愛犬のダイエットに挑戦しているものの、なかなか成果が出ない。もしかするとドッグフードの選び方や、フード量の管理が上手く行っていないのかもしれません。ダイエットは単に減量用フードを与えているだけでは効果も少ない場合があります。

そこで今回は、ダイエット中のフード選びやフード量の管理について解説していきたいと思います。

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ダイエットがうまくいかない原因とは


愛犬のダイエットを成功に導くために、まず確認しておかなければならないのがドッグフードのフード量です。

ドッグフードにも色々な種類がありますが、ダイエット中はダイエットに適した減量用などのドッグフードを与えている飼い主さんも多いでしょう。ただし、こうしたフードは食べさせると痩せるのではなく、カロリーを抑えて栄養価をキープしている内容のドッグフードですので、与え方によって痩せる・痩せないは変わってきてしまいます。

ドッグフードはそもそも、1日量を与えることで犬に必要な1日分の栄養を摂取できるものです。そこには緻密な計算やフードメーカーそれぞれのこだわりが詰め込まれているわけですが、大きくフード量を間違えると、栄養バランスも崩れてしまいます。

結果としてカロリー過多、もしくはカロリー不足を招いてしまったり、栄養不足を招いてしまうことにも繋がってくるのです。

1日の栄養を摂取出来るドッグフード

愛犬に減量用フードを与えているのになかなか痩せないと感じている場合には、まずは給餌量を確認してみましょう。ドッグフードの給餌量はパッケージに記載されているはずですが、愛犬の現在の体重を計測し、体重に沿った給餌量を把握します。

家に犬の体重を測る体重計がないと言う場合は、まずは飼い主さんが体重計に乗って体重を計測、その後、愛犬を抱っこして誤差を計算すれば、愛犬の体重を測ることが出来ます。

では、給餌量は間違っていなかったけれど、なかなか体重が落ちないという場合には、どのような理由が考えられるのでしょうか。

その一つはおやつの与えすぎによるもの。前述の通り、ドッグフードは1日量を与えることで栄養やカロリーをコントロールしています。当然ながらおやつを与える想定で開発されているわけではありませんので、おやつを与えることでカロリーオーバーを招いてしまうわけです。

解決策としては、おやつは全く与えないようにすること、もしくはおやつは1日1回、量も1つまでにすることです。いくら低カロリーなおやつでも、1つ与えるだけでカロリーオーバーになっているということは理解しておく必要があります。

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フード量と消費カロリー


なかなか体重が落ちない原因で、他に考えられることは運動量を加味していない事です。

減量用のドッグフードは肥満犬が緩やかに痩せられるよう、カロリーは控えめになっています。しかし、同じ犬と言っても活発な犬もいれば、寝てばかりの犬もいます。このような違いがあれば、消費カロリーも大きく変わってきますので、一概にパッケージに記載されている給餌量がベストアンサーとは言えないケースもあります。

なかなか痩せない、むしろ太ってきたという場合には、運動量が少なすぎることも指摘されます。多くのドッグフードは、基本的な運動(散歩など)は行っている想定で給餌量を決定しているはずです。

中には活動的な犬・活動的ではない犬といったように、犬のタイプによって給餌量を分けているフードメーカーもありますが、こうした記載がなければ基本的なカロリー消費は行われているという前提で作られているでしょう。

運動量が少なければ、当然消費されるカロリーも少ないので、いくら低カロリーなドッグフードを与えていても、カロリーに余剰分が出来てしまうため、脂肪へと変わっていっているのです。

まずは軽めの散歩から

愛犬の運動量が少ない場合、単に運動量を増やせば良いのですが、愛犬の肥満度によってはあまり急激に運動量を増やさないほうが良い場合もあります。

というのも、本来の体重から増加した体を支えているため、関節や背骨には通常よりも負荷がかかっている状態にあります。そこに急激な運動量が増えてくると、怪我してしまう可能性もあるのです。

場合によっては関節炎や椎間板ヘルニアといった深刻な症状を引き起こしてしまう場合もあり、これではダイエットも思うようにできなくなる場合もあるのです。

まずは給餌量のコントロールを行い、ある程度の目標体重まで減量してから、運動量を徐々に増やしていくのが理想的な方法です。また、日頃からあまりに運動不足である場合には、病気になるリスクも高くなります。

運動させられる状態ではないけれど、運動不足が気になるという場合にはプールを活用してみましょう。プールであれば関節や背骨などにも負担を掛けること無く、運動不足を解消させることが出来ます。

運動不足はストレスを貯めてしまう原因にもなりますので、健康のためにも定期的にプールに連れていき、運動させるようにしましょう。

カロリーをコントロールすることが大事


このように、愛犬のダイエットが成功しない理由として考えられることはいくつかあるのです。代表的な問題だけを紹介してみましたが、このようにフード量は日頃の消費カロリーによっても前後してきますので、愛犬の状態を飼い主さんが把握しておかなければなりません。

運動量が少なければ摂取カロリーも少なくするため、フード量は少なめに。
運動量が多ければ、摂取カロリーを増やす・または運動量に合わせるために、フード量は通常〜多めに。

ちょっとした違いではありますが、日数を重ねるごとに積み立てられていきますので、結果として1日量としては微量であれ、1ヶ月後にはさらに太っていたなんてことも考えられるわけです。

ダイエット中のフード量の管理は大切なポイントとなりますので、しっかりと管理するようにしましょう。

プロ目線から見たダイエットのコツ

ドッグフードの与え方によっても、ダイエットを成功させるかどうかが変わってくる場合もあります。

現在は1日何回の食事にしているでしょうか。1日1回の食事は血糖値の上昇を招きますので、肥満を引き起こしやすい与え方と言えます。ダイエット中は1日3回〜4回に分けてあげる事が大切です。

小分けに少量ずつ与えることで、犬の空腹感も常に満たされますし、消化による体への負担も少ないです。そして、血糖値を一定にすることで、急激な血糖値の上昇を抑えることが出来るわけです。

運動量を増やしたり、フード量を増減させることでもダイエットは成功できますが、小分けに与えるダイエット方法も十分に効果が期待できるので、すぐに実践してみることをおすすめします。

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まとめ

なかなかダイエットが成功しないと悩んでいる方も、今回触れたような基本的な部分をしっかりと管理し、改めてダイエットに挑戦してみましょう。

また、始めは愛犬の体重をしっかりと計測して、1週間で1%〜3%程度の減量を目指してみましょう。犬のダイエットも人間同様に、時間のかかることです。しっかりと計画的にダイエットを行うようにし、常に愛犬の状態やフード量の調節は行うようにしましょう。

フード料の管理が上手く行けば、減量用のドッグフードでなくてもダイエットを行うことは十分に可能になります。ダイエットは運動量の管理(消費カロリー)も大事になってきますので、しっかりとカロリー消費する状態を作り、フード量は運動量に沿って計画していくとわかりやすいかもしれませんね。

まずは1週間スパンで計画を行い、1日も早く適正体重に戻せるよう、飼い主さんと愛犬の二人三脚でダイエットに取り組んでみましょう。

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