や犬の状態によっても良し悪しとなりますが、ドッグフードにトッピングして、枝豆から得られる植物性タンパク質を加えることは問題ではありません。
むしろ、枝豆からは食物繊維も摂取することができますので、ダイエット中でなくとも進んで与えていきたいところです。
そもそも枝豆とは未成熟な状態の「大豆」です。大豆はドッグフードの原材料としても利用される穀物ですが、「大豆」の状態になるとカロリーも高く100gあたり422Kcal程ですが、「枝豆」の状態ですと100gあたりでも135Kcalと低カロリーに。
また、タンパク質は大豆ですと100gあたり「33.8g」ですが、枝豆の場合は「11.7g」、脂質は「大豆:19.7g/100g」「枝豆:6.2g/100g」、炭水化物は「大豆:29.5g/100g」「枝豆:8.8g/100g」といったように、栄養価がありつつも大豆よりもダイエット中は利用しやすい成分なのです。
枝豆のメリットはダイエット効果以外にも
枝豆に期待できる効果はビタミンB群を豊富に含む点です。ビタミンBは犬の疲労回復にも効果が期待でき、細胞の修復を行うという働きもあります。特にダイエット中は運動量を増やし、消費カロリーを増やす事も多いかと思いますが、それだけ犬も疲労を抱えてしまいます。
そのため、少しでも疲労回復力を高めるためにもビタミンB群を積極的に摂取させたいところです。また、ビタミンB群は糖質や脂質と言った、肥満を引き起こす成分をエネルギーへと変換する働きを持ち、新陳代謝を促してくれるという効果も。
犬の新陳代謝が上がれば、それだけ消費カロリーも増えますのでダイエットにも繋がりますし、そもそも糖質や脂質をエネルギーへと変えてくれますので、ダイエット中にはぜひ取り入れていきたいビタミンのひとつです。
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枝豆はインスリンの上昇も抑える
枝豆は上記のような疲労回復効果に期待できるだけでなく、枝豆に含まれる「ピニトール」と呼ばれる成分にも大きな効果が期待できます。
ピニトールには血糖値の上昇を抑える効果があり、食後の急激な血糖値の上昇を防ぐことができます。
ダイエットを行う際には、この血糖値の上昇をコントロールするのが非常に大切なポイントとなりますが、基本となるのは食事の回数を増やしてあげることです。1日1回の食事ですと、それだけ一気に食事を摂取してしまい、結果として肥満を引き起こす要因になるインスリンを急激に上昇させてしまいます。
ダイエットはこのインスリンの上昇を一定に保つことが、ダイエットを成功させるための重要なポイントになりますので、一度の食事量を減らし、1日に数回に分けることでインスリンの上昇を抑えるのがダイエットのコツとなります。
さらに枝豆を与えることでピニトールを摂取し、よりインスリンの上昇を抑えることが出来るわけです。
枝豆の与え方
枝豆を与える時には枝豆を必ず茹でてから与えるようにしましょう。枝豆を茹でる際には、まずは枝豆をボウルに移してしっかり洗い、その後、枝豆の両端をハサミで切り落としましょう。
枝豆の両端を切り落としたら、沸騰したお湯で茹であげますが、茹でる際には塩茹でしないこと。あくまでも犬用として作りますので、人間が食べるような味付けは不要です。
沸騰させたまま枝豆を茹で、おおよそ5分程度茹でます。人間用であれば3分〜5分程度茹で、固さを調節していきますが、犬用の場合は消化を良くするために、しっかり茹であげ、私達が食べる固さよりも柔らかく茹でましょう。5分程度茹でましたら、固さをチェックするようにします。
固さもなく、しっかり茹でられたことが確認できましたら、冷水でしっかりと冷ますためにザルへと移し、冷水で洗い流しましょう。茹でた後の枝豆は皮を向き、豆だけの状態にしましょう。薄皮も取り除いてあげましょう。
プロ目線から見た枝豆の与え方
豆の形のまま与える事もできますが、犬によっては丸呑みしてしまう子もいます。丸呑みしても害はないですが、消化のことを考えると予め砕けた状態にしてあげたほうがより消化がしやすいので、枝豆をすりつぶしてあげることをおすすめします。
少し面倒に感じるかもしれませんが、これも愛犬のダイエットのためです。ひと手間加えてひとつひとつを潰してから与えてあげるようにしましょう。
スムーズな消化はダイエットにも重要なポイントです。食事をスムーズに消化し、栄養をスムーズに吸収することでインスリンの上昇を抑え、ダイエットに繋げることができますので、枝豆に限らず、ダイエット中はできるだけ消化のしやすさにもこだわってみましょう。
まとめ
枝豆を含む豆類にはデトックス効果も期待できます。デトックスとは体内の毒素や不要な成分等を排泄させる事を指しますが、枝豆を与えることで期待できるデトックス効果には、枝豆に含まれる「サポニン」による利尿作用です。
サポニンによる効果はダイエット中にもありがたいものですが、利尿作用を高めて腎臓疾患などへも良い効果を与えてくれます。
枝豆にはこのように、ダイエットにも繋がる良い効果や犬の疲労回復、さらにはデトックス効果や健康維持にも良い効果を与えてくれる素晴らしい食材です。食物アレルギーにも注意が必要ですが、トッピングとしては非常に利用しやすい食材ですので、是非取り入れてみてはいかがでしょうか。
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