動物性タンパク源を豊富に含んだ「カナガン キャットフード」、グルテンフリーで高品質なキャットフード「ボッシュ ザナベレ」のいずれも高品質なキャットフードですが、よりおすすめのキャットフードはどちらのフードとなるのでしょうか。

そこで今回は、カナガン キャットフードとボッシュ ザナベレの特徴や原材料、成分などを比較していき、どちらがおすすめのキャットフードなのかを考えてみたいと思います。

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ボッシュとは?


「ボッシュ(bosch)」はドイツ原産のペットフードメーカーの一つで、世界的にも高品質なプレミアムフードメーカーとしても知られる会社です。

ボッシュの特徴となるのは人間が食べられるクオリティである高品質な原材料を使用したキャットフードであり、合成添加物の不使用、遺伝子組み換え作物の不使用など、愛猫にも安心して与えられることができるフードとなっています。

そんなボッシュのフードは世界的にも認められている認証機関から、フードの製造に関わる設備や製造過程、販売に至るまでが国際基準に則った厳しい検査に合格しているほか、人間の食物規格に適合していることも証明されているなど、非常に高い水準でフードが作られています。

ボッシュ ザナベレの特徴

フードの安全性にも自身のあるボッシュですが、ボッシュの中のキャットフードである「ザナベレ」は主原料に動物性タンパク源を使用し、新鮮な動物性タンパク源を20%以上含んでいるのがザナベレの特徴です。

また、免疫力の向上を意識したラインナップやアレルギー対策など、猫が抱えるトラブルに対して配慮されたラインナップが揃っているのも一つの特徴と言えるでしょう。

特に近年はアレルギーを持つ猫も増えていますので、アレルゲンとなる穀物類をはじめとした原材料にも配慮された内容となっています。穀物はグルテンフリーであることがベースとなっていますので、穀物アレルギーを持つ猫にも安心して与えられることが出来るでしょう。では具体的にボッシュ ザナベレの原材料を見てみましょう。

ボッシュ ザナベレの原材料

今回はカナガンとの比較となりますので、タンパク質が高いボッシュ ザナベレのセンシティブ+チキン グルテンフリーを比較材料としてみたいと思います。

センシティブは胃腸や消化にトラブルを抱える猫に最適なラインナップで、少量の給餌量でしっかりと栄養を摂取出来る内容となっていますので、消化器系への負担もかなり少なくすることが出来るでしょう。

【ボッシュ ザナベレ センシティブ+チキン グルテンフリー 原材料】
新鮮な鶏肉(20%以上)、ライス、ソルガム(ミロ)、動物性脂肪、鶏肉粉、シュマルツ(ドライ)、肉粉、レバー(ドライ)、魚粉、加水分解タンパク質、ビートパルプ(糖分除去)、全卵(ドライ)、亜麻仁、魚油、酵母(ドライ)、ジャガイモタンパク質、セルロース繊維、塩化カリウム、炭酸カルシウム、コケモモ(ドライ)、ブルーベリー(ドライ)、貝粉、チコリパウダー、キンセンカの花(ドライ)、ユッカエキス

主原料は「新鮮な鶏肉」が20%以上となっています。前述の通り、センシティブは消化のしやすさを特徴としているキャットフードですので、スムーズに栄養を摂取できるだけでなく、体への負担も少ないキャットフードです。

消化機能の弱りがちな高齢猫にも安心して与えることが出来るでしょう。

カナガンとは?


続いてカナガン キャットフードについて見てみましょう。

カナガン キャットフードはイギリス原産のキャットフードで、動物性タンパク源を豊富に使用した、高品質なキャットフードというのが特徴になっています。その割合もフードの70%となっており、残り30%は野菜や果物、ハーブ類といった植物成分で占められています。

穀物類に関しては0%で、猫が消化しにくい穀物類は一切使用していないグレインフリーのキャットフードとなっています。ザナベレは消化のしやすい配合になっているキャットフードでしたが、カナガン キャットフードは動物性タンパク源の割合が高く、かつグレインフリーですのでカナガン キャットフードに関しても消化のしやすいキャットフードと言えます。

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カナガン キャットフードの原材料

ではカナガン キャットフードの原材料を見てみましょう。

【カナガン キャットフード 原材料】
乾燥チキン35.5%、骨抜きチキン生肉25%、サツマイモ、ジャガイモ、鶏脂4.2%、乾燥全卵4%、チキングレイビー2.3%、サーモンオイル1.2%、ミネラル類(硫酸亜鉛一水和物、硫酸第一鉄水和物、硫酸マンガン一水和物、硫酸銅(II)五水和物、亜セレン酸ナトリウム)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE)、アルファルファ、クランベリー、タウリン、マンナンオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、リンゴ、ニンジン、ホウレンソウ、海藻、カモミール、セイヨウハッカ、マリーゴールド、アニスの実、コロハ

カナガンの主原料は「乾燥チキン」が35.5%、「骨抜きチキン生肉」が25%と、第一主原料と第二主原料だけでフードの半分以上となる50%以上の動物性タンパク源がすでに配合されています。

この他、「鶏脂」や「乾燥全卵」「チキングレイビー」「サーモンオイル」といったように動物性タンパク源が豊富に使用されているのがわかります。

猫は肉食の動物ですので、やはり肉をベースとしたキャットフードが理想的と言えます。うち、3割は食物繊維を含む植物成分を摂取することで肉からでは補うことの出来ない栄養を摂取することが出来ますが、炭水化物である穀物類は猫があまり必要とはしていない原材料とも言えます。

両フードの成分を比較


続いてカナガン キャットフードとボッシュ ザナベレの成分を比較してみましょう。

【カナガン キャットフード 成分】
タンパク質:37%、脂質:20%、粗繊維:1.5%、灰分:8.5%、水分:7%、オメガ6脂肪酸:2.99%、オメガ3脂肪酸:0.82%、リン:1.4%、マグネシウム:0.09%、ナトリウム:0.8%、カルシウム:1.58%、カリウム:0.7%、カロリー(100gあたり):約390Kcal

【ボッシュ ザナベレ センシティブ+チキン グルテンフリー 成分】
タンパク質:32.5%、脂質:22.5%、粗繊維:2.5%、灰分:6.7%、水分:10%、リン:1%、マグネシウム:0.08%、ナトリウム:0.4%、カルシウム:1.1%、カリウム:0.5%、カロリー(100gあたり):約416Kcal

カナガンは動物性タンパク源を豊富に含みますので、タンパク質も37%とかなり高め。対してボッシュ ザナベレのタンパク質は32.5%とカナガン キャットフードよりは低いですが、他のキャットフードと比較するとそこまで低くはないタンパク質となります。

脂質が22.5%、カロリーに関しては416Kcaとボッシュ ザナベレの方が100gあたりの成分は多い内容となります。

カナガンがタンパク質が高いで若年〜成猫におすすめのキャットフードと言えるでしょう。対してボッシュ ザナベレは若年〜老猫とある程度広い範囲がおすすめと言えますが、肥満傾向の猫にはカロリーも脂質も高いのであまりおすすめとは言えませんね。

ダイエットが必要な猫はカロリーや脂質の控えめな物が理想的です。また、運動量があまり多くはない猫にとってはタンパク質の高いフードもあまりおすすめできません。そのため、あまり活動量の多くない高齢猫はカナガン キャットフードを避けたほうが良いかもしれません。

プロ目線から見たフードの比較

カナガンが穀物を一切使用しないグレインフリーであるのに対し、ボッシュ ザナベレは小麦グルテンを含まないグルテンフリーであるのがポイントとなるかと思います。

穀物アレルギーを持つ猫は多いですが、こうした猫にはグレインフリーのキャットフードを与えるのがベストです。ただし、消化に問題を抱えているようであれば、より消化のしやすいキャットフードであるボッシュ ザナベレも選択肢に入るでしょう。

穀物アレルギーの原因となるのは「小麦グルテン」ですが、この小麦グルテンを含まないのが「グルテンフリー」です。ボッシュ ザナベレはグルテンフリーのキャットフードですので、穀物アレルギーを持っていても与えることは可能かと思います。

ただし、念の為パッチテストは受けたほうが良いでしょう。小麦グルテンが原因となっているケースは多いと言えますが、万が一も考え、パッチテストを受けて何がアレルギーに該当しているのかを把握しておいたほうが良いでしょう。

まとめ

今回はカナガン キャットフードとボッシュ ザナベレの比較をしてきましたが、それぞれおすすめできる年齢層が異なるため、どちらがおすすめという回答にはなりません。

カナガンはタンパク質が高いので1日の消費カロリーが高い猫、運動量の多い猫におすすめですが、高齢猫は避けるべきというのがひとつ。

もう一つがボッシュ ザナベレは消化に良いとは言えカロリーはやや高めですので、肥満猫にはおすすめが出来ません。ただし、成分的には幼猫を除いた猫全てに与えやすい成分ですので、ボッシュの方が比較的オールマイティなキャットフードと言えるかもしれません。

品質自体は両フードともかなり高品質と言えるキャットフードですので、品質自体の心配をする必要はないでしょう。大事なのは愛猫の健康状態や年齢です。健康な成猫であればカナガンがおすすめ、肥満猫でなければボッシュ ザナベレがおすすめというのが今回の結論となります。

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