色々な種類があるので、ダイエット中のドッグフード選びは迷ってしまいますが、その中でも「カナガン」はドッグフードに向いているドッグフードなのでしょうか。今回はカナガンの特徴と、ダイエットのポイントについてお話していきたいと思います。

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ダイエットはフードによって効果が違う?


犬のダイエットはしっかりとポイントを掴んでいなければ、意外と難しいものです。単にダイエット用や肥満犬用のドッグフードを与えているだけでは思うように体重を減らすことが出来ず、結局は給餌量を減らしてコントロールしているという飼い主さんも多いのではないでしょうか。

色々なドッグフードがありますが、それぞれに栄養価やカロリーの量も違いますので、一概に同じ方法でダイエットが成功するわけではありません。ダイエットを成功させるためには、まず一度与えているドッグフードの特徴を理解し、愛犬の状態に合っているのかどうかを判断することも大事です。

ダイエット用フードを与えているからと言って必ずダイエットが出来ると思うのは間違いです。愛犬にとってより健康的に、よりスムーズにダイエットが行える方法を見つけてあげることが理想的な減量方法です。

今回は数あるドッグフードの中から、カナガンを取り上げて解説していきたいと思います。

カナガンは高カロリーなドッグフード

ネットでも話題になっている、イギリス原産のドッグフード「カナガン」は、動物性タンパク源を60%使用した高タンパク質なドッグフードです。カナガンを与えているという方もいらっしゃることでしょう。

結論から言うと、カナガンはダイエットに向いているドッグフードなのかどうかと判断したときに、ダイエットには向いてはいないドッグフードということは言えます。

その理由に挙げられるのが、カナガンの100gあたりのカロリーです。カナガンの100g当たりのカロリーは約361.25Kcalとやや高め。カナガンの成分値を確認してみましょう。

【成分】
粗タンパク質:33.00%、脂質:17.00%、粗灰分:9.00%、粗繊維:3.50%、水分:8.50%、オメガ6脂肪酸:2.80%、オメガ3脂肪酸:0.90%、リン:1.42%、マグネシウム:0.10%、ナトリウム:0.60%、カルシウム:1.86%、カリウム:0.60%、エネルギー(100gあたり)/約361.25kcal

比較までに、ニュートロの「シュプレモ 体重管理用」のカロリーは335Kcal/100g、ロイヤルカナンの「ミニ ライト ウエイトケア」は336Kcal/100g、サイエンス・ダイエット プロの「体重管理 小粒」は297Kcal/100gとなっています。

以上のように、カナガンの100gあたりのカロリーは肥満犬には不向きな高カロリーなドッグフードであることがわかりますね。ただし、愛犬の年齢や性格、活動量によってはドッグフードではなく、生活スタイルに問題がある可能性もあります。

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散歩の時間と運動量の目安

ダイエット中にカナガンが合わない場合の犬は、日頃から寝てばかりいたり、高齢犬、あまり活発な性格ではない成犬が当てはまってきます。運動量が少ない犬は、カナガンでダイエットするのは難しいでしょう。

どんなドッグフードにも言えることですが、適切な運動をしていなければ肥満を助長させる結果となりますので、飼い主さんもしっかりと愛犬を運動させるようにすることが大事になります。

運動量の目安は犬種や犬のサイズによっても変わりますが、小型犬であれば1日1回、30分程度の散歩が最低でも必要です。中型犬は1日2回、30分程度の運動が必要で、大型犬になると1日2回、1時間程度の運動を摂らせる必要があります。

家の中で走り回っているのと、外に出て運動するのとでは少し運動量も変わってきます。特にダイエット中は運動することが大事ですので、積極的に取り入れていくようにしましょう。

一方、愛犬の性格が活発で活動的、運動量が多いという場合には、カナガンに問題があるのではなく、おそらくは日頃の生活スタイルが問題かもしれません。

おやつの与えすぎには要注意


一番懸念されるのが「おやつ」の与え過ぎです。ドッグフードは1日の栄養価をしっかりと計算された上で給餌量が決められ、ドッグフードだけで1日分の栄養を補うことの出来るものです。そのため、ドッグフード以外の食べ物を与えると確実にカロリーオーバーの状態になるわけです。

ダイエット中のおやつの量はごく僅か、もしくは与えなくても良いでしょう。与えるとしても1日1回、与える量も1個〜2個で十分です。おやつの種類にもよりますが、おやつは出来る限り「脂質」「カロリー」が低めなものを選ぶようにしましょう。

おやつの与え方を変えるだけで、徐々にダイエット効果が現れる可能性もあるかもしれません。また仮にダイエットが成功しても、おやつの与える量はしっかりとセーブするようにし、前のような与え方をしないようにしましょう。

カナガンの原材料

おやつの与え過ぎも問題になりますが、運動量の少なさも問題かもしれません。カナガンは高タンパクで高カロリー、しっかりと運動量を増やさなければ肥満体質になってしまうことでしょう。

ただし、カナガンは活発な成犬であれば高タンパクでおすすめなドッグフードです。タンパク質は筋肉を作るために必要な栄養素で、愛犬の健康維持にも欠かせないものです。活発な犬の運動量を支えるためには、タンパク質は必要不可欠なものなのです。

また、カナガンの原材料の60%は動物性タンパク質で構成されています。この動物性タンパク質の中でも、新鮮で高品質な「生肉」が26%も使用されています。

【カナガン チキン 原材料】
骨抜きチキン生肉26%、乾燥チキン25%、サツマイモ、エンドウ豆、ジャガイモ、エンドウタンパク、アルファルファ、鶏脂3.1%、乾燥全卵3.1%、チキングレイビー1.6%、サーモンオイル1.2%、ミネラル(硫酸第一鉄水和物、硫酸亜鉛一水和物、硫酸マンガン一水和物、硫酸銅(II)五水和物、無水ヨウ素酸カルシウム、亜セレン酸ナトリウム)、ビタミン(ビタミンA 16,250IU/kg、ビタミンD3 2,400IU/kg、ビタミンE 240IU/kg)、グルコサミン1000mg/kg、メチルスルフォニルメタン(MSM)1000mg/kg、リンゴ、ニンジン、ホウレンソウ、オオバコ、海藻、フラクトオリゴ糖、コンドロイチン700mg/kg、カモミール、セイヨウハッカ、マリーゴールド、クランベリー、アニスの実、コロハ

動物性タンパク源以外には、植物成分の野菜や果物、ハーブ類が使われています。栄養価は高いのですが、運動量の少ない犬や高齢犬には少し高すぎる数値のドッグフードとも言えます。

プロ目線から見たフードの比較


カナガンは全年齢対応のドッグフードですので、子犬から高齢犬まで与えることの出来るドッグフードです。基本的には愛犬の体重や状態によって給餌量をコントロールする形になりますので、肥満犬であっても給餌量でコントロールしますので、ダイエット中の犬にも与えることの出来るドッグフードです。

ただし、愛犬の体重は常に把握しておかなければなりません。カナガンの給餌量表では、肥満犬の場合は1日の給餌量から-10%の給餌量という表記がありますが、ダイエット中は特に細かく体重チェックを行う必要があるでしょう。

また、高齢犬の場合にはダイエットに関係なくカナガンは不向きのドッグフードかもしれません。活動量にはよりますが、高齢犬は少し抑えめのタンパク質が理想的です。カナガンは高タンパク質なドッグフードですので、高齢犬にとっては逆に負担になる場合も考えられます。

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まとめ

カナガンはダイエットに向いているドッグフードとは言えませんが、成犬にとっては栄養価の高いドッグフードですので、肥満傾向であってもおすすめのドッグフードと言えます。

カナガンを与える際に大事になるのは運動量や活動量です。適切な運動量をこなしていなければ、肥満を引き起こしてしまう要素のあるドッグフードではありますので、日頃の生活スタイルには気を使う必要があるでしょう。

減量向きのドッグフードではありませんが、より丈夫な体作りを目指すためには優れたドッグフードと言えますので、カナガンを与えるのをきっかけに運動量を増やしてあげてはいかがでしょうか。

しっかりと運動していれば肥満になるリスクも軽減されますので、肥満にならない丈夫な体を作ることだって可能です。このように、ドッグフードによってもダイエットの方法や、向いている犬も変わってきます。ダイエットは、適切なドッグフードを選べるようにすることも大事なポイントとなるのです。

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