高タンパクなドッグフードで知られる「ジウィピーク」と「カナガン」。カナガンはドライフードで動物性タンパク質の含有量が60%、ジウィピークはエアドライ製法で動物性タンパク質の含有量が98%のドッグフードですが、どちらの方がおすすめのドッグフードなのでしょうか。

そこで今回は「カナガン チキン」と「ジウィピーク」の成分値や品質内容を徹底比較してみたいと思います。

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カナガンとは?

イギリス原産のペットフードメーカー「カナガン」は、犬が本来必要としている動物性タンパク質の含有量と、植物成分のバランスに特徴を持ったドッグフードです。

このバランスというのが「生物学的に適切な栄養素の比率」として、動物性タンパク質60%、植物成分40%という割合です。犬は本来肉食動物の血を引くという考えから、犬も良質な動物性タンパク質を必要とし、豊富なタンパク質を含め、動物性タンパク源から栄養を摂取するのが適切です。

カナガンはこうした考え方から、多くの動物性タンパク源が原材料に使用されている他、使用される第一主原料は新鮮な生肉が使われています。また、原材料に使用される食材は全てヒューマングレードの食材となっています。

人間の食用レベルの原材料を使用することで、原材料の新鮮さだけではなく、より安全で高品質なドッグフードであることが、カナガンの特徴となっています。

カナガンの原材料


カナガンの原材料を見ていきましょう。第一主原料には「骨抜きチキン」が使われており、他にも「乾燥チキン」を始めフードの60%が動物性タンパク源で占められています。

そしてポイントとなるのが、穀物を一切使用しないグレインフリーのドッグフードであるという点です。穀物は犬が消化するのが苦手なものですので、消化に負担のかかる食材はフードに含まれません。

犬は肉を消化するのに特化した内蔵を持つので、穀物のような食材は消化不良を引き起こす要因にもなります。また、穀物に対してアレルギーを持つ犬も増えてきていることから、近年ではグレインフリーのドッグフードも珍しいものではなくなってきています。

カナガンも同じくグレインフリーのドッグフードであり、穀物以外に使用される植物成分に関しても消化がよく、栄養価の高い果物や野菜、ハーブ類が使用されています。

【カナガン チキン 原材料】
骨抜きチキン生肉26%、乾燥チキン25%、サツマイモ、エンドウ豆、ジャガイモ、エンドウタンパク、アルファルファ、鶏脂3.1%、乾燥全卵3.1%、チキングレイビー1.6%、サーモンオイル1.2%、ミネラル(硫酸第一鉄水和物、硫酸亜鉛一水和物、硫酸マンガン一水和物、硫酸銅(II)五水和物、無水ヨウ素酸カルシウム、亜セレン酸ナトリウム)、ビタミン(ビタミンA 16,250IU/kg、ビタミンD3 2,400IU/kg、ビタミンE 240IU/kg)、グルコサミン1000mg/kg、メチルスルフォニルメタン(MSM)1000mg/kg、リンゴ、ニンジン、ホウレンソウ、オオバコ、海藻、フラクトオリゴ糖、コンドロイチン700mg/kg、カモミール、セイヨウハッカ、マリーゴールド、クランベリー、アニスの実、コロハ

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ジウィピークとは?

ジウィピークはニュージーランド原産のペットフードブランドで、生肉の含有量が98%という動物性タンパク質を超高配合したドッグフードであることが特徴となります。そして、ジウィピークの最大の特徴となるのが、一般的なドライフードではなく「エアドライ製法」と呼ばれるドッグフードです。

このエアドライ製法とは、挽き肉状にした原材料を低温で乾燥させた特殊な製法です。一般的なドライフードとは違い、高熱を加えることや強い加圧を加える製法ではありませんので、素材そのままの栄養素が破壊されず、より天然に近い状態であるので新鮮で栄養豊富なドッグフードが作られているのです。

こうして作られるジウィピークのドッグフードは、消化吸収も非常に高く、95%以上が栄養として体内に吸収され、糞便として排泄される量も非常に少ないこともポイントとなります。

ジウィピークの原材料


ジウィピークの原材料を見てみましょう。前述の通り、ジウィピークの原材料はほぼ肉と言ってもよい配合量で、その割合も98%となります。様々なドッグフードがありますが、90%以上の割合で動物性タンパク質が使われているドッグフードは極めて稀です。

犬は本来、肉食であるという説明をしてきましたが、ジウィピークはさらに消化しやすい状態の肉であり、原材料に含まれる動物性タンパク源も高品質な部位ばかりですので、非常に栄養価も高い物となっています。

【ジウィピーク ラム 原材料】
生肉・内臓・魚介類…98%(ラム生肉、シープハート生肉、シープレバー生肉、シープトライプ生肉、シープキドニー生肉、シープラング生肉、ラムボーン、ニュージーランド緑イ貝)、イヌリン(チコリ由来)、乾燥海草、海塩、パセリ、ミネラル類(重炭酸カリウム、亜鉛アミノ酸複合体、銅アミノ酸複合体、セレン酵母、マンガンアミノ酸複合体)、ビタミン類(E、B1、D3、葉酸)、酸化防止剤(天然ミックストコフェロール/ビタミンE)
*本製品は遺伝子組み換え原材料を使用していません。

また、ジウィピークはニュージーランド原産のドッグフード。原材料も当然、ニュージーランドの食肉が使われていますが、ニュージーランドは世界でも数少ない疫病の非感染国であるため、食の安全に関してはかなり高い評価を得ている国でもあります。

安全性も高く、高品質な原材料で作られたジウィピークは、素材の良さを十分に活かした高品質のドッグフードであるということが言えるでしょう。

カナガンとジウィピークの成分を比較

カナガンとジウィピークの成分値を比較してみましょう。まずおさらいしておきたいのが、両フードの動物性タンパク質の含有量です。

カナガンは60%、ジウィピークは98%を動物性タンパク源で占めていましたが、タンパク質に関してはカナガンが33%、ジウィピークが36%という内容になっています。

どちらも高タンパクなドッグフードであることがわかりますが、脂質に関してはカナガン 17%に対し、ジウィピーク 35%と大きな差が。やはりジウィピークは肉そのものに近いので、脂質はかなり高め。運動量の少ない犬は肥満を引き起こしてしまう可能性が高いです。

カロリーに関してもジウィピークはかなり高く、560kcalという数値に。カナガンも低くはありませんが、361Kcalという数値ですのでジウィピークよりかは低いカロリーとなっています。

【カナガン チキン 成分】
粗タンパク質:33.00%、脂質:17.00%、粗灰分:9.00%、粗繊維:3.50%、水分:8.50%、エネルギー(100gあたり)/約361.25kcal

【ジウィピーク ラム 成分】
粗タンパク質:36%、脂質:35%、粗灰分:8%、粗繊維:2%、水分:14%、エネルギー(100gあたり)/約560kcal

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プロ目線から見たフードの比較


両フードを比較すると、どちらも高タンパク・高脂質・高カロリーのドッグフードですので、カナガンの方がヘルシーなドッグフードに思えますが、実際のところはカナガンも一般的なドッグフードと比較すると、かなり高タンパクなドッグフードです。

そこでポイントとなるのが、給餌量と価格です。例として5kgの成犬(小型犬)で計算してみましょう。

カナガンは1日75g〜120g。愛犬の状態によって給餌量を変えていきましょう。今回は計算のために120gで算出してみます。カナガンは2kg(定価:3,960円(税抜))のみの販売となりますので、1袋で約16日分となり、1日量は約247円。

ジウィピークは運動量の多め・少なめ、愛犬の状態によって給餌量を変えていきます。5kgの運動量多めの犬ですと1日69g。サイズは4サイズありますが、カナガンに合わせて2.5kg(15,400円(税抜))で計算、1袋で36日分となり、1日量は約427円。

価格としては約倍以上という内容になりました。品質も高いですが、価格も高いのがジウィピークとも言えます。

まとめ

ジウィピークとカナガンを比較するのは、根本的な内容の違いから比較もしにくいですが、総合的にはジウィピークの方が圧倒的に優れているドッグフードであるという事が言えるでしょう。

ジウィピークの動物性タンパク質の配合量は98%。ほぼ生肉食に近い上に、ドッグフードのような扱いやすさもありますので、給餌量のコントロールもしやすいです。

ただし、やはりネックとなるのは価格差でしょうか。品質としてはかなり高いジウィピークですが、価格もかなり割高ですので、すぐには手がでないような商品かもしれませんね。

価格の面から見て、日頃から与えやすい高タンパクなフードという点であれば、カナガンの方が与えやすいかもしれません。さらに、カナガンであれば定期購入でさらに割引され、最大で20%OFFにすることも可能です。

高タンパクなドッグフードのおすすめとしてはジウィピークになりますが、日頃からの与えやすさという点では、カナガンがおすすめと言えるでしょう。

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