国内の小動物用フードを開発・販売している「イースター株式会社」。その中でも「セレクションシリーズ」を利用している小動物ユーザーさんも多いのではないでしょうか。今回はその中の一つ「バニーセレクション」について解説していきたいと思います。

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セレクションシリーズ

国内の数ある小動物用フードの中でも、プレミアムフードに分類されるであろうイースターの「セレクションシリーズ」。うさぎ用やモルモット用を始め、フェレット用、ハムスター用、ジリス用、デグー用、チンチラ用、フクロモモンガ用、ハリネズミ用、インコ用と、国内で飼育される多くの小動物用のフードを開発し、販売しています。

このセレクションシリーズは、こうした様々な小動物の生態や生活スタイルに合わせて作られており、専門家と獣医師の共同研究に加え、イースターの持つフード製造を組み合わせることによって作られた、まさに小動物のためのプレミアムフードです。

バニーセレクション

獣医師とうさぎの専門家との共同研究で生まれた「バニーセレクションシリーズ」。うさぎが必要とする1日の栄養基準を「NRC」の基準値で研究・開発し、うさぎの成長段階に合わせて

・グロース=生後7ヶ月までの子うさぎ用
・メンテナンス=生後7ヶ月からのうさぎ用
・シニア=5歳以上の高齢うさぎ用
・スーパーシニア=7歳からの超高齢うさぎ用

というラインナップで販売されています。
また、こうした成長段階のラインナップに加えて、「毛球症」に対処したフードや「ネザーランドドワーフ専用」「ロップイヤー専用」と言ったように、同じうさぎでも別品種となるうさぎに配慮されたフードも展開されています。

「NRC」とは?

「NRC」とは「National Research Council」の略で、アメリカの国家研究協議会の事を指します。NRCでは、犬や猫をはじめとした飼育動物の、1日に必要とする栄養基準を数値によって定める非営利の組織で、1974年に犬用の、1978年には猫用の栄養基準を数値化しました。

こうして数値を具体化することで、NRCの指す基準値を守らなければならない、というわけではなく、あくまでもNRCの基準値を参考に、メーカーが動物用飼料を研究・開発するという流れになっています。この基準値があることによって、犬や猫、小動物達もより質の良い食事を摂ることができ、また、より健康な生活をおくることができるようになるのです。昔に比べるとうさぎに寿命も伸びているのには、こうした努力があるために、うさぎ達の健康状態もより良いものとなっているからでしょう。

NRCが出来てからは、「AAFCO」という非営利団体も設立され、同じく必要とする栄養基準値を数値化していますが、NRCとAAFCOの見解も違う場合もあるため、どちらが良いという事ではありません。

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ヘアボールコントロール

うさぎがグルーミングすることによって、胃に舐めた無駄毛が溜まってしまい、様々な障害を引き起こしてしまう「毛球症」。どのうさぎにも発症リスクがあるために、こまめなブラッシング等が推奨されますが、食事からも毛球症を予防しようとするのがこの「ヘアボールコントロール」です。

ヘアボールコントロールを与えることによって、飲み込んだ毛の排出を促し、更には消化の働きを向上させるために野草粉末や乳酸菌等を配合。ちょっと不安のある場合にも、ヘアボールコントロールを与えることで、毛球症にならないような効果が期待出来ます。

うさぎの品種別フード

近年では犬用や猫用で、品種別フードが研究・販売される事が多くなっていますが、うさぎも負けてはいません。うさぎも犬や猫と同じく、「うさぎ」と一括りであっても立ち耳で活発な性格の「ネザーランドドワーフ」もいれば、寝耳でおっとりした性格の「ロップイヤー系」もいます。

この2品種だけでも、同じうさぎでも全く異なる性格を持ち、体格やサイズも大きく違うのです。また、この2品種に関しては日本国内でも飼育される頭数も多く、需要も多いものでしょう。

それぞれのフードの特徴としては、ネザーランドドワーフは神経質な性格を持つために、よりリラックスのできる生活が送れるよう、ハーブを配合して、こうしたストレスに配慮し、さらにストレス等によって腸内環境が崩れてしまわないよう、乳酸菌を配合して腸内トラブルを起こさないように配慮された内容となっています。

一方、ロップイヤー専用フードは、その大きな体から適切な体重維持ができるように、フード自体も低脂肪となっており、より良い消化を促すためにセルロースを配合するといった内容になっています。また、L-カルニチンも配合することで、のんびり屋のロップイヤー種でも効率の良い脂肪燃焼を助けます。

まとめ

同じうさぎといっても、年齢も違えば品種も違っており、また、それぞれに抱える問題も違っていたりします。こうした点は、犬や猫ではすでに当たり前のように分けて考えられていますが、まだまだ小動物に関しては、ここまでのクオリティには至っていません。

その中でもイースターのセレクションシリーズに関しては、より細かなラインナップを揃えることで、飼育されているうさぎたちに適したフードを与えることができるのです。1日でも長生きしてもらい、より健康な生活を送ってもらうためには、まずは食の管理からです。気になるうさぎユーザーさんはぜひ試してみてはいかがでしょうか。

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