フェレットの部屋とも言える「ケージ」選び。ただやみくもに大きいのを買うのではなく、しっかりとフェレットの行動を理解した上で、ポイントを押させたケージを購入しましょう。ケージ選びのポイントと考え方について解説していきます。

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フェレットのケージについて

はじめてフェレットを買う時には、購入したペットショップ等でフェレットの部屋となる「ケージ」を購入すると思います。このケージも様々な物がありますので、しっかりと知識を持って、ケージ選びをするようにしましょう。

まず気をつけたいのは、ゆくゆくの事を考えての、ケージサイズです。もちろん、フェレットにとっては広い空間がいいに決まっていますが、ケージを置く部屋の状況によっても変わってきますよね。そのために、フェレットにとって大事なポイントを押さえたケージを購入する必要があります。

フェレットの上下運動


フェレットは登ったりくぐったりする事が好きな動物です。犬やうさぎのケージと比較すると、少し背の高いケージである事にお気づきでしょうか。これは、フェレットが「登る」行動をするために、上にスペースを広げているためです。逆に、天井が低すぎると、フェレットの運動不足にも繋がり、肥満体型になってしまう可能性も高いです。

肥満体型になってしまい、運動不足になってしまう結果としては、肥満によって引き起こされる様々な病気が考えられます。人間も同じですが、太っていたり、運動していないと病気になってしまいます。そのため、フェレットの上下に動く運動は、フェレットにとって必要不可欠な動きとなるのです。

犬用のケージのポイントとは

フェレットを飼育する際のケージですが、フェレット用のケージ以外にも利用出来るケージはあります。そのひとつが犬のケージです。

犬のケージの良いところはフェレット用のケージよりも安価なものも揃っているほか、機能面でも使いやすい物が多いです。フェレット用のケージと比較しても、犬用のケージは3〜4倍の種類は、一つのペットショップで扱っていることでしょう。

犬用のケージのデメリットとなるのは、犬用ケージの「隙間」の広さです。犬用ケージの隙間の広さは、犬には十分でもフェレットはたやすく通過することが出来るでしょう。

犬用ケージをフェレットに使う場合には、この隙間の問題をなんとかしなくてはなりません。プラ版を当ててみたり、モット細い柵のケージを利用するなど、一工夫が必要となります。

ウサギ用のケージのポイントとは

フェレットはうさぎ用のケージでも飼育することができます。ただし、うさぎ用のケージのデメリットとしては天井の低さです。

フェレットは上下の運動を必要とする動物ですので、天井はある程度高いケージのほうが向いています。個体差にもよりますが、地べたで寝転がるフェレットの方がまれで、多くはハンモックなど、上に行ってゴロゴロするほうが好みなのです。

ウサギは基本、地面で生活する動物ですので、ケージも高さは必要としていません。その反面、フェレットは地面で過ごす時間のほうが少なく、上に登ってのんびりするのが習性なのです。

うさぎ用のケージでもフェレットは飼育できますが、高さに対しての対策は何かしら考えなければなりませんね。

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フェレットは「脱出の名人」

犬のケージや、うさぎのケージでフェレットを飼育する事も不可能ではありません。しかし、前述のとおり、フェレットは上下の運動ができなければいけませんし、犬用ケージの「隙間」にも注意しなければなりません。

フェレットのケージの方が狭いかと思いますが、まだフェレットが小さい内は、簡単にケージの間をすり抜けて脱走してしまいます。また、フェレットは頭が良いので、一度脱走してしまうと、脱走ルートを覚えてしまい、再度、脱走することがあるでしょう。

もし、フェレットを犬用ケージや猫用のケージで飼育する場合には、1歳以上や、ある程度体の作りが大きくなり、隙間も通れなくなってからにしましょう。脱走してしまうだけではなく、何か異物を飲み込んでしまった場合には、大変な事態になりかねませんので、フェレットの脱走には十分に注意するようにしましょう。

「家具」の配置もイメージして


初めてフェレットを飼った時には、フェレットの住み心地を良くしてあげようと、色々な物を入れたくなってしまいますよね。もちろん、フェレットは遊ぶことが大好きな動物なので、色々な物がある部屋は気に入ってくれることでしょう。

しかし、足の踏み場もないほどにおもちゃを入れたり、あちこちにハンモックが張り巡らされているような部屋では、思うようにフェレットの遊び心がくすぐられません。おもちゃはすこしずつ増やすようにしてあげることと、はじめはハンモックも一つからはじめてみましょう。また、フェレットが考えて登るような、面白い配置を考えてあげるのも一つです。

ケージの大きさは、はじめは大きすぎても小さすぎても、使いにくいです。まずは一般的なサイズのケージを選ぶようにし、自分なりに考えて「家具」を配置するようにしましょう。こうした配置にも慣れてきて、飼っているフェレットの行動もわかり始めてから、どういうケージが最適か考えてあげるようにしましょう。

フェレットが出たがる場合には?

フェレットがケージ内で暴れて、ケージの外へと出たがる場合があります。後述しますが、フェレットもストレスが貯まりますので、ケージ内ばかりではなく、たまには外へ出して遊ばせることも大事です。

ただし、そこに躾は必要です。言われるがままにフェレットをケージの外へ出していては、しつけにはなっていません。フェレットは恐らく、暴れるとケージの外へ出られるという形で理解してしまうのです。

フェレットがケージから出たがるのは暇を持て余しているからかもしれませんね。これを解消するためには、飼い主さんがしっかりと決められた時間やタイミングを作り、ケージの外へ出した時にはうんと遊んであげることです。

ケージの中で大人しくさせることだけがしつけではありません。外へ出て飼い主さんと遊ぶことも、しつけの一環とも言えるのです。

それでもフェレットがうるさい場合には?

フェレットがケージの外へ出たがる場合には、上記で説明したような形で出してあげると良いですが、その反面、外へ出るタイミングでなければ、飼い主さんがしっかりと芯を持って出さないようにしましょう。

これもしつけの一環で、ONとOFFはしっかりと付けなければいけません。フェレットがうるさいのは、騒ぐとなんとかこっちを振り向いてくれると思っているからです。はじめのうちはうるさいかもしれませんが、次第にフェレットも意味は理解してきます。

とはいえ、フェレットが半年前後ほどですとまだまだやんちゃ盛りです。遊びたくてウズウズしている歳頃ですので、1年前後ほどはうるさいのが当たり前かもしれません。それでもしつけは重要です。しっかりとフェレットにONとOFFのルールを理解させるようにしましょう。

たまにはケージ外に出して運動も


前述でも、フェレットに上下運動が大事と書きましたが、フェレットの好きな遊びの中には「くぐる」という遊びもお気に入りです。トンネルなどのおもちゃが売られていますが、こうしたおもちゃは必ずしもケージ内でなくとも良いかもしれません。

ケージ内にはトイレも設置する必要もあり、トンネルを仮に配置するとしても、フェレットが遊んでトイレにトンネルが入ってしまう場合もあります。また、トンネルをくぐり抜けた先がトイレの・・なんて事もあるかもしれません。

たまには、ケージから出して運動をさせることも大事なので、ケージの外に出したときのおもちゃとしてトンネルを利用するのもひとつです。なので、はじめからトンネルをケージに設置することは考えなくても良いかもしれません。

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騒音対策にタオルを利用

フェレットを飼育していると、がちゃがちゃと騒音を出すことがあります。1軒屋で近所迷惑になることがなければ問題はありませんが、これがマンションやアパートですと、隣近所に迷惑になる場合もありますね。

そこで試してみてほしいのが、タオルを掛けるということです。フェレットも暗くなると少しおとなしくなります。特に、夜は騒音を出されると困るので、ケージにタオルを掛けてあげるようにします。

その際に注意したいのが、フェレットがタオルにいたずらしてしまう場合です。糸くずを飲み込んでしまったりするので、もしいたずらするようでしたら、タオルを敷く下にプラ版などを当てておきましょう。

くれぐれも夏場は密封しすぎないように注意が必要ですが、ケージ内を暗くすることで、すこしフェレットもおとなしくなりますので、寝る時の「習慣」を付けさせることも大事なのです。

まとめ

フェレットにとって楽しい配置を考えるのも、ケージを設置する楽しみでもあります。色々なおもちゃや道具が販売されているので、あれもこれもとケージに設置したくなりますが、まずは様子を見ながら、徐々に増やしていきましょう。

ゆくゆくは大きなケージで飼いたいと思っている場合には、分割できたり、後から組める物もありますので、まずは少ないスペースから始めることをおすすめします。そして、飼っているフェレットの行動をしっかりと把握するようにし、癖や好み等がわかってきてから、スペースを広げても決して遅くはありません。

はじめからあまり背伸びはせず、自分のペースで、フェレットの事を十分に理解することを最優先にしましょう。

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