ペット保険の中でもシェアNo.1のペット保険会社が「アニコム損害保険株式会社」。アニコム損保のペット保険には「どうぶつ健保 ふぁみりぃ」と「どうぶつ健保 ぷち」の2種類のプランがありますが、猫がペット保険に加入する際には、どちらのプランが最適なのでしょうか。

今回はアニコム損保のペット保険について解説していきたいと思います。

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アニコム損保とは?

アニコム損保(アニコム損害保険株式会社)」は、日本にペット保険を普及させたと言っても過言ではないペット保険会社で、ペット保険No.1の加入者数を誇る会社です。

ペット保険には「損害保険会社」と「少額短期保険」の2種類が存在していますが、アニコムは損害保険会社となります。損害保険会社となるには、ある程度の会社規模がなければ損害保険会社となれません。

保険を掛ける際には、できるだけ母体がしっかりとしている保険会社の保険に加入するのが安心と言えますので、アニコム損保のペット保険に加入する安心感はあるでしょう。

損害保険会社と少額短期保険にはいくつかの違いがありますが、大事なポイントになるのが、この会社規模の大きさや、経営状態が安定しているかという点となります。

「どうぶつ健保 ふぁみりぃ」と「どうぶつ健保ぷち」


アニコム損保のペット保険には補償内容の違う2種類のペット保険があります。

一つは「通院・入院・手術」とフルカバー補償に対応している「どうぶつ健保 ふぁみりぃ」。
もう一つが「入院・手術」に対応した「どうぶつ健保 ぷち」です。

どうぶつ健保 ぷちに関しては、通院補償が付いておりませんのでどうぶつ健保ふぁみりぃよりも補償内容は劣りますが、保険料がやすいため、通院補償は必要ないという飼い主さんにはおすすめのプランとなっています。

ただし、後述するようなサービス面に関しては、どうぶつ健保ぷちは対応していないものがほとんどで、ふぁみりぃに付帯している手厚いサービス面を受けることができないのがデメリットと言えます。

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どうぶつ健保ふぁみりぃの補償内容

どうぶつ健保ふぁみりぃと、どうぶつ健保ぷちの補償内容について見てみましょう。

通院、入院、手術を補償しているどうぶつ健保ふぁみりぃには2つの保証割合の違うプランがあり、支払割合が70%の「ふぁみりぃ70%プラン」と、支払割合が50%の「ふぁみりぃ50%プラン」があります。

ふぁみりぃ70%プランでは、通院補償が1日14,000円(年間20日まで)、入院は1日あたり14,000円(年間20日まで)、手術に対しては1日あたり140,000円(年2回まで)まで補償されます。

ふぁみりぃ50%プランでは通院補償が1日10,000円(年間20日まで)、入院は1日あたり10,000円(年間20日まで)、手術に対しては1日あたり100,000円(年2回まで)まで補償されます。

保険金の請求も窓口精算で可能


アニコム損保の特徴の一つでもある「窓口精算」。ペット保険会社の中でも、最も早く窓口精算に対応したのがアニコム損保でしたが、近年では数社が窓口精算に対応し始めています。

それでも、実際のところは窓口精算に対応している動物病院がまだまだ少ないというのが他の会社の弱いところ。一方、アニコム損保は現在、全国6,000件以上の動物病院が窓口精算に対応しており、他のペット保険会社との差を拡げています。

窓口精算が行えない動物病院は、郵送で保険金請求書類をアニコム損保へ送付することで保険金請求を行なうことができますが、多くの方が利用している「LINE」で保険金を請求できるサービスもあります。いずれかの方法で保険金請求を行えますが、窓口精算ができるというアドバンテージは大きいかもしれませんね。

残念ながら、窓口精算のサービスはどうぶつ健保ふぁみりぃだけのサービスとなっています。

LINEで獣医師に相談できるサービスも

LINEを利用したサービスは「保険金請求」以外にもあり、「どうぶつホットライン」と呼ばれるサービスでは、日頃、愛猫の問題で困った時に獣医師にLINEで相談ができるという便利なサービスがあります。

猫は犬と違って散歩がてら動物病院に寄るといった行き方ではなく、キャリーバックやハードキャリー等に入れて動物病院に行くという方が多いと思いますが、猫の場合は何かと用意したりと面倒ですね。

そんな時にもちょっとした相談であれば、LINEで獣医師に相談できるので、猫ユーザーにとっては非常に便利なサービスと言えそうです。獣医師は100人以上が相談にのることができ、獣医師の他にもどうぶつの専門家も相談に乗ってもらえるようです。

どうぶつ健保ぷちでは、こちらのサービスを受けることが出来ませんが、「しつけ・健康相談」の電話サポートであれば、サービスが付帯しています。

加入条件は7歳11ヶ月まで

どうぶつ健保ふぁみりぃの新規加入年齢の制限は7歳11ヶ月。他のペット保険と比較すると、7歳というのはかなり早めの年齢制限となっています。

他のペット保険の中でも最も長いところでは16歳まで新規加入を受け付けているペット保険も存在します。そう考えていくと、7歳は少々早すぎる程に感じるかもしれませんね。

新規加入年齢までに保険加入をしていれば、終身で保険加入することが出来るので安心ではありますが、気がついたら年齢制限を越えていたなんて事も。

猫の場合ですと、ちょうど7歳あたりから高齢期として考えられるので、高齢期を迎える前にはペット保険に加入するかどうかを検討しておくことが大事です。それまで健康で病気知らずな猫こそ、高齢期に備えておく事をおすすめします。

どうぶつ健保ふぁみりぃの保険料について

どうぶつ健保ふぁみりぃの保険料について見てみましょう。例として、1歳の猫と、新規加入年齢の制限となる7歳の保険料を見てみましょう。猫の保険料に関しては1タイプのみとなっています。

【ふぁみりぃ70%プラン】
1歳:月払 3,170円(年払 34,590円)
7歳:月払 3,860円(年払 42,130円)

【ふぁみりぃ50%プラン】
1歳:月払 2,380円(年払 25,970円)
7歳:月払 2,870円(年払 31,360円)

【どうぶつ健保ぷち 70%プラン(ぷちは70%プランのみ)】
1歳:月払 1,040円(年払 11,360円)
7歳:月払 1,270円(年払 13,840円)

アニコムは損害保険会社であるため、保険料は他のペット保険会社と比べてやや高め。ただし、年齢を重ねるごとに保険料は上がりますが、その上がり方は比較的緩やかと言えますので、良心的な保険料と言えるでしょう。

プロ目線から見たアニコム損保のペット保険


どうぶつ健保ふぁみりぃとどうぶつ健保ぷち。保険料だけで見ると、断然、どうぶつ健保ぷちを選択してしまいますが、実際にペット保険を利用するとなると、通院が約90%を締めるというデータも出ているため、通院補償がないのは少々こころもとない感じとなります。

また、アニコム損保でペット保険に加入を考えているのであれば、やはり充実したサービスを利用したいと考えるでしょう。そうなれば、選択肢はどうぶつ健保ふぁみりぃの一択となります。

通院補償がついていれば、ちょっとした愛猫の異変に気がついた時にも動物病院に行きやすいですし、病気の早期発見・早期治療にも繋がります。愛猫の日頃からの安心を考えれば、どうぶつ健保ふぁみりぃがベストと言えます。

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まとめ

アニコム損保のペット保険は補償内容が充実している分、保険料は他のペット保険会社よりもやや高め。ただし、保険料の上がり方が緩やかである分、高齢になると他のペット保険の方が高くなる場合もあります。

年齢だけの保険料で判断するのではなく、終身で掛け続けた時の事を想定した保険料を見るようにしましょう。少額短期保険の保険料と比べるとやはり割高な印象にはなりますが、損害保険会社としては加入しやすい保険料であると言えます。

アニコム損保は補償内容だけでみると、かなりしっかりした内容でサービス面も充実していますので、保険料をどうしても安くしたいと考えているのでなければ、猫にとっておすすめな保険の一つに挙げられると思います。

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