愛犬の「うんち」は、臭くとも、非常に重要です。犬の腸内環境の状態が悪ければ、うんちが臭くなるばかりでなく、健康にも影響が及ぶことも。また、うんちの臭いは、フードに含まれる原材料によっても変わります。今回はドッグフードと糞臭について解説します。

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うんちは愛犬のバロメーター

「うちの子のうんちの臭いが臭い」といった悩みをよく耳にします。愛犬の糞臭に関しては、室内飼いで部屋でうんちをする場合には、少し悩みのタネとなる事もあるようです。

愛犬の糞臭は、愛犬の健康のバロメーターとなる場合もあれば、食べているドッグフードの種類によっても変わるものなので、臭い臭いと敬遠せず、愛犬の健康維持のためにも、ある程度のうんちに対しての知識を持つようにしましょう!

「うんちが臭いと寿命が短くなる」は本当!?

インターネットで検索していると「うんちが臭い犬は寿命も短い」と言った記事を多く見かけます。これは、一理ありますが、一概にそうとはいえないのが答えと言えるでしょう。「腸内環境を整える」「善玉菌を増やす」等の考え方は、人間の世界でもよく耳にしますよね?人間も犬も同じことが言え、腸内環境を整えることは、健康な体を維持するのにとても大事なことなのです。

腸内環境が悪ければ、消化機能にも問題が生じてしまい、結果としてうんちの臭いが臭くなるのです。ですので、うんちが臭いと寿命が短くなるというのは、考え方としては当たっています。しかしながら、犬の糞臭は、こうした腸内環境の悪化だけとはいえません。犬の糞臭は、ドッグフードに使われている原材料によっても変わるものだからです。

飼い主さんによっては愛犬の糞臭が臭い!と感じる方もいれば、そこまで臭くないと感じる方もいるかもしれません。愛犬の腸内環境を正確に把握するには、「臭い」も大事な要素ではありますが、うんちの「硬さ」や「色」も大事なチェック要素で、それに加えて愛犬のうんちの量や頻度によっても判断することができます。

良い状態のうんちとは?

では、良い糞の状態とはどのような状態なのでしょうか。

まず、「臭い」「糞臭」で判断するのであれば、日頃から愛犬のうんちの臭いを覚えておく必要があります。腸内環境が悪くなり、状態の悪いうんちをするようになれば、これまでとは違った臭いに変わります。

うんちの「形」で判断するのであれば、下痢は明らかに状態が悪いとわかりますね。それ以外にも、消化がされすぎていれば柔らかすぎたり、もしくは便秘がちだと硬すぎるうんちに変わります。また、形もコロコロとボールのような形をしていたり、ベタッときれいな形をしていないこともあるでしょう。

また、下痢など、お腹の状態が悪い時には頻繁にうんちをしたり、便秘であればふんばっていてもうんちがでていなかったり、カチカチの丸いうんちをしたりといったように、形や硬さ等でもうんちの状態を把握することができます。

うんちの「色」に関しては、ドッグフードの種類によっても多少変化はしてしまいますが、腸内環境が悪く、糞臭が強い場合には真っ黒なうんちだったり、逆に黄色味が強い色だたりします。こうした状態も、日頃から愛犬のうんちを知っていなければわかりませんので、単にうんちを処理するのではなく、しっかりと健康チェックも兼ねてうんちの状態を把握しておくようにしましょう。

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糞臭は原材料によっても変化する

違うドッグフードに変えたら、「うんちの量が増えた」「うんちの臭いがきつくなった」といった声も聞きます。これは、愛犬の腸内環境によっても多少変わりますが、例えばチキンを消化した臭いと、ラム肉を消化した臭いとでは、若干変わってきます。ドッグフードの主原料によっては、こうして消化される早さや臭いも変化するので、違うドッグフードを与えてうんちの量が増えたり、臭いが変わるのは当たり前の事なのです。

また、一概には言えませんが「消化に悪いもの=うんちが臭い」という事も挙げられます。プレミアムフードのほとんどは、より栄養価の高い素材を、より早く体に吸収させるために、消化に良い原材料を使用しているものです。そのため、安価なフードは原材料の質も落ちがちなため、うんちの臭いも臭くなる事が言えるでしょう。

特に「穀物類」等の炭水化物は犬が消化するのに時間のかかる原材料です。穀物類が多いフード等は、犬の体に入ってからも消化するのに時間を要してしまうので、うんちの臭いもきつくなりがちなのです。この事から、便臭の軽減をするためには、犬が消化のしやすい肉類を多く含んだドッグフードに変えるのも、一つの手段となります。

とはいえ、ドッグフードを変えたことによるうんちの臭いは、原材料自体の臭いも関係しているので、うんちが臭い=質が悪いフードという事にはなりません。最近ではうんちの臭いを軽減させるために「クランベリー」等が配合されたドッグフードやおやつも販売されています。どうしても気になるようであれば、こういった物を与えてみるのも一つの手段です。

まとめ

うんちは臭くて当たり前のもの。それよりも、愛犬のうんちの臭い、形、色などを日頃から観察するようにし、腸内環境を良い状態に保つことが、糞臭を和らげる事に繋がるとともに、愛犬の健康維持にも繋がるのです。
より愛犬に健康で居てもらうためには、ストレスのかからないような生活を送らせるようにし、質の良いドッグフードを与えていくことが重要なのです。

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