近年、ペットとして非常に人気の高いウサギですが、色々な種類がいて、どのうさぎが自分に合っているかわからない方も少なくありません。今回は、その中でも人気が高く、ショップに並んでいそうな品種の特徴についてまとめてみました。

スポンサーリンク

ウサギってどんな動物?

今やペットの代表格と言っても過言ではない「うさぎ」。若い方から年配の方までが気軽に変えるペットとして、幅広い世代に愛されている動物です。

その人気の理由は、大きな耳とかわいい容姿、手軽に飼うことのできる、ほどよいサイズだと言う事が挙げられます。また、現代社会では、マンションやアパートで生活する方も多く、犬や猫のように「鳴き声」がなく、散歩などの世話が無いことが、人気を押し上げている理由でもありそうです。

また、うさぎと言っても、耳がピンと立っている品種もいれば、耳が垂れている品種もいたりと、実は色々な種類がいるんです。また、耳だけではなく、毛の長さや、毛の質が違う種類もいます。その数、なんと48種類ものうさぎの品種が存在するんです。
この様々なウサギの品種を認定している、アメリカの団体「ARBA」とは一体どんな団体なのでしょうか。

「ARBA」ってなに?

アメリカのイリノイ州 ブルーミントンに本社を置く、アメリカのウサギのブリーダー協会「ARBA(American Rabbit Breeders Association)」。ARBA主催のラビットショーも開催され、うさぎをブリーディングしている方たちにとって、このARBAに出陳・入賞することは、非常に権威のあることでもあり、目指すべきところなのです。

また、このARBAで認定しているうさぎの品種は48種類に登り、それぞれのうさぎに「体重」や「色」といった特徴に関して厳しく定められています。
ARBAで認められている品種のうさぎには、ARBAから発行される血統証が付けられ、「名前」「カラー」「イヤーナンバー」「賞歴」の項目で、両親からの3世代に渡って確認することができます。

うさぎを選ぶ際のひとつの基準に、こうしたARBAに登録されている品種かどうか、また、血統証があるかどうかということもあげられるでしょう。
では、実際に今人気のあるうさぎの品種についてご紹介していきたいと思います。

初心者におすすめの品種「ミニウサギ」

「ミニウサギ」は、ペットショップに行くと、必ずと言っていいほど見かけると思います。ウサギが広くペットとして飼われるようになったのも、このミニウサギのおかげと言っても良いのではないでしょうか。それくらい人気の高い品種のうさぎです。

ただし、品種といってもミニウサギは、実は犬で言う所の「雑種」に近い品種で、血統があるわけではありません。様々な品種の交雑種で、雑種やMIXではなく「ミニウサギ」として店頭に並んでいるんです。そのためミニウサギは、子うさぎの段階で「どれくらい大きくなるか」「どんなカラーになるか」といった事がハッキリとはわかりません。

そんなミニウサギですが、他の純血種に比べて体が丈夫なことや、平均寿命が長めという事もポイントのひとつ。初めてウサギを飼う方なら、食事や温度管理に不安を覚える事も多いかと思いますので、少し丈夫なミニウサギはおすすめです。

また、純血種のウサギに比べ、圧倒的に金額が低いというのもポイントになります。純血種では1万円以上は当たり前ですが、ミニウサギは5千円前後位で販売されていることがほとんどです。こうしたことからミニウサギは、常に上位にランクインされる、人気品種の一つでもあります。

根強い人気の「ネザーランドドワーフ」

ARBAにも登録されており、色々な種類がいるうさぎの中でも、最小サイズの「ネザーランドドワーフ」。その大きさは、オスの体重で大きくても約1.5kg程度、体長が30cm弱という小ささ。耳もやや短めで体も小さく、かわいらしい丸顔をしており、ペットショップなどでも常に1番2番を争う人気の品種です。

また、ネザーランドドワーフは、たくさんの毛色を楽しめるという点も、人気の高い理由に挙げられます。5つのグループに分けられ、それぞれのグループにカラーがあり、全部で30種にも及ぶ毛色が認められています。

性格はやや臆病で、警戒心の強い個体も少なくないことから、慣れさせるのに時間を要する子もいますが、全く慣れないというわけではないので、時間をかけて、ゆっくりと飼うことができる方が向いています。
体も小さく、可愛らしい容姿をしていることから、世界中で人気の高い品種でもあります。

触れ合いたい方に人気の「ホーランドロップイヤー」

ネザーランドドワーフと並び、日本でも非常に人気の高い品種である「ホーランドロップイヤー」。もちろんARBA公認の品種です。
「ロップ」と言えば、比較的大型種のうさぎが多い品種で知られますが、ホーランドロップイヤーはその中でも最も小さいロップ種のうさぎで知られます。

ホーランドロップイヤーは、垂れ耳の品種で知られる「フレンチロップ」と、うさぎの中でも最小の品種で知られる「ネザーランドドワーフ」を掛け合わせ、改良を重ねて作出されました。こうして、大型で知られるロップ種の、トレードマークである「垂れ耳」と、ネザーランドドワーフの小柄な体型を受け継ぎ、ロップ種の中でも特に小柄のホーランドロップイヤーが誕生し、世界的に愛される品種として成長したのでした。

また、見た目だけではなく、個体差はあるものの比較的穏和な性格の個体が多く、抱っこされることが好きだったり、のんびりと飼い主に寄り添ったりと、警戒心の強いうさぎとは思えないような、人懐っこい子が多いことも、ホーランドロップイヤーの特徴です。

もこもこで愛らしい容姿の「アメリカンファジーロップ」

アメリカ原産の「アメリカンファジーロップ」。もふもふとした印象のたれ耳のウサギで、小型のロップ種で知られる「ホーランドロップイヤー」と、長毛種のうさぎで知られる「フレンチアンゴラ」を掛け合わせ、作出されたARBA公認の品種です。

「アメファジ」の愛称でも親しまれている通り、日本でも人気の品種でもあり、見た目はホーランドロップイヤーで、もこもことしたアンゴラ譲りの毛並みが非常にかわいい、ファンも多いウサギです。少々、毛の手入れが必要になりますので、小まめに手入れできる方が向いています。

スポンサードリンク

立ち耳のもこもこうさぎ「ジャージーウーリー」

アメリカンファジーロップが、ホーランドロップイヤーとフレンチアンゴラの改良品種なら、この「ジャージーウーリー」は、「ネザーランドドワーフ」と「フレンチアンゴラ」の改良品種です。アメリカンファジーロップがたれ耳なのに対し、ネザーランドドワーフを血統に持つジャージーウーリーは、立ち耳のもこもこしたウサギとして人気が高い品種です。

また、手触りも非常によく、性格もおっとりした子が多いので、アメファジと共に、もこもこの代表格として非常に人気も高く、日本でも有名な品種の一つでもあります。ジャージーウーリーも、アメファジと同じく毛の手入れが必要になりますので、しっかりと毛の手入れができる方が向いているようです。ARBAにも公認されており、世界中にファンを持つ品種のひとつでもあります。

たてがみが印象的な「ライオンラビット」

この「ライオンラビット」はARBA公認品種ではありませんが、ショップなどでも比較的人気の高い品種の一つでもあります。
アメリカンファジーロップがホーランドロップイヤー、ジャージーウーリーがネザーランドドワーフであれば、ライオンラビットは「ミニウサギ」の改良種として知られておりますが、ショップで販売されているライオンラビットは、この限りではないようです。

体重は2kg前後になる個体も多く、ショップによっては「ドワーフ」などの名称が付けられていることもあるようですが、正式に公認されている品種ではないため、どの位に成長するかはわからないかもしれません。

上記に挙げたアメファジやジャージーウーリーよりは、比較的安価な金額で販売されているため、もふもふしたうさぎを飼いたい方であれば、性格も穏やかな子が多いのでおすすめかもしれません。

美しい手触りが自慢の「ミニレッキス」

ペットショップでも、比較的見かけることもある「ミニレッキス」。ARBA公認となる品種です。このうさぎの特徴は、何と言ってもとても手触りの良い毛並みが自慢です。艶もあるその毛並みは「ビロード」のようと評されますが、本当に手触りの良い毛質をしたうさぎです。

顔がシュッとしていて、うさぎらしい顔をしていることから、ロップ系やネザーなどに見られる「丸顔」が好みでない方に人気が高い品種でもあります。また、性格も穏やかな個体も多く、遊ぶことも大好きな子が多いです。個体差はあるものの、気軽に触らせてくれる子も多いので、慣れさせてしませば抱っこをすることも嫌がらない位に慣れる子が多いです。

まとめ

ペットショップで販売されているウサギの品種は、上記に挙げたような品種を扱うことが多いですが、他にもたくさんの品種がいるので、ショップの店員さんに入荷するかを聞いてみて、お気に入りの品種の入荷を待つというのも一つの手段かもしれません。

また、飼ったことが無い方も、何回も足を運んでいる内に、同じ品種でも顔や性格が全く違うことに気がつけると思いますので、お気に入りの1羽を見つけるまで、辛抱強く探してみてくださいね。

スポンサーリンク