愛犬のダイエットに野菜を取り入れるとよいのは知っているものの、どんな野菜がどんな効果を与えてくれるのかまでは知らないという飼い主さんも多いのではないでしょうか。そこで今回は野菜の中の一つ「白菜」について、ダイエットの効果や白菜に含まれる成分について解説していきたいと思います。

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白菜はトッピングに最適な野菜


犬のダイエットに「白菜」が良い効果を与えてくれることをご存知でしょうか。

最近では白菜の値段も高くなっていますが、犬のダイエットだけでなく、犬の健康管理を行う上でも白菜は非常に良い効果を与えてくれる野菜の一つです。

白菜は95%が水分で出来ている野菜ですので、水分補給にも最適な野菜です。特に夏場のダイエットにも良い効果を与えるもので、夏場の失いがちな水分を補給しつつ、しっかりとダイエットを行える野菜といえるでしょう。

白菜のカロリーは10g中に14Kcalしか含まれていませんので、愛犬に与える際にも特にカロリーを気にすること無く与えやすい野菜です。ドッグフードを与える際にトッピングしてあげて、スムーズな消化を促すのにも最適な食材なのです。

白菜の栄養成分について

白菜には多くの栄養が含まれていますが、前述の通り水分量が95%と非常に水分量の多い野菜ですので、栄養価としては他の野菜よりも期待はできません。

逆に言えば、栄養過多になるほどの栄養価が含まれていませんので、水分量も食物繊維も多いので、与えやすい野菜とも取れるかもしれませんね。

白菜に含まれる栄養成分にはビタミンCをはじめ、ビタミンB群やビタミンD、ビタミンA、カリウム、ガラクタン、イソチオシアネートといった成分が含まれています。

白菜の成分の中でも特に多めな成分がビタミンC(22mg/100g中)です。犬はビタミンCを体内で合成できる動物ですので、ビタミンC欠乏症になることも珍しいと言えますが、免疫力の向上にもビタミンCは犬の体に良い効果を与えてくれます。

体内で合成できるので、ビタミンCの過剰摂取が心配されると思いますが、ビタミンCは水溶性のビタミンですので、過剰に摂取した分は尿中に含まれて排泄されていきますので、特別心配する必要はないでしょう。

消化を助ける成分も

白菜に含まれるカリウムは腎臓の機能を向上させてくれる効果を持ちますので、特に高タンパクなドッグフードの消化を行う際にも良い効果を与えてくれるでしょう。

この他、ビタミンB群は疲労回復や皮膚・被毛の健康維持にも良い効果を与え、ビタミンDはカルシウムの吸収を促進、骨や歯を丈夫にする効果を持ちますので、ダイエット中の重い体を支える骨の健康維持にも良い効果を与えると言えそうです。

また、ガラクタンと呼ばれる成分は消化吸収を向上させ、イソチオシアネートは消化の促進やがん予防にも良い効果を与えると考えられている成分です。

このように、白菜には様々な栄養素が含まれていながら、カロリーも非常に低い食材ですので、トッピングとしても最適であり、ダイエットにも良い効果を与えてくれる野菜なのです。

注意が必要な成分「イソチオシアネート」


前述でも説明した「イソチオシアネート」は、大根などに含まれる辛味成分として知られるもので、白菜にも含まれる成分です。

消化を助けてくれる効果を持ちますのでイソチオシアネートはダイエットにも有用といえる成分なのですが、注意しなければならないのが甲状腺機能にトラブルを抱えている犬には与えることが出来ない、もしくは避けたほうが良い成分だということです。

イソチオシアネートは甲状腺ホルモンを取り込む際に悪影響を与えてしまう成分としても知られており、甲状腺にトラブルを抱えている際には状態が悪化してしまう可能性があります。

影響の出る摂取量ははっきりと分かってはいませんが、危ない橋を渡るくらいなら与えないほうが懸命といったところですので、ダイエットのためとは言え、白菜を与えるのは断念したほうが良いでしょう。

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白菜はどのくらいの量がベスト?

白菜を与える際に知りたいのが、どのくらいの量を与えるのがベストかという事です。

前述の通り、白菜は比較的犬にも与えやすい野菜ですが、やはり水分量の多さから、与えすぎると下痢を引き起こしてしまう可能性も高いと言えます。また、食物繊維も豊富に含まれますので、同じく、与える量によっては軟便や下痢を引き起こす要因となるでしょう。

ただし、白菜は消化のしやすい野菜でもあり、一度煮込んでおくだけで、より消化のしやすい状態にすることが出来ます。消化と言っても完全に消化できるわけではありませんが、水分量も手伝って便通の改善や腸内環境の改善にも良い効果を与えてくれることでしょう。

白菜の適量に関しては犬によって変わるというのが実際のところです。まずは少量から始め、愛犬の便の状態を確認しながら量を増やしていくのが望ましいです。加減としては一口大を数枚から与え始めてみると良いでしょう。

白菜の与え方

前述で一度煮込んで柔らかくするとよいと説明しましたが、煮込んだ際の煮汁は捨ててはいけません。煮汁にはしっかりと白菜の成分が染み出していますので、非常に栄養満点な煮汁となっているのです。

食欲が落ちがちな時や、夏場の水分補給に煮汁をドッグフードにかけてあげ、ドッグフード自体をふやかしてあげることで、より消化しやすく、より健康的な食事にすることが出来ます。

白菜を与える際に知りたいのが、与えて良い部位はどこかという点かと思いますが、白菜は芯だけ取り除いてあげれば、あとは生でも問題はありません。煮込んであげたほうが消化はしやすいですが、生でも消化することはできるでしょう。

やや芯よりの硬い部分は消化にも時間がかかると思いますので、柔らかい部分と混ぜながら、硬い部分は消化しやすいようにスライスしたり細かくしてあげると良いでしょう。

プロ目線から見た白菜を使ったダイエット


白菜をダイエット食として利用する際には、置き換えダイエットとしても使えますが、ドッグフードにそのままトッピングしてあげるのが良いかと思います。

白菜は消化をよくする効果に期待が持てる野菜であり、水分を多く含む野菜です。乾燥した状態のドッグフードを与えることで、必然的に犬は水分を必要とします。

この水分補給としても白菜は良い効果を与えてくれますし、ドッグフードをスムーズに消化させるのにも良い効果を与えてくれます。かつ、カロリーも低いのでドッグフードにトッピングしても気にするほどのカロリーオーバーとはなりません。

カロリーオーバーを気にするよりも、消化吸収を高めることに注目したい野菜ですので、積極的に取り入れても良い野菜といえるでしょう。

まとめ

今回は犬のダイエットに白菜は効果があるのかどうかについて解説してきました。白菜は犬のダイエットにも良い効果を与えてくれる野菜であり、プラスαで犬の健康維持にも良い効果を与えてくれる野菜ですので、ぜひ取り入れていきたい野菜と言えるでしょう。

水分量の多さから下痢をしてしまう可能性もありますので、くれぐれも与える際には少量ずつから、愛犬の便の状態を見ながら量を増やしてあげましょう。犬の消化は約12時間後となりますので、このタイミングを把握し、便の状態をしっかりと確認するようにしてくださいね。

ダイエットにも健康維持にも良い効果を与える白菜。愛犬の食欲増進にもつながるので、定期的に食事に取り入れ、スムーズなダイエットを行えるようにしましょう。

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