新たに子うさぎを迎え入れた時に、たくさん抱っこしてあげたいと思うでしょうが、そこはグッとこらえて、子うさぎが新たな環境に慣れるまではそっとしておきましょう。ベビーうさぎを迎え入れた際に注意したい点と、ポイントについて解説していきます。

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子うさぎが自宅にやってきたら

様々な種類の中から、この子こそはと選ばれてやってきた子うさぎ。いますぐにでも抱きしめてあげたい気持ちもわかりますが、ここはぐっとこらえて、ケージの中に入れて、子うさぎが自宅の環境に慣れるまで、そっとしておいてあげましょう。

子うさぎは、まだまだ免疫力や抵抗力が低いため、突然の環境変化や、温度の強弱などの変化にとても弱いです。また、安心するだろうと抱きしめてあげるような行為は、うさぎにとってはストレスになる可能性もあるのです。

連れてきた初日から落ち着かない環境が続いてしまうと、子うさぎは下痢を繰り返し、食欲も低下して衰弱してしまい、最悪の場合には命を落としてしまう事も少なくありません。それだけ、子うさぎはナイーブな時期でもありますので、扱いには慎重になるべきでしょう。

ケージ選びは慎重に

子うさぎを連れてくる際に、ペットショップ等で一緒にうさぎ用ケージも購入するかと思います。最近では、狭い部屋にも対応できるような小さなケージもありますが、迎え入れるうさぎの種類によっては、わずか半年も経たない内に手狭なスペースになってしまうこともあります。

一般的なサイズは、幅60センチ程度のケージが一般的です。こうしたケージは、「ネザーランドドワーフ」などには対応していますが、「ロップイヤー」種によっては、大人になってから狭くなってしまう場合もあります。そのため、ロップイヤー種などを迎え入れた場合には、幅90センチ程度のケージもありますので、こうしたケージも選択肢に入れても良いかもしれません。

ケージに何も入っていない状態では広く感じるかもしれませんが、ケージの中にはトイレや牧草入れ、水飲みスペース、おもちゃ、小さな隠れられるような小屋といったように、うさぎの部屋を作成する際には、様々なスペースが必要になるのです。

こうしたことを加味しながら、子うさぎを迎え入れる際にはゆくゆくの生活環境も考えて、ケージ選びも慎重に行う必要があります。

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ケージの「床」にも気を使いましょう

子うさぎを迎え入れた時に気をつけたいのが、床の状態です。子うさぎが販売されていた状態を、そのまま再現してあげるのが、比較的子うさぎにとっては安心するとは思いますが、プラスチックのすのこや、溝のおおい木のすのこは、子うさぎにはおすすめできません。

プラスチックのすのこは足元も滑りやすく、溝の多いすのこは、まだ細い足が引っかかりかねません。子うさぎの床はできるだけ、「わら」や「牧草」を敷き詰めてあげるようにし、足腰に負担をかけないような床や、いつでも噛じったり食べられるような環境にしてあげましょう。

水がしっかり飲めているかの確認

販売しているショップで確認した方が良いのが、1人で水を飲むことが出来ているかということです。子うさぎの内は、ミルクで育てている場合も多く、食器の中に入れてあるミルクから水分を補給している場合も多いです。
そのため、ケージにつけてある「給水器」から水を飲めるかどうかは、まだわからないのです。また、子うさぎ自身も、そこに水があるということに気がついていない場合もあります。

念のためショップに確認を取るようにし、給水器などから水を飲んだ経験が無ければ、辛抱強く、ここから水が出るよという状態を見せるようにして、うさぎに水のありかを認識させることが大事です。しっかりと自分の目で、うさぎが水を飲んでいる場面を見るまでは安心してはいけません。特に夏場は脱水症状に陥るので、水を飲ませることは非常に重要な躾の一つとなります。

牧草やペレットを食べているかの確認

水も大事ですが、食事をしっかりと摂れているかも非常に重要です。購入時に食べていたペレットと牧草は、同じ種類のものを購入するようにしましょう。うさぎは、少し臭いが違っているだけでも、食べなくなる場合があるためです。
もし種類を変える必要があれば、一度は同じものを購入し、徐々に混ぜていきながら別のフードに移行するようにしましょう。

また、まだミルクを飲んでいるようなタイミングで迎え入れた場合には、1日4〜5回と、こまめに体調管理もかねて食事を与えるようにしましょう。また、その際にしっかりと糞をしているかの確認も大事です。

牧草は「アルファルファ」を使用し、5ヶ月過ぎに「チモシー」と混ぜていくようにします。いつまでもアルファルファを与えていると、栄養過多になってしまいますので、6ヶ月頃までにアルファルファを卒業させるようにし、チモシーで育てていくようにしましょう。

まとめ

今回挙げたポイントは、まだまだ最低限の飼育ポイントとなります。この他、時期によっては温度管理も重要な要素となってきます。また、子うさぎは体調を崩すと、下痢などを伴う「コクシジウム症」を発症しやすく、症状が悪化すると命を落としてしまう事もあります。

こうした事態を避けるためにも、できるだけ慣れるまでは安静にし、食事をしっかりととり、しっかりとした糞をするようになり、しっかりと水を飲む事が確認できてから、抱っこなどをしてあげるようにしましょう。また、初めのうちは、抱っこも長時間ではなく、休み休みしてあげるようにしてあげましょう。

とはいえ、あまり神経質になってもうさぎは懐いてくれませんので、最低限、食事と糞の状態が安定さえすれば、徐々に抱っこに慣れさせていくと、うさぎも安全だと理解して、よく懐いてくれるようになるでしょう。

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