猫の主食、キャットフードには様々な種類があり、どのフードがいいかお店に行っても迷ってしまうことがありませんか?今回は「ステージ別」「種類別」といったフードの違いについて解説してみたいと思います。

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成長段階に合わせた「ステージ別」のフード

キャットフードの中には、

  • プレミアムフード
  • グレインフリーフード
  • 種類別
  • ステージ別

といった表現でくくられたキャットフードがありますが、これらのフードの特徴をよく理解することで、愛猫にとってよりよいフードを選択することができます。

根本的には猫の必要な「栄養素」と「カロリー」を、1日の食事で簡単に補えるように作られているのが「キャットフード」ですが、この1日に必要なカロリーや栄養素は、年齢によっても違います。

人間にとっても同じ事が言えますが、猫にとっても子猫と成猫が必要な1日分のカロリー量は違いますので、「ステージ別」と呼ばれる成長段階に分けた製品が存在するのです。

成長段階で必要な栄養素が違う

ステージ別のキャットフードの多くは、

  • 子猫用
  • 成猫用
  • 老猫用
  • 肥満猫用

といったグループに分けられている場合が多いですが、極端な事を言うと老猫が「子猫用」のキャットフードを食べることは可能です。

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しかし、老猫にとっての「子猫用」はハイカロリーすぎる上に、子猫にとって必要な脂質やビタミン量も違うため、老猫の体にとっては食べ続けることで消化がしにくく、肥満に陥ってしまう可能性が高まってしまう事が言えます。

こうした理由から、それぞれの成長段階に合わせたキャットフードが必要と考え、ステージ別に分かれたキャットフードが販売されているのです。

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猫種別のキャットフード

ステージ別のキャットフードの他にも「猫種別」のキャットフードが増えてきています。

この猫種別のキャットフードはその名の通り、猫の種類別に分けられたキャットフードですが、こちらも極端な事を言うと「アメリカンショートヘア」が「メインクーン用」のキャットフードを食べても、特段問題はありません。

しかし、こうして種類別に分けられているキャットフードには意味があり、こうしたキャットフードの背景にはその猫種が持つ、

  • 統計上多い疾患
  • 歯型の特徴
  • 身体的特徴

などが研究されています。

猫種別のフードは、こうした研究によって判明した、その猫種の苦手な部分を補ったり、より消化よく噛みやすい粒形状にするなどの配慮がされた物が多く、一般的なキャットフードとの違いがあるのです。

ですので、種類別のキャットフードを別の猫種が食べても問題はありませんが、該当の猫種が専用のキャットフードを食べることで、その猫種の持つ統計上多い先天的な疾患や体質などに対して、予防措置をとることができるなど、通常のキャットフードよりも有効的な食生活が送ることが出来ると言うわけです。

原材料の確認

一部の粗雑なキャットフードには、「成長段階」「猫種別」といったような記載があるにもかかわらず、どの種類も原材料や栄養素が変わらないキャットフード等も存在します。

もちろんこうした場合は「表記だけ」のものと言えますし、表記自体には問題性はないため、あくまでも私達が事前に調べて選択するしかありません。

キャットフードを選ぶ時には、まずは「成分表示」「原材料名」を意識的に確認するようにしましょう。

これは、キャットフードを作る上で使用した材料の名前と、計測した成分を表した表示で、これらの記載は法律で定められたものです。

前述のとおり、子猫と老猫の必要なカロリー量や栄養素は違うため、原材料は極端に違えども幾らかの成分量や栄養素には違いがあるはずです。

こうした知識が、飼い猫の肥満を防ぐことや健康維持に繋がりますので、キャットフードに関わらず、おやつなども買う時は注意深く調べてみることをおすすめします。

猫の主食、キャットフードで迷ったら?【ステージ別や猫種別について解説!】のまとめ

メーカーも数多くあり、キャットフードの種類も多種多様ありますが、こういった理由からステージ別のキャットフードがあり、猫種別のキャットフードが存在しています。

また、中には多くの猫がなりやすい病気「尿路疾患」に配慮された、マグネシウム等の成分量を調整したキャットフードや、肥満傾向の猫用のキャットフードなども販売されています。

こうした様々なキャットフードの特徴を知る事と、飼っている猫の年齢や種類はもちろん、必要としている栄養や問題を抱えている部分を把握することで、より適したキャットフードを選択することができ、猫が必要としている時にベストな選択ができるのです。

ずっと同じ種類を与え続けるのではなく、年齢に沿った栄養価を揃えたキャットフードを与えるようにし、猫の体型や体調によって、必要に応じて他の種類のキャットフードを与えてみる等を行うのが理想的です。

なお、ご飯を変える時は一気に変えずに、徐々に変えるようにしましょう。

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