鳥も老鳥になってくると、成鳥の時にはできていたこともできなくなったり、栄養バランスに気を使わないと体調を崩してしまったりします。今回は、老鳥期を迎えた鳥の飼育方法と、気をつけたいことについて解説していきます。

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老鳥になる時に

元気に飛び回っていた鳥も、やがては老鳥になっていきます。品種によって寿命も異なるため、何歳からという事は言えませんが、例を上げればセキセイインコの寿命は約10年程で、老長期になるのが6〜7歳前後位です。

徐々に体力も衰えていくため、飼い主さんも気がついたら歳を取っていた事にきがつくことでしょう。前まではすんなり移動していたケージ内の移動も、タイミングを図って移動したり、たまに踏み外したりなどの様子も見られるようになります。

そのため、成長の頃のままではケガをしてしまうことがあったり、食事の管理や飼育環境の管理を少しずつ変えてあげなければいけません。急激に変えてしまうと、かえって鳥にも負担がかかってしまったり、さらに体力を落としてしまうことにもなりかねませんので、あくまでも環境の変化は、少しずつ行うようにしましょう。

温度管理には十分に注意を

成長であれば、自分で温かいところ・涼しいところと移動することができますが、老鳥になってくると、思うようにケージ内を移動できなかったりもします。そのため、ケージ内の温度を管理することも必要になってきます。

老鳥は、成長に比べると+5℃程度温かい環境のほうが安心ではあります。ヒナ鳥を育てる時には、約30℃位が目安となりますが、老鳥に関してもそれくらいの温度管理を行ったほうが安心です。

また、前述の通り、老鳥はケージ内を思うように移動出来ないこともあります。そのため、ケージを変えるか、移動がしやすいように組み替えてあげる必要もあります。また、ヒーター等を使用する際には、全体的にあたたまるような配置で考えましょう。その際には、設置してから、鳥が暑すぎていないかの確認もしっかりと行いましょう。

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食事の管理について

食事に関しては、成鳥時に食べていたご飯をそのまま食べ続ける事も多いので、特別な変化がなければ、ご飯はそのままのもので良いでしょう。しかし、年齢を重ねるごとに食べる両が極端に減っていたり、食べなくなっているようであれば、ご飯を変えることも考えたほうが良いかもしれません。皮付きのものであれば、皮なしのものを与えたり、すこしふやかしてから与えたりと言った具合に、鳥の体調と食欲を見て変えてみても良いかもしれません。

また、ご飯以外の食べ物も用意するようにしましょう。鳥に必要なビタミンが足りていなければ、病気を引き起こしかねません。サプリメントや果物、野菜などを利用して、ご飯以外の栄養素をしっかりと摂取させるようにしましょう。

また、ご飯を変えたり、サプリメントなどで栄養を摂取させた際には、鳥の糞便にも注意して見て見るようにしましょう。便の状態が崩れていれば、何かしらの食べ物があわなかったり、消化が追いついていないのかもしれません。次回、与える際には量を減らすなどの対処をしましょう。

ケージ内の配置やケージのサイズ

老鳥になってから、移動範囲が狭くなったり、あまり移動することが無くなってきた時には、ケージのサイズを小さくするか、高低差のあまりないケージを用意して、ケガなどをしないような配慮を行いましょう。

パーチなどの組み方も同じく、老鳥にあまり複雑なコースは必要ないかもしれません。それよりも、安易にご飯が食べられるようにしたり、水を飲むことの出来るコースを作ってあげ、生活のしやすいようにケージ内を変えてあげましょう。

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定期的な日光浴も必要です

成鳥の頃から行っていれば問題はありませんが、鳥には日光浴も必要です。ずっと当てている必要はありませんが、毎日決まった時間に日光浴をさせることができるのならば、一番良いです。毎日は難しくとも、定期的に日光浴をさせなければ、病気を引き起こしかねません。

というのも、鳥は日光浴をすることでビタミンD3を体の中で合成します。このビタミンD3は、カルシウムを吸収するために必要なビタミンのため、日光浴をしなければカルシウム不足に陥ってしまうのです。カルシウムが不足することで、鳥の体には様々な悪影響が発生してしまうので、日光浴は鳥にとって非常に重要なことなのです。

まとめ

老鳥になると、移動も少なくなり、寝ることも多くなるために、静かに過ごす事が多くなります。あまりストレスをかけないようにしてあげ、快適な老後を過ごせるように、ケージ内の配置や温度管理をしっかりと行うようにしましょう。

また、食事の量もすこしずつ減っていきますので、すくない食事でも効率よく栄養を吸収できるよう、飼い主さんの方で工夫してあげることも必要です。しっかりと日々の様子や糞便の状態などを観察するようにし、食事の面からも鳥を支えてあげるようにしましょう。

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