とても好奇心旺盛な動物で知られる鳥。たくさんの鳥のおもちゃが存在しますが、どれを与えたらいいのか悩んでいる方は、まずは鳥の行動や好みを探ることから始めるようにしましょう。今回は鳥のおもちゃについて解説していきます。
鳥におもちゃは必要?
ペットショップに行くと、鳥の用品コーナーにはたくさんのおもちゃが並べられています。犬や猫はわかるけど、鳥もおもちゃは必要なの?という質問もされますが、鳥はとても好奇心旺盛な動物で、おもちゃを入れてあげると、非常によく遊ぶんです。
もちろん、鳥にも好みはありますので、どのおもちゃでも遊ぶと言うわけではありません。そこで、飼い主が飼っている鳥をよく観察し、飼っている鳥がどういうものに興味を示しているのか、どういうものに対して好奇心が湧いているのかを探ることが大事になります。
こうして観察し、これなら遊ぶかもと入れてみると、とても楽しそうに遊んでくれる姿を見た時には、飼い主も嬉しくなってしまうものです。それでは実際に、飼っている鳥が遊んでくれそうなおもちゃについて見てみましょう。
大本命のおもちゃ「鏡」
どのおもちゃにしたらいいのかと悩んだ際には、まよわず鏡のおもちゃを選んでみましょう。大抵の鳥は鏡が大好きです。小型の鳥用の鏡が付いたブランコは、すでに数十年に及んでいるベストセラーのおもちゃです。もしかすると、鏡を入れておけば他には要らないとも言えるほどに、鳥の定位置が鏡の前になる事でしょう。
鏡に映る自分を見てうっとりしていたり、そうかと思えば今度は鏡に対してつついてみたりと、鳥の一人の世界に没頭します。また、ブランコに乗ることで、鳥かごを動かした時の振動や状況にも強くなりますので、こうした揺れるおもちゃは一つは入れておいても良いでしょう。
鏡の自分とおしゃべりする事も
鏡のおもちゃはブランコのタイプが人気ですが、女性が利用するような手鏡でも十分に楽しんでくれます。鳥は前述の通り、鏡が大好きな子が多いですが、遊び方もみんなそれぞれです。
日によって遊び方が変わったりもしますが、物理的に動くおもちゃで遊ばないという鳥も、鏡であれば遊ぶことも多いです。
鏡のおもちゃを入れた時には、定期的に鏡を拭いてあげましょう。つついたり、寄り添ってみたりと、鏡はすぐに汚れてしまいますので、常に視界がクリアな状態にしてあげましょう。
ブランコのタイプや、ケージの壁面に取り付けるタイプも市販で販売されていますが、置き鏡を設置してあげてもよいかと思います。まず鳥のおもちゃを入れるのであれば、鏡は外せません。
握力の訓練にもなる「はしご」のおもちゃ
成鳥になると、鳥かご内の移動に使用するはしご。おもちゃと呼べるのかはさておき、まだ小さい小鳥や、パーチ(枝)に止まるのがおぼつかない鳥にははしごが良い特訓のおもちゃになるんです。
鳥かご内に立てかけてもよいのですが、まだ小さな内は、地べたに置いておくだけでも良いのです。こうしてはしごの「階段」の感触や、地面とは違う捕まる場所という感覚を覚えさせるのにも最適で、これから手乗りの訓練を控える鳥にももってこいなアイテムです。
ちいさな頃にはしごをこうして使用していると、成鳥になった時にも自然とはしごを利用するようになり、足とくちばしを利用してはしごを使って上がっていく様子が、なんともかわいらしい様子に見えるんです。
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「音の出るおもちゃ」や「知育トイ」
鳥は「音」に対しても敏感で、音をおもちゃのひとつとしてとらえているのかもしれません。電話の音や人の声、飼い主の言葉を真似たりというのが、鳥の音遊びのひとつとなりますが、おもちゃでは鈴やプラスチックを当てる音、引っ張ると音がなるものなど、音+知育要素のあるおもちゃ等も販売されています。
こうしたおもちゃを与えることで、音を出して遊ぶようになりますが、普段の生活の中でどこかをつついて音を出したり、何かを引っ張ったりする鳥にも愛称がよいおもちゃです。
こういった音の出るおもちゃを入れることで、何かを「引っ張る・つつく」という遊びに加えて、鳥の興味をわかせる「音」が一緒に出ることによって、鳥の好奇心やストレスも解消されることでしょう。
知育トイは一緒に遊んであげるのがポイント
知育要素のあるおもちゃは鳥の思考をほどよく刺激してくれます。鳥は好奇心旺盛なので、知育トイに対して一生懸命に挑もうとします。
初めによく理解していないようであれば、しばらく様子を見るようにして、数日後に飼い主さんも一緒に知育トイで遊んであげてみましょう。見ていると理解を示して、知育トイの遊び方を遊ぶようになります。愛鳥と一緒にコミュニケーションを取りたい飼い主さんにもおすすめかも知れませんね。
遊び方を覚えて遊んでいる様子をみると、愛鳥がちょっと賢くなったような、ちょっと嬉しい気持ちにもなります。気に入ればひたすらに遊んでみたりするので、音がうるさいときもありますが、愛鳥のストレス解消と思えば。我慢しましょう!
木やロープのおもちゃ
餌入れを噛じってみたり、鳥かごの柱をかじったりする鳥には、木やロープのおもちゃを与えてみてはいかがでしたでしょうか。こういう性格の鳥は、壊したりするのが大好きな子が多いので、気を噛じったり、ロープのおもちゃを解いてみたりすることで、ストレスも解消されていきます。
また、こうしたおもちゃは予め壊れても良いように作られているので、ちょっとした破損ならば飼い主が再度、結んだり場所を変えたりすることで復活します。また、ロープなどのおもちゃは、登ったりして遊ぶこともできますので、鳥かご内の移動に使ったり、おもちゃとして使ったりもすることでしょう。
中にはロープでできたブランコなどもありますので、揺れて遊ぶ事に加え、齧ることができる・移動に使えると、鳥にとっても便利なおもちゃになることでしょう。
好みが分かれる?「バードトイ」
小型の鳥のおもちゃで「バードトイ」という商品があります。その名の通り、セキセイインコの顔だけのおもちゃで、見た目としては微妙なおもちゃではありますが、好きな鳥は大変気に入るおもちゃでもあります。
バードトイを設置することで、「同居鳥」という位置づけになり、一緒に側で話したり、隣で寝たりと、バードトイとくっついて活動するようになります。
しかし、ちょっと苦手・・という鳥も中にはいます。突然、鳥かごに顔が出現することで、怖がったり、バードトイに攻撃したりする光景も見られます。あまりに近寄らなかったら、あまり得意なおもちゃでは無いのでしょう。この場合は鳥かごから外して、違う場所に飾りとして使用してください。
紙コップやコルクもおもちゃにします
ケージ内に取り付けるおもちゃにもいろいろな種類がありますが、ケージの外で遊ばせる時に喜ぶおもちゃもあります。おもちゃと言っても、普段の生活で使用するものも、鳥はおもちゃにしたりします。
例えば紙コップ。もちろん空の状態の紙コップですが、倒してみたり、入ってみたり、ひっくり返してみたりと、紙コップで色々と遊んでもくれます。重さもちょうど良いのかもしれませんね。
また、コルクも鳥が喜ぶおもちゃになります。コルクの壊し心地が良いのでしょうか。コルクを転がしたり、飛ばしたりした後は、今度はコルクを破壊して遊び始めます。壊したコルクの破片を飲み込む可能性もあるので、飼い主さんの見ているところでないといけませんし、周りはコルクだらけになってしまうのでおすすめはしませんが、楽しんで遊ぶ様子が見られますよ。
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水浴びが大好きな鳥
おもちゃというわけではありませんが、なにより水浴びが大好きという鳥もいます。いつもの水浴びはどういうスタイルで行わせているでしょうか。
ケージ内に取り付けるタイプの水浴び場もありますので、水浴びが大好きな鳥であれば、ケージ内に取り付けてあげても良いかもしれませんね。この場合、当然ながら水浴びの水は毎日取り替えなければなりません。
鳥は日によってローテーションを組んで色々なおもちゃで遊びますので、色々なおもちゃを試してみても良いと思います。あまり臆病でない鳥であれば、日替わりでおもちゃを入れ替えても良いかもしれませんね。
いつもの遊びのローテーションの中に、水浴びも入っているようであれば、ぜひ水浴び場を設置してあげてください。
遊ばないおもちゃは外しましょう
色々なおもちゃを紹介してきましたが、鳥は遊ばないおもちゃでは遊びません。初めて入れた時には怖がって遊ばないことはありますが、数ヶ月も入れておいても遊ぶ様子が見られない場合には、鳥が気に入っていないのでしょう。
数週間で判断するのは早すぎますが、1〜2ヶ月経っても遊んでいないおもちゃは、おそらく今後も遊ぶことはないかもしれません。逆にそのおもちゃがあることで、これまでと違ったコースでケージ内を移動する様子も見られるのではないでしょうか。
飼い主さんがいろいろ考えて購入したおもちゃだとは思いますが、ケージ内にいつまでも設置せず、遊ばないのであればスペースを作ってあげたほうが良いかもしれませんね。残念ではありますが、遊ばないおもちゃは外してあげましょう。
まとめ
メジャーなおもちゃを紹介していきましたが、鳥のおもちゃはこれだけではなく、もっともっとたくさんの楽しいおもちゃが存在します。大型の鳥用のおもちゃはブランコやロープのおもちゃがメインにはなってしまいますが、小型の鳥のおもちゃは、実に様々なしかけがあるおもちゃがあります。
こうしたおもちゃで遊んでいる姿が、とてもほほえましく、また、とても癒される光景となることでしょう。鳥かごの中にスペースがあるのならば、ぜひおもちゃを入れてあげてください。鳥のストレス解消だけではなく、飼い主の癒やしになること間違いありません。
また、寝る時間になってもずっと遊んだりして悩まされる場合には、夜におもちゃを外してあげましょう。鳥にもオン・オフを覚えさせるようにすることで、夜は寝る時間という事を覚えてもらいます。
躾やストレス解消の要素もある鳥のおもちゃ。お気に入りのおもちゃを見つけてあげてくださいね。
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