にんじんはβカロテンを多く含む野菜として広く知られる野菜ですが、犬のダイエットにも適した野菜なのでしょうか。そこで今回は、犬のダイエットににんじんは適しているのか、どのように与えると良いのかを解説していきたいと思います。
にんじんは低カロリーな食材
にんじんは犬にも与えらられる野菜のひとつで、低カロリーな野菜でもあるのでダイエット中の犬にも与えやすく、おやつ代わりにも与えることの出来る万能野菜です。また、にんじんは栄養価も高いので、プラスαの効果も期待できる野菜なのです。
ただし、にんじんの与え方には少し注意が必要になってきます。ご存知の通り、にんじんは皮も付いていますし、そもそも固い野菜なので、愛犬に与える際にはある程度調理してあげたり、食べやすい状態にしてあげることが大切です。
また、にんじんに限らず野菜全般に言えることは食物繊維が豊富なので、犬に与えすぎると消化が追いつかず、お腹を壊してしまったり消化不良を招いてしまう場合もあります。犬に野菜を与える際には適量を守り、愛犬の状態を確認しながら与える必要があります。
にんじんを与える最適な方法とは?
にんじんを与える際にポイントとなるのは、犬が消化しやすい状態にしてあげるということです。
最も簡単ににんじんを犬に与えやすい状態にするには、にんじんを茹でてあげることです。茹でた後は熱くなっていますので、しっかりと熱を冷ましてから与えるようにしましょう。
また、にんじんを犬に与える際には細かく刻んであげることも大事です。
にんじんは前述の通り、食物繊維の豊富な野菜です。愛犬に与える際には一気に与えるようなことはせず、まずは少量から与えるようにし、便の状態を確認しながら少しずつ量を増やしてあげましょう。
犬によって最適な量というのも変わってきますので、一概に何グラムといった決まりはありませんが、小型犬であれば5g〜10g程度からはじめてみても良いでしょう。
すりおろしはより高い効果を得るのに効果的
にんじんのすりおろしも、犬にとって最適なにんじんの与え方のひとつです。
意外にも、にんじんを始めとした野菜などは、すりおろすことでカットした状態よりも2〜3倍の酵素を摂取できる効果が期待できるのだとか。わかりやすいのがすりおろしたジュースなどですが、野菜や果物はすりおろすことで、細胞の膜が破られて酵素が活性化するのだそうです。
ですので、にんじんの効能をいち早く取り入れるのであればすりおろして与えるのが最もベストな状態といえます。夏場の夏バテ予防としても、にんじんは水分を含んでいますので、すりおろしたにんじんをドッグフードにトッピングしてあげると、より高い効果を得られるでしょう。
にんじんだけでなく、野菜や果物に共通する事ですので、効果的に野菜の栄養を摂取できるように、こうした方法も覚えておくと良いかもしれませんね。
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にんじんがビタミンCを破壊するのは昔の説?
生のにんじんにはビタミンCを破壊してしまう「アスコルビナーゼ」と呼ばれる酵素が含まれています。しかし、こうした説も近年では代わりつつあります。これまでは、にんじんに含まれるアスコルビナーゼがビタミンCを破壊すると考えられていましたが、実際にはビタミンCを酸化させるだけだということがわかっています。
酸化したビタミンCは体内で再び必要に応じて元のビタミンCに戻り、同じ働きをするため、生のままにんじんを与えてはいけないという説は、今では古い話となっています。
なお、犬は人間と違いビタミンCを体内で生成出来ますので、例え破壊されても体内で合成できますので、あまり深刻に考える必要もないかもしれません。確かにビタミンCを多く摂取させることで得られる効果もありますが、ビタミンC欠乏症になるほどといったらよほどの状態になります。
とはいえ、生の状態のにんじんは前述の通り、消化に良いとは言えませんので、いずれにしても茹でてあげるなど、ある程度の調理を加えたほうが良いと言えるでしょう。
かさましダイエットとしても最適
にんじんはドッグフードのトッピングとしても利用しやすいです。また、ドッグフードの量を少し減らして「かさまし」ダイエットとして利用しやすい食材でもあります。
かさ増しダイエット法やトッピングとして利用する際には1cm角よりも更に細かく刻んであげると良いでしょう。また、かさましダイエットを行う場合には、ドッグフードのカロリーなど、成分値についてもしっかりと理解しておく必要があります。
にんじんのカロリーは皮を向いて茹でた状態で、100gあたり36Kcalほど。タンパク質は0.7g、脂質は0.1g、炭水化物は8.5g程となっています。ドッグフードの成分値を確認して、どの程度ドッグフードを減らしても問題ないか、どの程度の量のにんじんを置き換えられるかをしっかりと確認するようにしましょう。
おやつとしても与えやすいにんじん
にんじんはトッピングとしても利用できますが、おやつとしても与えやすい野菜です。愛犬のサイズにもよりますが、おやつとして与えるのであれば5mm~1cm角前後に刻んであげるとより与えやすくなります。
愛犬に1度与えてみて、丸呑みしてしまうようであればより細かく刻むか、スティック状にしてあげると良いかもしれません。また、人間用の料理でにんじんを使う際には皮を向くのが一般的ですが、皮のまま与えても問題はありません。皮ごと与える際には念の為、しっかりと洗ってから与えたほうが安心です。
ただし、消化のしやすさから考えると、やはり人手間かけて皮を向いてあげるほうが良いでしょう。ダイエット目的ではありますので、できるだけ消化のしやすい状態にしてあげることが大事です。
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ダイエットが成功しないのは飼い主のせい?
ダイエットを行っていて、なかなかダイエットが成功しない場合、実は飼い主さんが原因である場合もあります。
減量用のドッグフードを与えているので、ちょっとくらいとおもいつつおやつを1個多くあげていたり、ダイエット前と変わりなくおやつを与えてはいないでしょうか。
基本的にドッグフードの1日量は、愛犬が必要としている栄養の1日量を摂取することが出来るわけですが、そこにおやつを与えてしまうと栄養バランスも崩れ、必然的にカロリーオーバーの状態となってしまっています。
おやつの種類にもよりますが、与えすぎるとその分だけカロリー摂取している事になりますので、おやつの与えすぎには十分に注意しなければなりません。
ドッグフードのかさ増しダイエットも紹介しましたが、おやつをにんじんに切り替えることで、ある程度のカロリー摂取を抑えることにはなるでしょう。どうしてもおやつを与えるのであれば、このようにおやつの代わりににんじんを始めとした野菜類を与えることをおすすめします。
まとめ
にんじんを愛犬に与えてダイエットを行う方法について解説してきました。簡単にまとめてみると、
「にんじんは茹でて消化のしやすい状態に」
「にんじんの皮は剥いて、消化のしやすい状態に」
「にんじんをすりおろすと、より高い効果を得られる」
「にんじんはドッグフードのトッピングや、おやつとしてもおすすめ」
とまとめられます。
にんじんは比較的手に入りやすい野菜ですし、身近な野菜ですので、ぱっと思いついたときにも与えやすい食材ですので、積極的に取り入れていきたい野菜の一つでもあります。
特にダイエット中には与えすぎにさえ気をつければ、トッピングやおやつとしても活躍する野菜ですので、愛犬用にストックしておいてもよい野菜です。ダイエット中はこうした野菜を効果的に使用して、上手にダイエットを行えるようにしましょう。
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