子うさぎの期間は短く、その期間に十分な栄養のある食べ物を与える必要があります。おおよそ生後半年ほどで、大人のウサギへと移行していきます。今回は子うさぎから成うさぎに移行するまでの、食事管理について解説していきます。

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必要な栄養が変わる子供と大人のうさぎ

うさぎは草食動物として知られていますが、大人のうさぎと子供のうさぎは、同じ草食でも違う食事を摂るべきです。なぜなら、大人のうさぎと子供のうさぎが必要とする栄養は違うので、子供なのに大人のごはんを食べていると栄養不足に、逆に、大人が子供のご飯を食べ続けると栄養過多になってしまう事もあるのです。

そこでまずは、子供のうさぎと大人のうさぎの必要な栄養について調べてみましょう。

生後〜1ヶ月半位まではミルクを利用しましょう

子うさぎが生まれてからは、母ウサギからの母乳で育ち、おおよそ3週間もすると母乳以外の食べ物を食べ始めます。ペットショップ等で子うさぎを連れて来た場合には、3週間過ぎの子うさぎでしょう。また、まれに小さすぎて乳離が済んでいない子ウサギは、うさぎ用のミルクで育てる必要がありますが、おそらくここまで小さな子ウサギが販売されることは稀でしょう。

3週間すぎの子うさぎは、まだまだ消化も齧る力も弱いので、子うさぎ用のペレットを水でふやかしてあげたりすると良いです。また、うさぎ用の粉ミルクも販売されているので、ふやかしたペレットにふりかけてあげたり、粉ミルクをお皿に用意して置いておくと、匂いにつられて舐めたりもします。

1ヶ月半位までは、こうしてミルクなどを与えながら免疫力を高めてあげましょう。まだまだ体も弱いので、下痢をしていたり、食が細い場合には十分に注意しましょう。
また、自ら食べようとしない場合には、飼い主さんが直接、ふやかしたペレットを口に運んであげるなどの世話をしてあげなければ、子うさぎはすぐに弱ってしまいますので注意が必要です。

牧草も忘れてはいけません。牧草は栄養豊富な「アルファルファ」を常に置いておくようにし、毎食ごとに取り替えてあげましょう。もりもり食べるようであれば、食べるだけ与えるようにします。

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生後1ヶ月半頃〜6ヶ月

1ヶ月半頃になると、子うさぎもあちこち動き回って、好奇心旺盛な子供に成長してきます。また、ふやかしていたペレットも、1ヶ月半頃を目処に、徐々にふやかし時間を減らして固めのペレットを与える練習をしましょう。

子うさぎの頃には十分な栄養が必要になります。生後6ヶ月位までは、栄養豊富なアルファルファを与えるようにし、たくさんの栄養を摂取させるようにします。
うさぎはおおよそ生後6ヶ月位で大人のウサギへと成長します。それまでは、子うさぎ用のペレットと、アルファルファを与えましょう。

生後6ヶ月位になったら、徐々にアルファルファから「チモシー」へと牧草も移行する必要があります。子供の頃からアルファルファとチモシーを並べて与えていても問題は無いですが、アルファルファだけを与えていた場合には、急にチモシーに切り替えるのではなく、徐々に混ぜながら自然にチモシーに移行するようにしましょう。

また、ペレットに関しても子供用のペレットと大人用ペレットの風味は違います。移行するタイミングになったら、始めは8対2、5対5、2対8といったように、徐々に配合量を変えて自然に移行させましょう。

うさぎは香りや食感に敏感な生き物です。急に食べ物が変わってしまうと、ご飯を食べなくなったりといった事も。こうした事態を避けるために、徐々に混ぜながら大人のご飯へと移行するようにしましょう。

大人のうさぎに必要な栄養素

気の使う子うさぎの時期が終われば、あとは5歳頃までは成うさぎ用のペレットをあたえるようにし、牧草はチモシーを食べさせるようにしましょう。成うさぎになると、体つきもしっかりしてきて、そこまで心配しないでも元気に育ってくれることでしょう。

牧草がアルファルファからチモシーに上手く移行できなかった場合には、アルファルファはおやつのようなイメージにし、基本はチモシーを常時おいておくようにします。
アルファルファは香りもよく、食いつきも良い牧草ですが、栄養過多にもなりかねませんので、成うさぎに常時アルファルファを与え続けるのはよくありません。場合によっては、栄養過多で病気を引き起こすこともあるでしょう。

また、アルファルファはカルシウムが豊富なので、成うさぎになっても食べ続けてしまうと、場合によっては尿路結石を引き起こす場合も。適量のアルファルファであれば、栄養もあるので良いのですが、食べ過ぎは肥満の元にもなりかねませんので、もりもり食べるようであればチモシーに上手に移行させるようにしましょう。

まとめ

あっという間に子うさぎの期間は終わりますが、この短い期間に十分に栄養を与えてあげるよう、慎重に育ててあげるようにしましょう。また、生後半年を過ぎたからと言って安心せずに、しっかりと食事の移行が済んでから安心するようにしましょう。

おやつなども与えてあげたくなると思いますが、まずは主食をしっかりと食べることが大事です。食事をしっかり完食し、牧草ももりもり食べるようであれば、おやつを与えてみても良いかもしれません。その際には、くれぐれもおやつのあげすぎにも注意しましょうね。

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