今や、うさぎも色々な場所へと、飼い主さんと共に移動する時代になってきました。そして、うさぎと共に移動を行うためのケースが「キャリー」と呼ばれるものです。今回はこのキャリーケースについて、選ぶポイントや利点などについて解説していきます。

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うさぎを運ぶための「キャリーケース」について

キャリーケースは、神経質なうさぎを落ち着かせて運ぶためだけではなく、様々な用途を兼ね備えたキャリーケースもあり、より安全に運ぶために欠かせないアイテムです。大きく分けて、「ハードタイプ」と「ソフトタイプ」に分けられ、それぞれハードキャリー、ソフトキャリーといったように呼ばれます。また、それぞれに目的や利点も違っています。

うさぎに使用するからうさぎ用と思うかもしれませんが、そんなことはありません。もちろん、うさぎ用の方が機能的にはうさぎ向きではありますが、犬猫用のキャリーケースでも対応できる場合も多く、また、何よりも種類が豊富なので、選択肢もぐっと広がることでしょう。

激安のキャリーでも大丈夫?


キャリーケースの価格はピンきりですが、一般的にはソフトキャリーの方が価格が高い場合が多いです。価格としては、安いものではおおよそ5,000円から、高いものでは20,000円近くするおしゃれな物まであります。

一方のハードキャリーは、商品によりますが、うさぎ用のキャリーケースのサイズであれば5,000円程度で購入することができるでしょう。

まれに1000円近い激安のハードキャリーやソフトキャリーも販売されていますが、機能面を考えるとあまりお薦めはできません。単に移動するだけのものであれば激安のキャリーでも問題はないですが、ただのケースと言ったところでしょうか。機能面、デザイン性はあまり認められません。

丸洗いできるものがおすすめ

この機能面というのは、例えばハードキャリーであればばらして丸洗いができるかどうか、また組み立てやすく、収納しやすいかどうかという機能性です。激安のキャリーですと、バラすことも出来ず、洗う際にも洗いにくいようなものもあります。

特にハードキャリーは使わない時には畳んで収納しておきたいものですが、たたむことが出来ないものもあります。また、丸洗いする際にもパーツごとに洗うことが出来ないため、あまり衛生的ではないのです。

こういった点も注意しながら、キャリーを選ぶようにすると良いでしょう。激安のキャリーと言えど、しっかりとばらして洗うことが出来る商品もありますので、色々なキャリーを見てから選ぶようにしましょう。

「ハードキャリー」のポイントを押さえましょう

ハードキャリーと呼ばれるキャリーは、一般的にはプラスチックで作られたキャリーケースで、頑丈さが利点といえます。

主にうさぎと車などで移動する際に最適なキャリーですが、うさぎ用のキャリーにかかわらず、犬猫用のハードキャリーでも対応が出来ます。また、ハードキャリーにはシートベルトを通す穴が付いている商品もあり、車での移動の際の、万が一に備えることが可能となっています。

うさぎをキャリーに入れる際に気をつけたいポイントが、上から入れるのか・正面から入れるのかという点です。うさぎは、正面から入れられるのを嫌がる子が多いのです。そのため、うさぎ用のキャリーケースは大体が上から入れるタイプの物が多く販売されています。

ハードキャリーは大きいほうが良い?

大は小を兼ねるという言葉もありますが、ハードキャリーに関してはどうなのでしょうか。

キャリーのサイズに関しては、「のびのびできるように大きめ」がベストと思いがちですが、実はこの選択は誤っています。キャリーケースは、逆に広すぎてしまうと、中で転がってしまう恐れもあります。外側も硬めに作られているハードキャリーですが、当然、内側も硬いのです。

キャリー内で転がってしまうようなことになると、怪我をしてしまう恐れもあるため、ハードキャリーを選ぶ際はできるだけ動きにくい、もしくはギリギリ回転出来る程度のサイズが理想となります。

このように、キャリー内が広すぎると逆に危険が多くなるデメリットがありますが、ハードキャリーは頑丈なキャリーなので、一つは持っておきたいキャリーです。

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簡易ケージにもなる「ハードキャリー」

ハードキャリーを利用して、友人宅などに訪れた際には簡易的なケージとしても利用出来ます。

うさぎは神経質な動物なので、新しい環境に行くと、じっと動かないうさぎも中にはいます。ハードキャリーを利用していると、キャリー内に自分の匂いも染み付くため、新しい土地に行った際には、キャリー内が落ち着ける場所に変わるのです。

また、キャリーケース内にも注目してみましょう。犬猫用のキャリーには「すのこ」が付けられていません。そのため、犬猫用のハードキャリーを利用する際には、下にペットシーツや牧草などを敷き詰めてあげないと、下からの衝撃がダイレクトに伝わってしまいます。

足腰を守るためにも、キャリー内の床にも気を使うようにしましょう。ペットシーツを引くことで、おしっこをした際にも便利です。何も敷かずにいると、キャリー内が大惨事となりますので、ご注意を。

デザインで楽しめる「ソフトキャリー」


ハードキャリーとは逆に、ソフトキャリーは布等で作られたかばんのようなキャリーです。ソフトキャリーには頑丈さは求められない代わりに、おしゃれを楽しめる事がポイントとなります。

ソフトキャリーには、うさぎ専用の物もあれば、犬猫用のソフトキャリーを利用する方もいらっしゃるようです。この違いは、うさぎ専用のソフトキャリーには、すのこが付けられており、いつでも排泄ができるようになっています。

一方、犬猫用のソフトキャリーには、すのこがつけられていませんので、ペットシーツ等を敷いておく必要があるでしょう。デザインで楽しめる半面、こうした機能性に関しては、やはりうさぎ専用のソフトキャリーがおすすめとなりますが、犬猫用のソフトキャリーは可愛らしいデザインが豊富なのがメリットとなります。

犬猫用のソフトキャリーは可愛いデザインも豊富

かばんのように持ち歩けるソフトキャリーですが、ハードキャリーのように車で移動する目的というよりかは、近隣の公園まで歩いて移動したり、動物病院へ運ぶ際に利用するといったシーンに向いているアイテムと言えます。

ソフトキャリーは長距離の移動には不向きですが、近隣の移動であれば、おしゃれも楽しめるキャリーケースなので、お気に入りのソフトキャリーを一つ用意しておくと便利かもしれませんね。手持ちのタイプもありますが、ショルダー付きのものがほとんどですので、ある程度の長歩きでしたら問題はありません。

先述の通り、うさぎ専用のソフトキャリーは機能性も良いですが、正直なところデザインで選ぶほど種類も豊富ではありません。可愛らしいデザインを探すのであれば、犬猫用のソフトキャリーを選んでみましょう。

用途によって変わります


総合的に見ると、ハードキャリーを1つ持っていると、だいたいのシーンで活躍できるので便利かもしれませんが、収納や頻度によっても変わってくるでしょう。また、そこまで高くはない物なので、抱っこをして移動するよりかは、うさぎの精神状態も考えて、いずれかのキャリーを一つは持つようにしたいですね。

ソフトキャリーは、最近流行りの「うさんぽ」などを楽しむ方に人気があるようです。かわいいデザインの物も数多く売られていますので、より自分好みのキャリーを見つけることが出来るでしょう。余裕があれば、1つあるとちょっとした移動にも使えますので、便利かもしれませんよ。

おすすめはどんなキャリー?

キャリーを選ぶ際にポイントとなるのは、使用する目的によって変わることが分かりました。とはいえ、うさぎの場合には遠出をする頻度も少ないので、ソフトキャリーのほうがおすすめかもしれませんね。

よくお出かけする方でしたら、キャリー自体も軽いもののほうが持ち運びも楽ですし、収納するのにも手間があまりかかりません。問題となるのはトレーがあるかないかの問題になりますが、底面にペットシーツを敷くなどの方法もあります。ただし、あまり落ち着きのない子はペットシーツ向きではありませんので、底面トレーが良いかもしれません。

せっかくのお出かけ、やはりお気に入りのキャリーで出かけたいですよね。うさぎの場合にはあまり気にせず、飼い主さん好みの可愛いキャリーを選ぶのがおすすめです。

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