なかなか成功しない愛犬のダイエット。ダイエットフードを与えていても、痩せるどころか徐々に太っていっている気もすると悩んでいる飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は犬の食事の仕方に注目し、犬の早くいを防止する早食い防止食器を紹介していきたいと思います。

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色々な犬のダイエット方法


犬のダイエットを行う際には、色々な方法があります。中でもてっとり早く行えるダイエット方法は運動することですが、犬の肥満の状態によっては過度な運動が体を壊してしまう可能性もあります。

そこで試したいのがドッグフードを切り替えることですが、ドッグフードを切り替えただけではなかなか効果が出ていないというケースも多いです。その原因となっているのが、犬の食事のとり方かもしれません。

犬も人間と同じく、どか食いしてしまうと体が一気に消化しはじめ、血液中の血糖値が上昇してしまうために肥満を引き起こしやすくなるのです。そのため、犬も一気にガツガツと食べてしまっている場合、もしかすると犬の食事のとり方に問題が合って肥満体質になってしまっている可能性もあるのです。

食事の回数にもポイントが

犬によって食べ方も様々。そこで一つポイントとなるのが、1日の食事の回数です。愛犬の食事のタイミングは1日何回あるでしょうか。

これがもし1日1回だけの食事である場合、上記でも説明したどか食いに近い状態になってしまいます。一気に1日量を摂取してしまうと、食事するたびに血中の血糖値が上昇してしまうため、次第に脂肪へと変わっていってしまいます。

また、1日1回の食事ですと、次の食事まで時間が長すぎるために体が勝手にエネルギーを脂肪として蓄えてしまうことも、肥満を引き起こす要因となってしまいます。

これを防ぐためには1日量を複数回に分ける方法しかありません。1日量を1日2回〜3回の食事に分けてあげることで、よりスムーズに栄養を摂取でき、消化も無理なく行われますので、肥満を引き起こす心配もありません。また、消化することで体への負担も生じますが、1日数回の食事のほうが体への負担も軽減されます。

ドッグフードの食べ方で変わる健康管理

犬のどか食いを防止させるためには、食器を交換してみるという方法もあります。現在使用している食事用の食器はどのような形状のものでしょうか。

早食い防止のための食器はいくつか種類があり、各社それぞれ思考を凝らした食器が登場しています。

あえて食事のしにくい食器を利用することで、犬のどか食いを予防できるだけでなく、ゆっくりと食事することによってしっかりとよく咬みながら食べることができ、よりしっかりと消化しやすい状態にすることによって体への負担の軽減となる効果も期待できるのです。

肥満体質は病気のリスクを高めてしまいますが、どか食いすることも体への負担が生じることから、ダイエットだけでなく健康管理としてもよい効果を与えるのが早食い防止の食器なのです。

では具体的に、どのような種類の食器があるのかを見てみましょう。

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色々な早食い防止食器


主に一般的な早食い防止食器は、食器の底面にデコボコとした突起物が付いた食器で、凹凸部分が邪魔をして早くいを防ぐという食器があります。色々な早食い防止食器がありますが、一番スタンダードな食器がこうした底面に突起物があるものです。

また、最近では底面に「溝」を作っている早食い防止食器もあり、渦巻状の突起や花びらのような形をした突起、肉球の形をした突起がある食器など、デザインも様々なものが登場してきています。

早食い防止食器を選ぶポイントとなるのは、まずは愛犬のマズルの長さ。マズルの短い犬ですと早くいを防止するどころか、フードを食べることが出来ないような溝のついた製品がありますので、溝の高さと愛犬のマズルの長さを意識しておきましょう。

変わった形の早食い防止食器「グリーンフィーダー」

芝生のような形をしたちょっと変わった早食い防止食器が「グリーンフィーダー」です。

材質は「ポリプロピレン」と呼ばれるプラスチック製で、芝生のような形の突起がいくつもあり、その隙間にドッグフードを置いておくという製品で、かなり食べにくい形の食器となっています。

注意点としては突起がありますのでマズルの短い犬はあまり向かない食器かもしれません。マズルが長ければ問題ありませんが、基本的にマズルが底まで届く場所は少ないので、手で掻き出したり下で掻き出したりして食べる感じになります。

一気食いはまず無理なので、ガツガツ食べてしまう子には最適な食器と言えます。また、ドッグフードを探す楽しさもあるようで、食べにくくて苛立つというよりかは、おやつを探すような感覚で楽しんで食べているように感じます。

マズルの短い犬におすすめの「ペチャバナ」

「ペチャバナ」はパグ等のマズルの短い犬におすすめの早食い防止食器です。見た目はただのボウル状の食器ですが、まるで起き上がりこぼしのように不安定な食器ですので、前後左右に食器が揺れます。

食べようとすると倒れますのでなかなかがっつくことができず、早くいを防止することが出来るのがペチャバナの特徴です。多くの早食い防止食器は突起があったり、溝が深かったりもしますので、マズルの短い犬向きとは言えません。

同様に起き上がりこぼしのような動きをする、マズルの長い犬向けの「フードボール」もありますが、こちらは壺のような形をした早食い防止食器です。マズルの長い犬向けの食器は多いですが、マズルの短い犬には、こうした食器がおすすめとなります。

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いつものお皿で早食い防止「ポーションペイサー」


「ポーションペイサー」と呼ばれる製品は、早食い防止食器ではなくステンレス製の「球」の商品。これをいつも使っている食器に入れるだけという製品で、球が邪魔をして早食い防止するという製品です。

ポーションペイサーは愛犬のマズルの長さに関係なく使用でき、いつもの食器でもすぐに使用することが出来るのでおすすめの商品ではありますが、ネックとなるのがサイズです。

カナダで企画されている製品ですので、Sサイズでも直径約7cmほど、深さは4cm以上あるお皿でなければいけません。球が邪魔をするというよりかは、球が入っているので食べられないという状態になってしまいますので、やや大きめのお皿を使用している場合でなければ合わないかもしれませんね。

プロ目線から見た犬のダイエット

犬は本来、肉食の動物ですので草食動物のように咀嚼しながら食事を摂るわけではありません。基本的には犬は、肉を食いちぎって丸呑みしながら食べるオオカミの血をひきますので、犬も同様の食べ方をします。

どうしてもドッグフードを丸呑みしながら食べてしまうため、ドッグフードにも消化の良さが求められます。ドッグフードの主原料が動物性タンパク源であれば消化にも良いですが、穀物類が多く含まれるドッグフードですと、どうしても消化のスピードも遅く、肥満を引き起こしてしまうリスクも高くなってしまうのです。

早食い防止食器だけでは完全なダイエット効果とはなりませんので、合わせてドッグフードもグレインフリー(穀物不使用)の物を選ぶか、動物性タンパク源を豊富に含むドッグフードに切り替えてあげることが、よりダイエット効果を高めることとなるのです。

まとめ

犬の「早食い」はお腹が空いているからではなく、犬本来の食べ方であるためにどうしても一気に食べてしまうことが分かりました。しかしそれは、あくまでも肉を食べるときには良いですが、ドッグフードのような消化に時間を要する食べ物では、肥満を引き起こす要因となってしまいます。

犬のダイエットはドッグフードの切り替えも重要なポイントとなりますが、ドッグフードの内容によっては一気食いを改善させることがダイエットに繋がる場合もあるのです。

今回紹介したような早食い防止食器を上手に利用し、犬の食事の仕方を改善、少しでもゆっくりと食べて緩やかに消化できるような状態を作ってあげることが、ダイエット効果や愛犬の健康維持にも大切なポイントとなるのです。

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