犬のダイエットに野菜を利用するのはよく知られた方法ですが、野菜も一手間加えることで、より効果の高い食材へと変えることが出来ます。その方法の一つが「温野菜」にすることなんです。そこで今回は、犬のダイエットに効果的な温野菜について解説していきたいと思います。
ダイエットに最適な野菜
犬のダイエットを成功させるためには、効果的に野菜を取り入れるのがベストです。中でもおすすめなのが、野菜を取り入れたかさ増しダイエット法です。
ダイエット中には減量用のドッグフードを与えている方も多いかと思いますが、食いつきはどうでしょうか。減量用にしてから、いまいち愛犬が美味しそうに食べていない、ご飯を食べるスピードが落ちたなど、ちょっと気になる様子が見られる場合もあるでしょう。
また、減量用のドッグフードを与えているのにもかかわらず、体重が減るどころか増え続けているという場合もあるのではないでしょうか。
考えられる理由としては、飼い主さんが余計におやつを与えすぎている、もしくは給餌量が間違っているといったことが考えられますが、どちらも当てはまらないようであれば、愛犬の消化吸収の能力が低下しているのかもしれません。
腸内環境を改善して効果的なダイエットを
愛犬の消化能力が落ちているということは、愛犬の腸内環境の乱れが気になるところです。便の状態は安定しているでしょうか、便の色は適切な色で落ち着いているでしょうか。腸内環境の状態を確認する方法は、日頃から愛犬の便の状態を確認しておくことが大切となります。
腸内環境の乱れは愛犬の体に様々な悪影響を及ぼします。例えば、便の状態が悪くなるばかりでなく、皮膚炎などを引き起こす場合もあり、免疫力が低下してしまうため病気を引き起こす場合もあります。免疫力が低下してしまってはダイエットどころではなくなります。
そのため、愛犬の腸内環境は常に良い状態を維持できるようにし、食物繊維を適切なタイミングで摂取させる必要があります。腸内環境が整えば消化吸収も向上し、ダイエットをスムーズに成功させることにも繋がるでしょう。
温野菜にして消化しやすい状態に
犬の腸内環境を改善させるためには野菜を上手に取り入れると良いのですが、野菜も生の状態よりも、温野菜の状態にすることでより消化がしやすく、スムーズに栄養を摂取することができるようになります。
ほかにも、野菜をすりつぶすことでも、野菜の栄養を最大限に摂取させることが出来ますが、温野菜にすることで野菜自体の甘みが増し、なおかつ消化もしやすく、軽い食感も残すことが出来るので、食欲が低下している愛犬も好んで食べてくれる場合が多いです。
温野菜と言っても熱々の状態では与えられませんので、しっかりと冷ました状態でわずかに温かい程度の状態で与えるようにしましょう。では、具体的にどのような野菜が温野菜として犬に与えるとよいのかを見ていきましょう。
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おやつとしても最適な「にんじん」
にんじんは食物繊維が豊富で、豊富に含まれるカリウムは体内の過剰になっている塩分を排泄し、血圧を下げるという効果に期待が出来る野菜です。また、抗酸化作用や免疫力を高めるといった効果もあり、愛犬の健康維持を目指しながら消化をよくさせる効果を持ちます。
にんじんは温野菜にすることで甘みも増加しますので、ドッグフードのトッピングとしてや、おやつとしても愛犬に与えることが出来ます。
にんじんの皮は食べることが出来ますが、より消化しやすい状態にするためにも皮は剥いてあげ、温野菜にしてあげるようにしましょう。また、5mm〜1cm角に細かく刻んであげ、食べやすいようにカットしてあげることも大事です。
食感もしっかりとした野菜なので、愛犬も喜んで食べてくれることでしょう。
食物繊維が豊富な「キャベツ」
キャベツも食物繊維が豊富で、腸内環境の改善に役立つ野菜です。人間用のダイエットでも便秘予防などで用いられる野菜として知られますが、犬の場合にも同様の効果が期待できます。
愛犬の便の状態が硬すぎると感じた場合には、キャベツを適量与えることで弁の状態も良い状態にすることが可能となりますが、あくまでも適量を守るようにしましょう。
キャベツを与えすぎると豊富すぎる食物繊維が、逆に下痢を引き起こさせてしまいます。また、キャベツの葉の部分をしっかりと茹でてあげ、食べやすい大きさにカットしてあげるようにしましょう。
キャベツも温野菜にすることで風味が付き、ドッグフードの置き換えダイエットや、トッピングとしても利用しやすいです。
トッピングにも最適な「ブロッコリー」
ブロッコリーも食物繊維が豊富で、免疫力を高めて腸内環境を向上・維持させるのに最適な野菜です。
水分量の多い野菜でもありますので、温野菜にしてドッグフードのトッピングとして利用することで、水分を補給しながら食事を摂ることが出来るので、夏場は特におすすめな野菜です。
このほか、ビタミンCやビタミンEも豊富に含む野菜ですので抗酸化作用があり、にんじんと同様にカリウムを豊富に含みますので、体内の余分な塩分を排泄してくれる効果がありますので、愛犬の健康維持にも最適な野菜です。
ブロッコリーを与える場合には、温野菜にして細かく刻んで与えるようにし、少量ずつから与え始めるようにしましょう。小さじ一杯程度から初めて、愛犬の便の状態を確認しながら、量を増やしていきましょう。
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おやつを野菜に置き換えて
ダイエットが成功しない理由には、飼い主さんのおやつの与えすぎが関係している場合があります。
ダイエットを行う上ではカロリーのコントロールが大切な要素となりますが、減量用のドッグフードを与えることで、低カロリーな状態を維持しつつも、タンパク質などの必要な栄養素をしっかりと摂取することが出来ます。
ところが、おやつを1つ与えるだけで簡単にカロリーオーバーになってしまいます。ドッグフードだけはダイエット用にしても、習慣となっているおやつが変わらずのままでは、思ったような効果を得ることは難しいでしょう。
そのため、おやつを一回分でも野菜に差し替えることで、ダイエット効果が得られるようになります。もちろんその際には、消化のしやすいように温野菜の状態にした野菜をあたえると、よりスムーズに消化も出来ます。
プロ目線から見た野菜の必要性
犬のダイエットに最適な野菜は今回挙げたにんじんやキャベツ、ブロッコリーの他にもたくさんありますが、ポイントとなるのは食物繊維を多く含み、かつ栄養価が高く、トッピングやおやつとしても与えやすい野菜がおすすめです。
前述の通り、生のままの野菜ではなく、一手間加えて温野菜にしてあげることで、より消化しやすい状態にでき、消化吸収もスムーズに行えるようになります。特に腸内環境の改善のためにも、ダイエット中は是非取り入れておきたい食材です。
今与えているドッグフードの便の状態があまり良い状態でなければ、ドッグフードの数グラム分を野菜に置き換えて与えてみましょう。ただし、置き換えダイエットを行う際には、ある程度の栄養に対する知識も必要です。
手作りごはんにするために
そこまで難しく考える必要はありませんが、ネットなどで野菜の栄養成分を調べるようにし、ドッグフードに含まれているタンパク質量や繊維質の量を計算して、極端な数値にならないように考えながら与える必要があります。
極端にタンパク質が少なくなってしまったり、極端に繊維質が高くなってしまうと、愛犬の栄養バランスが崩れてしまいます。しっかりと栄養バランスを取れるように計算しつつ、カロリーをぐっと抑えた手作り食を与えられるようにしましょう。
その際にはやはり茹でるか蒸すかして温野菜の状態にし、消化のしやすい状態にすることが大事です。しっかりと冷ましてあげ、細かく刻んで食べやすい状態にすることも忘れずにしましょう。
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