今や、フェレットも色々な場所へと、飼い主さんと共に移動する時代になってきました。そして、移動を行うためのケースが「キャリー」と呼ばれるものです。今回はこのキャリーケースについて、選ぶポイントや利点などについて解説していきます。

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フェレットにキャリーは必要?

フェレットを飼育していると、自宅以外にも外に連れて行く機会が出てきます。例えば、一番に利用が考えられるのは動物病院に行く時などです。他にも、飼い主さんが家を留守にする時、ペットホテルに預ける機会も出てくるでしょう。

また、フェレットを友人宅に連れて行ってみたり、一緒に公園に行くという機会も出てくるかもしれませんね。そこで必要になってくるのが「キャリーケース」と呼ばれる、動物を運ぶための「ケース」です。

しかし、飼い主さんとしては「キャリーケースに入れたら可愛そう」「肩に乗るから必要ない」と考える方も少なくありません。

しかし、キャリーに入れないで外を歩くのは、他のペットを飼っていない方に対してマナーが悪いことや、フェレット本人が危険な目に遭う可能性も少なからずあるのです。

落ち着ける環境でストレスを軽減


フェレットを外に連れ出す時にはキャリーケースで移動することを推奨する理由として、動物病院でのシーンを想像してみましょう。

動物病院にはフェレットだけでなく、犬や猫も病院に来ています。フェレット本人が犬や猫に対して何ともないとしても、相手の犬や猫はそうではないかもしれません。

お互いに飼い主さんが付いているので事故が起きる可能性は低いですが、お互いに興奮してしまったり、それをみていた他の犬や猫がつられて興奮してしまうというケースも少なからずあります。

キャリーケースの中は暗いので、フェレットとしては「落ち着ける場所」になる場合が多いです。色々なみたことのない景色が拡がり、興奮状態になるかと思いますが、すこしだけでも落ち着ける空間を作ってあげることが、フェレットにとってストレスのかからない環境となるのです。

フェレットを運ぶための「キャリーケース」について

キャリーケースには、移動するためだけでなく、様々な用途を兼ね備えたキャリーケースもあり、より安全に運ぶために欠かせないアイテムです。大きく分けて、「ハードタイプ」と「ソフトタイプ」に分けられ、それぞれハードキャリー、ソフトキャリーといったように呼ばれます。また、それぞれに目的や利点も違っています。

フェレットに使用するからフェレット用と思うかもしれませんが、そんなことはありません。犬猫用のキャリーケースでも対応できる場合も多く、また、何よりも種類が豊富なので、選択肢もぐっと広がることでしょう。

価格はピンきりですが、一般的にはソフトキャリーの方が価格が高い場合が多いようで、おおよそ5,000円から、高いものでは20,000円近くするおしゃれな物まであります。一方のハードキャリーは、商品によりますが5,000円もあれば購入することができるでしょう。

「ハードキャリー」のポイントを押さえましょう

ハードキャリーと呼ばれるキャリーは、一般的にはプラスチックで作られたキャリーケースで、頑丈さが利点といえます。

ハードキャリーは主に車などで移動する際に最適なキャリーで、犬猫用のハードキャリーでも、フェレット用として対応することが出来ます。また、ハードキャリーにはシートベルトを通す穴が付いている商品もあり、車での移動の際の、万が一に備えることが可能となっています。

その他、上部が窓になっていて、飼い主さんがハードキャリーの中を確認できるようになっている商品や、ハードキャリーが清潔に保てるよう、パーツが全てばらせるようになっているハードキャリーなどもあります。

値段も1,000円ほどのものから、10,000円近いものまで様々あります。

フェレットに適したハードキャリーの選び方


ハードキャリーのサイズは、のびのびできるように大きめ、と思いがちですが、こうした考えはいけません。ハードキャリーの場合は、逆に広すぎてしまうと、中でフェレットが転がってしまう恐れもあり、怪我をしてしまう可能性があるのです。

そのため、フェレットに適したハードキャリーのサイズは、できるだけ狭く動きにくいサイズが理想となります。キャリー内が広すぎると、逆に危険が多くなるので、ハードキャリーを利用する意味が無くなってしまうのです。

また、キャリーケース内に何も入れなかったら、転がる心配もありますので、床部分にはタオル等を敷くようにし、小さいクッションになるような物を一緒に入れるようにしましょう。こうすることで、万が一の転倒や衝撃があった場合にも、クッションがエアバック代わりとなってくれます。

デザインで楽しめる「ソフトキャリー」

ハードキャリーとは逆に、ソフトキャリーは布等で作られたかばんのようなキャリーです。ソフトキャリーには頑丈さは求められない代わりに、おしゃれを楽しめる事がポイントとなります。

かばんのように持ち歩けるものですが、車で移動するというよりは、近隣の公園まで歩いて移動したり、動物病院へ運ぶ際に利用するといったシーンに向いているアイテムと言えます。

長距離の移動には不向きですが、近隣の移動であれば、おしゃれも楽しめるキャリーケースなので、お気に入りのソフトキャリーを一つ用意しておくと便利かもしれませんね。

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簡易ケージにもなるキャリー

キャリーを利用して、友人宅などに訪れた際には簡易的なケージとしても利用出来ます。好奇心旺盛なフェレットでも、中にはシャイな性格のフェレットもいて、新しい環境に行くと出てこない子もいます。

キャリーを利用していると、キャリー内に自分の匂いも染み付くため、新しい土地に行った際には、キャリー内が落ち着ける場所に変わるのです。

旅先などにフェレットを同行させる場合には、キャリーの中に普段から利用しているクッションやハンモック等を一緒に入れてあげるようにしましょう。そうすることで、普段の臭いや質感が感じ取られるので、少なからずストレスは軽減されます。

ソフトキャリーの方が安心かもしれません

犬猫やうさぎの移動には、総合的に見るとハードキャリーの方が重宝しますが、フェレットの場合にはソフトキャリーの方が利用しやすいかもしれません。ハードキャリーでも対応出来ないことはないのですが、やはり体が小さい分、ハードキャリーの中で転がり、ケガをしてしまう恐れがあるためです。

その点、ソフトキャリーは転がっても問題は無く、ケガをすることもないでしょう。また、フェレット自身も布地の中にくるまっている方が安心する子も多いように思います。

そして、ソフトキャリーにはメッシュになった「小窓」が付いている場合も多いので、中の様子も確認しやすく、フェレットも飼い主を確認することができるので、精神的にも安心してくれることでしょう。

緊急時に備えて訓練しておきましょう


近年、記憶にも新しい災害による被害。多くの人命も失われましたが、多くのペットたちも犠牲になってしまいました。

災害大国とも言われる日本では、日頃から緊急時に備えておく準備を行う必要があるように感じます。フェレットもキャリーに入れて避難するのが理想的です。被災地の状況は、正確にはわかりませんが、フェレットを放し飼いできるような状況ではないことはわかります。

こうした緊急時に備えて、フェレット自身がキャリーに対して慣れておく必要もあり、飼い主さんとしては緊急時のフェレット用の避難道具を揃えておくようにしましょう。

そのためには、日頃からキャリーを出しておいて、自然とキャリーに出入りするような行動が取れるようにしておくと、緊急時にもスムーズに避難することが出来るようになるでしょう。

まとめ

このように、フェレットに適した様々なキャリーケースがありますが、抱っこをして移動するよりかは、フェレットの精神状態も考えてキャリーを一つは持つようにしたいですね。

用途によってもケースの利用方法や、移動に適した利用方法を理解しておくようにすると、フェレットの外出の危険度も下げることができ、落ち着いて移動することも可能となります。

たくさんの種類があるので迷うところではありますが、ソフトキャリーであれば柄を楽しむことが出来るので、季節に合わせたソフトキャリーを揃えてみるというのも良いかもしれませんね。

より適したキャリーケース、よりお気に入りのキャリーケースを手に入れて、たまにはお散歩に行くのも気分転換にいいかもしれませんね。

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