グレインフリーで高品質な原材料を使用している「カナガン キャットフード」と「ナウ フレッシュ」。どちらも同じ特徴を持つキャットフードで、品質の高いキャットフードと言えますが、どちらがよりおすすめなキャットフードと言えるのでしょうか。

そこで今回は、「カナガン キャットフード」と「ナウ フレッシュ」の特徴や違いについて解説していきたいと思います。

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「ナウフレッシュ」とは?


「NOW FRESH(ナウ フレッシュ)」はカナダ原産のフードメーカーで、ベースとしてるのはキッチンで作る手作り食のような高品質なキャットフードであるというポイントです。

キャットフードで使用される原材料は、原材料表記では「チキン」と記載されるのみですが、実際にはどのような「チキン」なのかはわかりません。

しかし、ナウフレッシュのキャットフードは高品質な原材料にもこだわっていますので、信頼できる農家から、生産者から仕入れることで、より安心な原材料、より高品質な原材料となっています。

安価なキャットフードではどこから仕入れたかわからないような原材料や、どのような工程で作られたかわからないような原材料が使用されているため、品質はもちろん、安全性と言う面でも不安が残るものとなっています。

近年ではこうした原材料の安全性にも注目されていますので、愛猫により安全なキャットフードを与えるのであれば、ナウフレッシュのようにしっかりと、原材料の品質にこだわったキャットフードを選ぶのがおすすめと言えます。

カナガン キャットフードとは

イギリス原産の「カナガン キャットフード」。カナガン キャットフードの特徴となるのはグレインフリーであること、人工添加物を使用していないこと、そしてナウフレッシュと同じように高品質な原材料にこだわることです。

ナウフレッシュも同様ですが、カナガン キャットフードに使用される原材料はすべてヒューマングレード、つまりは人間が食べられる品質の原材料を使用しています。

また、カナガン キャットフードは原材料の割合にも注目しており、70%は動物性タンパク源を、30%は野菜や果物などの植物成分が使用されています。そして、穀物類は一切含まないグレインフリーのキャットフードとなっています。

猫は完全な肉食動物ですので、肉を消化するのは得意であっても、穀物を消化するのは苦手としています。そのため、より消化の良いキャットフードとなると、カナガン キャットフードのようにグレインフリーのキャットフードが消化の良いキャットフードと言えるのです。

グレインフリーとグルテンフリー

猫にとって穀物は消化のしにくい食材であるのは前述の通りですが、消化がしにくいだけでなく、穀物に含まれる小麦グルテンが食物アレルギーを引き起こす要因となっているため、グレインフリーのキャットフードは食物アレルギーにも配慮したキャットフードとも言えます。

近年は食物アレルギーを持つ猫も増加傾向にあり、小麦グルテンを含まない「グルテンフリー」のキャットフードや、穀物自体を含まない「グレインフリー」のキャットフードが多く登場してきています。

今回ご紹介するナウフレッシュも、カナガン キャットフードも同じグレインフリーのキャットフードになっていますので、食物アレルギーを持つ猫にも安心して与えることのできるキャットフードと言えるでしょう。

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カナガンの原材料


では具体的にそれぞれのキャットフードの原材料を見てみましょう。

【カナガン キャットフード 原材料】
乾燥チキン35.5%、骨抜きチキン生肉25%、サツマイモ、ジャガイモ、鶏脂4.2%、乾燥全卵4%、チキングレイビー2.3%、サーモンオイル1.2%、ミネラル類(硫酸亜鉛一水和物、硫酸第一鉄水和物、硫酸マンガン一水和物、硫酸銅(II)五水和物、亜セレン酸ナトリウム)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE)、アルファルファ、クランベリー、タウリン、マンナンオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、リンゴ、ニンジン、ホウレンソウ、海藻、カモミール、セイヨウハッカ、マリーゴールド、アニスの実、コロハ

カナガン キャットフードの主原料は「乾燥チキン」が35.5%、「骨抜きチキン生肉」が25%配合された、高タンパクな内容のキャットフードとなっています。

まだ、前述の通りグレインフリーのキャットフードですので、穀物類は一切使用されていません。植物成分として「さつまいも」や「ジャガイモ」が含まれ、「クランベリー」や「カモミール」といったハーブ類も含まれています。

カナガンは食いつきの良さも重視しているキャットフードですので、原材料の品質はもちろん、猫が本来必要としている動物性タンパク源の配合量にも注目したキャットフードです。

味付けなどで食いつきを良くしている安価なキャットフードとは違い、肉そのものの旨味が強いキャットフードですので、愛猫も喜んで食べてくれることでしょう。

ナウフレッシュの原材料

続いてナウフレッシュの原材料を見てみましょう。

【ナウフレッシュ グレインフリー アダルトキャット 原材料】
骨抜き七面鳥、ジャガイモ粉、豆、ジャガイモ、豆繊維、乾燥卵、トマト、キャノーラ油(ミックストコフェロール類で保存)、アマニ、天然香味料、ココナツオイル(ミックストコフェロール類で保存)、骨抜き鮭、骨抜き鴨肉、リンゴ、ニンジン、カボチャ、バナナ、ブルーベリー、クランベリー、ラズベリー、ブラックベリー、パパイヤ、パイナップル、グレープフルーツ、レンズ豆、ブロッコリー、ホウレンソウ、カッテージチーズ、発芽アルファルファ、第二リン酸カルシウム、アルファルファ、炭酸カルシウム、リン酸、塩化ナトリウム、レシチン、塩化カリウム、DL-メチオニン、タウリン、ビタミンEサプリメント、L-アスコルビン酸-2-ポリリン酸(ビタミンCの素)、ナイアシン、イノシトール、ビタミンAサプリメント、硝酸チアミン、D-パントテン酸カルシウム、塩化ピリドキシン、リボフラビン、ベータカロチン、ビタミンD3サプリメント、葉酸、ビオチン、ビタミンB12サプリメント、亜鉛タンパク化合物、硫酸鉄、酸化亜鉛、鉄タンパク化合物、硫酸銅、銅タンパク化合物、マンガンタンパク化合物、酸化マンガン、ヨウ素酸カルシウム、亜セレン酸ナトリウム、乾燥ケルプ、L-リシン、乾燥チコリ根、乾燥ラクトバチルス・アシドフィラス発酵産物、乾燥エンテロコッカス・フェシウム発酵産物、乾燥黒色アスペルギルス発酵産物、乾燥アスペルギルス・オリゼー発酵産物、ユッカ根エキス、L-カルニチン、マリーゴールド、乾燥ローズマリー

カナガン キャットフードの原材料と比較すると、ナウフレッシュは非常に多くの原材料を使用していることが分かります。

ナウフレッシュの主原料は「骨抜き七面鳥」となりますが、この他にも動物性タンパク源として「ダック」や「サーモン」が使用されています。カナガンの動物性タンパク源には「チキン」と「サーモンオイル」が使用されていましたが、ナウフレッシュの方がより多くの動物性タンパク源が使用されています。

そして、ナウフレッシュは消化酵素も豊富に配合されているのが特徴的です。これによって、愛猫の腸内環境を改善し、健康維持にも良い効果を与えるキャットフードと言えるでしょう。

両フードの成分を比較


続いてカナガン キャットフードとナウフレッシュの成分を比較していきましょう。

【カナガン キャットフード 成分】
タンパク質:37%、脂質:20%、粗繊維:1.5%、灰分:8.5%、水分:7%、オメガ6脂肪酸:2.99%、オメガ3脂肪酸:0.82%、リン:1.4%、マグネシウム:0.09%、ナトリウム:0.8%、カルシウム:1.58%、カリウム:0.7%、カロリー(100gあたり):約390Kcal

【ナウフレッシュ グレインフリー アダルトキャット 成分】
タンパク質:31%、脂質:18%、粗繊維:2,5%、灰分:6.5%、水分:10%、オメガ6脂肪酸:2.4%、オメガ3脂肪酸:0.48%、リン:0.6%、マグネシウム:0.09%、ナトリウム:0.33%、カロリー(100gあたり):約386.2Kcal

猫が最も必要とするタンパク質に関しては、カナガン キャットフードが37%、ナウフレッシュが31%とカナガン キャットフードの方がより高タンパクなキャットフードとなっています。

脂質、カロリーに関してもカナガン キャットフードの方が高いので、肥満傾向な猫は少し注意が必要です。とはいえ、そこまで極端の差ではありません。

タンパク質は丈夫な筋肉を作り出すのに必要不可欠なものですので、特に成長期は高タンパクなキャットフードがおすすめと言えます。ただし、両フードでポイントとなるのはラインナップに違いがあるという点です。

プロ目線から見たキャットフード

カナガン キャットフードとナウフレッシュは、内容的にも似た要素であるキャットフードと言えますが、あえてポイントとして上げるとすると、年齢別のキャットフードであるか無いかというところです。

カナガン キャットフードは全年齢対応のオールステージ対応キャットフードですが、ナウフレッシュに関しては幼猫用、成猫用、高齢猫用と3ステージ、全4種のラインナップとなっています。

猫は気まぐれな動物でもありますので、突然ご飯を食べなくなるという事も珍しくありません。そんなときに、同じフードブランド内で切り替えるのと、別のフードブランドに切り替えるのとでは、少々ハードルの高さも変わってきます。

できることであれば、同じフードブランド内で切り替えた方が極端な味の違いもなく、また、年齢別に分けられていたほうが、飼い主さんとしても栄養管理がしやすいというポイントもあります。

まとめ

全年齢対応のキャットフードは一見すると給餌量だけのコントロールで済みますが、飼い主さんがしっかりと愛猫の健康状態を把握しておくことはもちろん、ある程度の猫の栄養管理について理解しておく必要もあります。

幼猫と高齢猫では必要となる栄養バランス、気をつけるべきポイントも変わってきます。こうした点をしっかりと理解していなければ、愛猫の健康状態を把握していても、何が不足か、何が多いかという判断もつきにくいでしょう。

年齢別に分けられているキャットフードは、こうした難しいポイントも、1回の食事量でしっかりとコントロール出来ているので、難しい管理は苦手という方でも安心かと思います。こうした意味で、今回比較したカナガン キャットフードとナウフレッシュですと、ナウフレッシュの方がおすすめのキャットフードと言えるのではないでしょうか。

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