動物性タンパク源を豊富に使用した「カナガン」はネットでも話題のドッグフードですが、ドイツ原産のドッグフード「ボッシュ」と比較すると、どちらの方が優れたドッグフードと言えるのでしょうか。

そこで今回は「カナガン チキン」と「ボッシュ」の成分値や品質内容を徹底比較してみたいと思います。

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ボッシュとは?


「ボッシュ(bosch)」はドイツ原産のドッグフードで、ドッグフードに使用される原材料はボッシュの専門農場で育てられた家禽や野菜、果物、穀物が使われており、更にはボッシュの自社工場でドッグフードを生産しています。

ボッシュの特徴となっているのが、この食への安全性であり、自社工場は国際的な審査をクリアし、認証を得た工場となっています。また、原材料に関してもしっかりと管理された独占農場からの原材料となっていますので、より高品質で安全性の高い原材料となっています。

安価なドッグフードに使われがちな「副産物」はもちろん、4Dミートの不使用、薬品を使用した加工肉など、愛犬の安全性にも不安が感じられる原材料は意外と多いですが、ボッシュはこうした動物性タンパク源も一切使用せずに、高品質にこだわった動物性タンパク源が使われています。

この他、野菜や果物、穀物に関しても無農薬であることやヒューマングレードではない原材料も不使用。ボッシュはヒューマングレードの原材料にこだわり、無農薬・有機栽培の認証を受けている植物成分・穀物が使われています。

ボッシュの特徴とは

ドッグフードの安全性は原材料の素材に関することだけではありません。安価なドッグフードに使われがちな合成添加物ですが、ボッシュは合成添加物も一切使用していません。

着色料、保存料、酸化防止剤などの合成添加物は、犬の健康にリスクを与えてしまうもので、中には発がん性の心配があるものや、アレルギーを引き起こす可能性のある合成添加物も存在します。

近年では食の安全性にこだわったドッグフードも増えてきており、こうした合成添加物も使用されていない製品が増えてきていますが、安価なドッグフードや一部のプレミアムフードでは未だに使用されていたりもします。

ボッシュはこうした点においても安全性を重視しているので、合成添加物の使用もありませんし、農薬などを使用していない原材料も使われているので、より安全で高品質なドッグフードを愛犬に与えることができるのです。

カナガンとは?


「カナガン」はイギリス原産のドッグフードメーカーで、高タンパク・低炭水化物を特徴としたドッグフードです。犬が本来適性である食事のバランスは、動物性タンパク源が60%、植物成分が40%という割合であるというのがカナガンの基本となる考え方で、動物性タンパク源が豊富に配合されていることも、カナガンの特徴となっています。

動物性タンパク源以外には野菜や果物、ハーブ類が使用されており、穀物類は一切使用されていません。また、原材料は人間が食べられるるクオリティであるヒューマングレードの素材のみが使用されており、高品質で新鮮なドッグフードでもあります。

犬は肉を消化することを得意としていますが、穀物類や食物繊維を消化することが苦手な体をしています。犬は肉を噛みちぎって飲み込んでしまう食べ方ですので、穀物類のように咀嚼が必要な食べ物は不向きなのです。

このように、犬は穀物類を消化するのが苦手な動物であるため、カナガンには穀物類が使用されておりません。そして、穀物類には食物アレルギーを引き起こす「グルテン」を含む小麦やトウモロコシがあります。犬の穀物アレルギーの原因は、このグルテンによるものが多いのですが、カナガンは穀物アレルギーにも配慮された配合となっているのです。

カナガンとボッシュの原材料を比較

では、カナガンとボッシュの原材料を比較してみましょう。カナガンとボッシュは、共に高品質なドッグフードで知られ、愛犬にとっても安全性の高いドッグフードですが、決定的な違いとなるのは「穀物」を使用しているかしていないかという点です。

【カナガン チキン 原材料】
骨抜きチキン生肉26%、乾燥チキン25%、サツマイモ、エンドウ豆、ジャガイモ、エンドウタンパク、アルファルファ、鶏脂3.1%、乾燥全卵3.1%、チキングレイビー1.6%、サーモンオイル1.2%、ミネラル(硫酸第一鉄水和物、硫酸亜鉛一水和物、硫酸マンガン一水和物、硫酸銅(II)五水和物、無水ヨウ素酸カルシウム、亜セレン酸ナトリウム)、ビタミン(ビタミンA 16,250IU/kg、ビタミンD3 2,400IU/kg、ビタミンE 240IU/kg)、グルコサミン1000mg/kg、メチルスルフォニルメタン(MSM)1000mg/kg、リンゴ、ニンジン、ホウレンソウ、オオバコ、海藻、フラクトオリゴ糖、コンドロイチン700mg/kg、カモミール、セイヨウハッカ、マリーゴールド、クランベリー、アニスの実、コロハ

【ボッシュ ハイプレミアム ミニアダルト チキン&キビ 原材料】
鶏肉(20%以上)・キビ(17%以上)・コーン・鶏肉粉・ライス・動物性脂肪(鶏)・ビートパルプ(カブ繊維)・卵(乾燥)・加水分解肉(鶏肉)・亜麻仁・魚粉(サケ・イワシ・アカウオ・ニシン)・肉粉(鶏肉・豚肉)・酵母(乾燥)・魚油・エンドウ豆・ナチュラルザルツ・貝粉(0.1%以上)・塩化カリウム

カナガンの主原料は「骨抜きチキン生肉」が26%使用されており、ボッシュの主原料には「鶏肉」が20%以上使用されていますが、ボッシュは穀物類である「キビ」も17%以上使用されており、「コーン」「ライス」と複数の穀物類が使用されていることもわかります。

カナガンとボッシュの決定的な違いとなるのはこの穀物の含有量で、カナガンのベースとなる考えの動物性タンパク源6割・植物成分4割には当てはまるものではありません。

ただし、こうした考え方はフードメーカー各社で異なる見解となりますので、必ずしもカナガンが正しいというわけではありません。

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グルテンフリーのドッグフード

ボッシュに使用されるキビはグルテンフリーの穀物であるため、キビに関しては穀物アレルギーを引き起こす可能性も低いものとなっています。キビには免疫力を向上させる栄養や脂肪燃焼にも欠かせないビタミンB群を豊富に含みますので、肥満傾向の犬にも安心して与えることのできるドッグフードと言えます。

ただし、ボッシュには「コーン」や「ライス」も含まれますので、穀物アレルギーを持っている犬は念の為避けたほうが安心かもしれません。小麦グルテンフリーのドッグフードではありますので、「小麦グルテン」に対してアレルギーを持っているのであれば問題はありませんが、定かではない場合にはあまりおすすめできません。

カナガンはグレインフリー、ボッシュは小麦グルテンフリーのドッグフードとなっていますので、特に食にトラブルを抱えていないのであれば、選択肢はいずれかでも問題はないでしょう。

カナガンとボッシュの成分を比較


ボッシュとカナガンの成分値を比較してみましょう。カナガンのタンパク質は33%、ボッシュは25%という内容。活発な成犬であればカナガンはおすすめと言えますが、老犬には少し高すぎるタンパク質の値ですので注意が必要です。

【カナガン チキン 成分】
粗タンパク質:33.00%、脂質:17.00%、粗灰分:9.00%、粗繊維:3.50%、水分:8.50%、オメガ6脂肪酸:2.80%、オメガ3脂肪酸:0.90%、リン:1.42%、マグネシウム:0.10%、ナトリウム:0.60%、カルシウム:1.86%、カリウム:0.60%、エネルギー(100gあたり)/約361.25kcal

【ボッシュ ハイプレミアム ミニアダルト チキン&キビ 成分】
粗タンパク質:25%、脂質:14%、粗灰分:6.5%、粗繊維:2.5%、水分:10%、エネルギー(100gあたり)/約389kcal

脂質はボッシュが14%、カナガンが17%。カロリーはボッシュが389Kcal/100gと高カロリーな内容、カナガンは361Kcal/100gとなります。

カナガンは高タンパク・低炭水化物のドッグフードが特徴となりますので、特に成犬におすすめのドッグフードと言えます。一方のボッシュもおすすめではありますが、やはり穀物の含有量が高く、カナガンに比べると消化吸収という面でも心配の残るところではあります。

プロ目線から見たフードの比較

ボッシュに関しては成犬用になりますので、高齢犬になったときのことを心配する必要はありませんが、カナガンに関しては全年齢対応のドッグフードとなりますので、成犬だけではなく老犬になったときのことも考える必要があります。

全年齢対応のドッグフードは年齢ではなく、愛犬の体重や状態によって給餌量をコントロールする必要がありますので、こまめな体重管理は欠かせません。

動物性タンパク源を消化するためには腎臓の働きが大事になります。成犬であれば何ら問題はありませんが、高齢になるに連れて腎臓の働きも弱まり、体への負担も増加してきてしまいます。

カナガンのように高タンパクなドッグフードは活発な犬であれば問題は無いですが、高齢犬にとっては少々重すぎる内容となりますので、腎臓への負担も心配なところです。体重管理に加えて、健康管理もしっかりと行わなければなりませんので、高齢犬を迎える頃にドッグフードを切り替えるという選択肢も考えていたほうが良いでしょう。

まとめ

カナガンとボッシュを比較してきましたが、おすすめとしてはカナガンと言えるでしょう。ボッシュも優れたドッグフードではありますが、肉の含有量を考えると、消化吸収という面でもカナガンの方が優れているドッグフードであるでしょう。

小麦グルテンフリーのドッグフードも徐々には増えてきていますが、主流となっているのがグレインフリー、つまり穀物を一切使用していないドッグフードが増えてきています。

コストの面でも穀物を使用するドッグフードは多いですが、愛犬の栄養や消化を考えると、やはり動物性タンパク源は大事なポイント。また、穀物は消化の妨げにもなりかねませんので、可能であれば避けても良い原材料と言えます。

ボッシュも決して品質の悪いドッグフードではありませんのでおすすめなのですが、感覚としては一昔前のドッグフードという感もあります。近年は動物性タンパク源を豊富に使用したドッグフードが注目されつつありますので、今回はカナガンがおすすめという評価になるでしょう。

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