「ダルメシアン」と一緒に暮らすために、どんな特徴や性質であり、どのような事に気をつけなければいけないでしょうか?犬を飼う上では犬種別に特徴を理解することが必要になります。今回は「ダルメシアン」について、飼っている方もこれから飼いたいと思っている方もチェックしてみましょう。

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ダルメシアンとは

独特な水玉模様の体を持ち、ディズニー映画「101匹わんちゃん」で一躍有名になった犬種といえば、「ダルメシアン」を思い浮かべる方も少なくはないでしょう。
こんなダルメシアンですが、かつては、華やかな貴族の馬車の「伴走犬」や「護衛犬」、「狩猟犬」「牧畜犬」「番犬」として従事していたこともあります。

こんなに訓練生が高く、使役犬としても一役も二役も買っているダルメシアンですが、実際のところは、とてもやんちゃで子供のように甘えん坊。とにかく人と関わり合うことが大好きな犬種です。そんなダルメシアンだからこそ、長年愛され続けた犬種であるのでしょう。

ダルメシアンのルーツ


ダルメシアンのルーツは依然不明で、古代エジプトやギリシャの美術品に描かれている斑点のある犬が、この犬種の祖先である説や、インドからギリシャへ渡った説もあります。

この犬種は、何か一つの役割をこなす犬としてではなく、猟犬、牧畜犬、番犬、サーカスで芸をする犬など、オールマイティに何でも使役できる万能犬として活用されたのではないかと言われています。

ダルメシアンは19世紀のビクトリア朝時代に、貴族の馬車の伴走犬として従事し、盗賊や野犬から馬車を守るため、活用されていました。また、この犬種は、見た目の美しさや優雅さも兼ね備えていたことから、華やかな馬車の飾りとしても、派手でよく目立っていたため、とても重宝されていました。

アメリカでは、消防車が馬車であった時代もあり、先導犬としてダルメシアンを飼育していたこともあり、現在でもアメリカの消防車のマスコットキャラクターはダルメシアンとして親しまれています。

ちなみに「ダルメシアン」という名前は、18世紀にクロアチアの「ダルマチア(現ユーゴスラビア)」という地名に由来すると考えられています。

ダルメシアンの性格

ダルメシアンは、とても陽気で活発、飼い主さんや家族に対して従順で、愛情深い性格の持ち主です。また、神経質なところや縄張り意識も強いので、家に侵入者がいると、身を挺して家族を守るところがあるため、番犬にも向いています。

とてもやんちゃで明るい性格のダルメシアンですが、その反面、警戒心が強く、他人や他の犬種を受け入れないところがあるので、社交性を身につけるためにも、幼少期から散歩やドッグランへ連れて行き、知らない人や犬と接する機会を沢山設けた方が良いでしょう。

遊ぶことが大好きですので、遊びを交えながら他の犬と交流したり、子供などと接してみても良いかもしれませんね。その際には、あまり興奮させすぎず、徐々に慣らしていくようにすると良いでしょう。

ダルメシアンの運動量

ダルメシアンは、かつては馬車馬であったこともあり、並外れた体力と忍耐力を持つため、日頃から充分な運動量やコミュニケーションがとれていないと、体力を持て余し、破壊行動をとるような問題犬になることがあります。

そのため、毎日の散歩もかかさず行う必要があり、最低でも1日に2回の散歩は必須と言えるでしょう。また、1回の散歩は1時間ほどの長歩きが理想的です。散歩のコースも常に変化があると刺激にもなりますので、ストレスの軽減にも繋がるかもしれませんね。

日頃の散歩の他に、ドッグランなどで思いっきり走らせて、自由運動を取り入れたりするとより良いでしょう。また、前述の通り、幼少期からスキンシップを取りながら、根気良くトレーニングを取り入れながら運動を行うとより良いでしょう。

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ダルメシアンの被毛

ダルメシアンは、「アンダーコート(下毛)」を持たず、「オーバーコート(上毛)」だけからなる「シングルコート」の被毛を持った犬種です。被毛の手入れは、年中毛が抜けるので、毎日ブラッシングして抜け毛を取り除いてあげましょう。

また、アンダーコートを持たないため、保温性に欠け、比較的寒さに弱い傾向があるので、寒い地域で飼育する際は、冬場にはヒーターなど暖房器具を用意してあげるのが良いでしょう。

夏場の室内にも注意が必要です。外が暑いとついついクーラーを効かせすぎてしまいますので、室温があまり低くならないよう、設定温度には注意が必要です。特に、長時間低い温度が続いてしまうと体温調整が崩れてしまいますので、適温を保つようにしましょう。

ダルメシアンの特徴的な柄


ダルメシアンと言えば、誰もが知る独特な柄を持つ犬ですよね。イメージとしては黒い斑点が入っている牛のような柄ですが、実は黒い斑点だけではありません。

ダルメシアンの被毛のカラーは「ホワイト」の地に、「ブラック」または「レバー」の斑点があるのです。そして、斑点は丸く、境界がはっきりしていて、体全体に分布されており、斑点の大きさは直径2cm~3cmであるのが良いとされています。

ペットとして飼育する上では、あまり斑点の形にこだわる必要はありませんが、ドッグショーでは斑点の境界がハッキリとしていない、平面的に見える斑点は良しとされておらず、失格の要因となります。子犬を選ぶ際には、斑点の入り方によっても価格が変わる場合もありますので、参考程度に覚えておくと良いかもしれませんね。

ダルメシアンの遺伝病

かつて、ダルメシアンが人気を博した時代に、ブリーダーによる近親交配が頻繁に行われたことがありました。しかし、この近親交配が原因で、中耳内におけるメラニン色素の生産に支障をきたし、両耳あるいは片耳が耳が聞こえない「聴覚障害」を、ダルメシアンの20%~30%が持っていると言われています。

この事実はダルメシアンを飼うにあたり、必ず理解しておかなければならないことの一つでもありますが、決して低くはない確率でリスクを抱えているという事を覚悟しておく必要があります。

そのため、子犬を飼い始めた時に、念のため動物病院で検査をしてみても良いかもしれません。また、「うちの子はちっとも言うことを聞いてくれない!」と思う飼い主さんは、一度獣医さんに聴覚の異常がないか診察してもらいましょう。

オッドアイのダルメシアン

ダルメシアンに限らず、様々な犬種でも見られる「オッドアイ」と呼ばれる目。オッドアイとは、左右の目の色が違い、内、片側の目は青い目をしているのが特徴となります。

このオッドアイ、好みにもよるもので、オッドアイが好きという方も中にはいらっしゃいますが、ペットショップなどではオッドアイであるために付加価値となり、値段が高くなるポイントの一つにもなっています。

しかし、オッドアイである場合は遺伝性疾患を引き起こす場合が多く、ダルメシアンに関しては弱視や難聴といった疾患を生まれつき持っている可能性が高いのです。そのため、オッドアイのダルメシアンを繁殖させることは危険であり、その子も遺伝性疾患を持って生まれる確率はかなり高くなります。

オッドアイは希少価値として判断されていますが、リスクも高いということを理解しておきましょう。

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ダルメシアンがかかりやすい病気

ダルメシアンは上記の疾患の他にも、尿酸を分解しにくい体質のため、「尿路結石」になりやすい犬種でもあります。尿路結石になると、結石が尿路を塞いでしまうため、尿を排出することができず、膀胱が爆発したり、腎不全を引き起こした結果、死に至る場合もあります。

ただし、尿路結石に関してはしっかりと予防策を講じることで回避できるものでもありますので、日頃から、愛犬の食べるものには気を付けて、結石に有効なフードに変えたり、水分をしっかりとることが必要となるでしょう。

尿路結石はダルメシアンに限らず、多くの犬が悩まされるものでもありますので、決して珍しいものではありません。日頃からしっかりと尿の出具合や色を注意深く観察するようにし、食べ物に注意していくようにしましょう。

ダルメシアンのブリーダー


ダルメシアンは、日本では非常に珍しい犬種のひとつでもありますので、ペットショップなどで見かける機会もかなり少ないでしょう。そのため、ダルメシアンを迎え入れる際にはブリーダーからの直販が、より手っ取り早い手段となります。

ダルメシアンのブリーダーに関しては、北海道と沖縄に存在しており、実際に犬舎に行って顔を確認することも出来ます。東京に出張することも出来るようです。

ダルメシアンの販売価格に関しては、平均で15万円ほど。高くとも20万円ほどの価格で迎え入れることが出来るでしょう。ただし、場合によってはさらに高値で取引される場合もあります。また、ペットショップなどにいた場合、生後半年以上を越えてくると、価格が下がってくる場合もあります。

ダルメシアンと暮らすために

この犬種は、暴力的に扱うと、噛み付いたり反撃することもあり、また強情な面も持ち合わせているので、主導権を握れない飼い主さんや、犬を初めて飼う方には難易度が高い犬種です。
若くてやんちゃ盛りの頃は、退屈するとトラブルを起こしたり、家財道具をボロボロにされたり、残飯あさりをするなど、いたずらは日常茶飯事です。言うことを聞かない駄犬だとレッテルを貼られることも多いでしょう。

それを証拠に、以前、映画の影響でこの犬種が大流行したこともありましたが、実際ブームが去ってしまうと、飼育放棄してしまう人が続出し、ダルメシアンの専用捨て場ができた程でした。映画で見たダルメシアンのイメージで飼育し始めて、「思ったのと違った」と捨てられたのでしょう。

人のために働くことに、喜びを感じるイメージが強いダルメシアンですが、これはあくまでも、飼い主さんと愛犬との信頼関係があってこそです。

ダルメシアンはとても愛情深い性格です。日頃から愛犬とコミュニケーションを取り、沢山の愛情を注いであげると、必ず愛情を持って返してくれます。存分な犬生活を送りたい方には最高のパートナーとなるのでしょう。

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