高タンパクでハイクオリティな「カナガン キャットフード」と、老舗ブランドである「ソリッドゴールド」のキャットフード。どちらも高品質なキャットフードではありますが、より愛猫におすすめなキャットフードはどちらと言えるのでしょうか。
そこで今回はカナガン キャットフードと、ソリッドゴールドのキャットフードの特徴や原材料を比較、どちらがおすすめなキャットフードなのかを検証してみたいと思います。
ソリッドゴールドとは?
「ソリッドゴールド」は30年以上も続く老舗ペットフードブランドの一つ。現在では当たり前になってきていますが、その当時ではまだまだ「プレミアムフード」が珍しい時代から、すでに高品質なペットフードを作り続けてきたフードメーカーでもあります。
ソリッドゴールドはアメリカ原産のフードブランドで、アメリカの飼料検査協会であるAAFCOの規格にも適合しているプレミアムフードが揃います。この他、「FDA(米国食品医薬局)」や、人間の食物の安全性を審査している「USDA(米国農務省)」からの認定も受けていますので、ヒューマングレードの原材料を使用したフードメーカーでもあります。
現在でもまだまだ少ないながらも、ヒューマングレードの原材料を使用したフードメーカーは増加傾向にありますが、ソリッドゴールドはこうしたクオリティをいち早く取り入れたプレミアムフードの先駆けとなったブランドです。
グレインフリーのキャットフード
そんなソリッドゴールドですが、キャットフードのドライフードのラインナップとしてはラムを主原料としたグルテンフリーの「カッツフラッケン」、チキンを主原料としたグレインフリーの「インディゴムーン」、タラを主原料とし、グレインフリー・グルテンフリーを特徴とした肥満猫用の「ファット アズア フィドル」の3種。
ソリッドゴールドのドライフードは「グレインフリー(穀物不使用)」であることや「グルテンフリー(小麦グルテンを含まない)」なので、穀物アレルギーを持つ猫にも安心して与えることが出来ます。
また、いずれも着色料や保存料などに合成添加物は一切使用しない、安全性の高いキャットフードであることや、安価なペットフードに使われがちな肉副産物も一切使用していないキャットフードとなっています。
インディゴムーンの原材料
では具体的に、ソリッドゴールドの「インディゴムーン」の原材料をチェックしてみましょう。
【ソリッドゴールド インディゴムーン 原材料】
ドライチキン・ポテト・カノラオイル(混合トコフェロールによる保存処理)・えんどう豆・チキン・ドライオーシャンフィッシュ・乾燥卵・天然風味料・塩化コリン・塩化カリウム・タウリン・DLメチオニン・サーモンオイル(混合トコフェロールによる保存処理)・乾燥チコリ根・人参・パンプキン・パセリ・リンゴ・クランベリー・ブルーベリー・レタス・セロリ・サトウダイコン・クレソン・ホウレンソウ・ブロッコリー・スペアミント・アーモンドオイル(混合トコフェロールによる保存処理)・セサミオイル(混合トコフェロールによる保存処理)・ユッカシジゲラエキス・乾燥ケルプ・タイム・ヒラマメ・L-カルニチン・ビタミンA・ビタミンD3・ビタミンE・硫酸亜鉛・ナイアシン・硫酸第一鉄・L-アスコルビン酸-2-ポリリン酸(ビタミンC源)・パントテン酸カルシウム・チアミン硝酸塩・硫酸銅・リボフラビン・ピリドキシン塩酸塩・硫酸マンガン・キレート亜鉛・葉酸・ヨウ化カルシウム・キレートマンガン・キレート銅・亜セレン酸ナトリウム・ビオチン・ビタミンB12・ローズマリーエキス・ラクトバチルスアシドフィルス・エンテロコッカスフェシウム・ラクトバチルスカゼイ
主原料は「ドライチキン」となっており、動物性タンパク源としてこの他にも「チキン」「ドライオーシャンフィッシュ」などが含まれます。猫は特にタンパク質を必要とする動物で、主原料は動物性タンパク源が理想的と言えます。
このほか、「にんじん」や「セロリ」と言った植物成分や、「リンゴ」などの果物類、「スペアミント」などのハーブ類も含まれます。
前述の通り、穀物は一切使用しないキャットフードであり、合成添加物も使用していないことがわかります。特に近年は食の安全性や、アレルギーに配慮しているキャットフードも多いですが、ソリッドゴールドのインディゴムーンも同様と言えるでしょう。
カナガン キャットフードとは?
では続いて「カナガン キャットフード」について見てみましょう。
カナガン キャットフードはイギリス原産のキャットフードで、動物性タンパク源の含有量が70%という、高タンパク質な内容が特徴のフードブランドです。前述でも触れたとおり、猫は肉食性の動物ですので動物性タンパク源が多く含まれているキャットフードは理想的な内容と言えます。
猫にとって穀物は消化のしにくい食材ですので、多くの栄養は消化のしやすい動物性タンパク源から摂取するのが、より理想的なキャットフードと言えそうです。安価なキャットフードでは穀物を主原料としているフードも多いので、こうして動物性タンパク源の配合量が多いキャットフードは高品質なキャットフードと言えます。
また、ソリッドゴールドと同様にグレインフリーであることも特徴としており、合成添加物を一切使用していないというのも共通点となります。
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カナガン キャットフードの原材料
では具体的に、カナガン キャットフードの原材料をチェックしてみましょう。
【カナガン キャットフード 原材料】
乾燥チキン35.5%、骨抜きチキン生肉25%、サツマイモ、ジャガイモ、鶏脂4.2%、乾燥全卵4%、チキングレイビー2.3%、サーモンオイル1.2%、ミネラル類(硫酸亜鉛一水和物、硫酸第一鉄水和物、硫酸マンガン一水和物、硫酸銅(II)五水和物、亜セレン酸ナトリウム)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE)、アルファルファ、クランベリー、タウリン、マンナンオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、リンゴ、ニンジン、ホウレンソウ、海藻、カモミール、セイヨウハッカ、マリーゴールド、アニスの実、コロハ
カナガン キャットフードの主原料は「乾燥チキン」「骨抜きチキン生肉」となっており、全体としては70%の割合で動物性タンパク源が配合されているフードです。
残り30%は「サツマイモ」や「ジャガイモ」と言った野菜類、「リンゴ」などの果物類、「アルファルファ」「カモミール」といったハーブ類を含めた植物成分で構成されており、穀物の使用は0%となります。
原材料を見ても分かる通り、カナガン キャットフードの原材料は非常にシンプルであり、ヒューマングレードの原材料を使用していますので、愛猫にも安心して与えることができるキャットフードと言えるでしょう。
成分を比較
では両フードの成分を比較してみましょう。
【カナガン キャットフード 成分】
タンパク質:37%、脂質:20%、粗繊維:1.5%、灰分:8.5%、水分:7%、オメガ6脂肪酸:2.99%、オメガ3脂肪酸:0.82%、リン:1.4%、マグネシウム:0.09%、ナトリウム:0.8%、カルシウム:1.58%、カリウム:0.7%、カロリー(100gあたり):約390Kcal
【ソリッドゴールド インディゴムーン 成分】
タンパク質:42%、脂質:20%、粗繊維:3%、灰分:8%、水分:10%、オメガ6脂肪酸:3%、オメガ3脂肪酸:1.1%、リン:1%、マグネシウム:0.09%、ナトリウム:0.30%、カルシウム:1.50%、カロリー(100gあたり):約386Kcal
カナガン キャットフードは高タンパクが特徴のキャットフードですが、37%とソリッドゴールドのインディゴムーンよりも低いタンパク質となっています。ソリッドゴールドは42%のタンパク質で、かなり高タンパクなキャットフードですので、若年の猫、活発な成猫におすすめのキャットフードと言えそうです。
脂質に関しては20%と同じ割合ですが、カロリーに関してはソリッドゴールドが386Kcal/100g、カナガン キャットフードが390Kcal/100gとカナガンの方が高カロリーな内容です。
より高タンパクなキャットフードを与えるのが目的なのであればソリッドゴールドの方がおすすめであるという結果になりました。
プロ目線から見た高タンパクなキャットフード
カナガン キャットフードとソリッドゴールドのインディゴムーンの共通点として、全年齢対応のキャットフードであるという点もあります。
どちらも高品質なキャットフードにはかわりありませんが、どちらも高タンパクなキャットフードですので、成猫にはおすすめです。しかし、高齢猫になってくるとあまり高蛋白すぎるキャットフードはおすすめできません。
猫はタンパク質を多く必要とする動物ですが、タンパク質が35%を超えてくるとやや高めと言えます。フードブランドによっても違いはありますが、極端に高いタンパク質のキャットフードは避けたいところ。
そこでポイントになるのがラインナップの違いですが、カナガン キャットフードは1ラインナップなのに対し、ソリッドゴールドはタンパク質が34%の「カッツフラッケン」、タンパク質が30%の「ファット アズア フィドル」が揃います。
愛猫の状態によってフレーバーや成分を変えることが出来るので、ソリッドゴールドの方が選びやすいキャットフードではあります。
まとめ
今回はカナガン キャットフードとソリッドゴールドのインディゴムーンを比較してきましたが、単に両フードを比較するのであれば、カナガン キャットフードの方がやや与えやすいという印象ではあります。
しかし、前述の通りカナガン キャットフードは1種類のみの展開ですので、3種類揃っているソリッドゴールドの方が長い目で見ると与えていきやすく、おすすめであると言えます。
どちらもかなり高タンパクなキャットフードで全年齢対応のキャットフードですが、与える猫の年齢や状態によってはあまりおすすめとは言えない場合もありそうです。よりおすすめと言えるのは活動量の多い成猫ですので、高齢猫であればソリッドゴールドの他ラインナップ、もしくは他のキャットフードの方が良いかもしれません。
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