うさぎにとって「下痢とする」というのは、何かしらの病気のサインとなっている場合が多いです。特に、子うさぎの下痢には要注意となります。食べ物の栄養素など、他にも要因はありますが、うさぎが下痢を引き起こす原因について解説していきます。

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うさぎの下痢について

通常であればコロコロとした糞をするうさぎ。しかし、うさぎが体調を崩すことで、人間と同じくうさぎも下痢をしてしまいます。その要因として考えられることには、様々な原因が関係しており、下痢そのものに対して治療を行う場合もありますが、基本的には根本となる原因を突き止め、また、その原因を治療・改善していく必要があるのです。

こうして原因を突き止めることが出来なければ、うさぎは常に下痢をしてしまい、下痢の状態が続くことによって体の抵抗力も弱っていき、場合によっては命を落としてしまう結果となってしまうのです。

特に気をつけなければいけないのが子うさぎです。子うさぎはまだまだ抵抗力も、免疫力も低いので、下痢をすることによって体力も失われていき、また、他の病気を併発してしまう場合もあるのです。

子うさぎに気をつけたい「コクシジウム症」

子うさぎが家に来た時は、いますぐにでも抱きしめてあげたい気持ちもわかりますが、ここはぐっとこらえて、ケージの中に入れて、子うさぎが自宅の環境に慣れるまで、そっとしておいてあげましょう。

子うさぎは、まだまだ免疫力や抵抗力が低いため、突然の環境変化や、温度の強弱などの変化にとても弱いです。また、安心するだろうと抱きしめてあげるような行為は、うさぎにとってはストレスになる可能性もあるのです。

子うさぎが下痢の症状を発した時は、コクシジウムという寄生虫が関係している場合が多いです。このコクシジウムは、うさぎの抵抗力が低下した時に増殖していきます。連れてきた初日から落ち着かない環境が続いてしまうと、子うさぎは下痢を繰り返し、食欲も低下して衰弱してしまい、最悪の場合には命を落としてしまう事も少なくありません。

それだけ、子うさぎはナイーブな時期でもありますので、扱いには慎重になるべきでしょう。最悪のケースを避けるためにも、子うさぎを連れてきた時は、ゆっくり休ませること、しっかりと食事をたべること、コロコロとした糞をしていることを最低限、確認できてから、触れ合うようにしましょう。

コクシジウム症の対処

子うさぎがコクシジウム症を発症してしまった場合には、ストレスの軽減などを施すだけでは完治しません。そのため、すぐに病院へ行き、コクシジウムに対する駆虫薬を処方してもらう必要があります。

また、うさぎ自身の抵抗力が極端に低下してしまっている場合には、補液などで抵抗力を上げる必要があります。この状態になってしまうと、子うさぎの生命力の強さが勝負となってしまうため、状態が悪ければその多くは命を落としてしまうこととなるのです。

こうさぎの体調は変化しやすいため、たとえ1日、半日遅くなるだけでも命取りとなってしまいます。これは子うさぎに関わらず、免疫力が低下してしまっているうさぎ全般に言えることです。体が小さい分、私達が考えるよりも更に、その病状は深刻な場合が多いのです。

体調不良を早期に見つけるためには

では実際に、うさぎが体調不良を起こしている場合には、どのような症状が現れるのでしょうか。

日頃から、うさぎの行動を観察していれば、「今日はなかなか表に出てこないな」ですとか「今日はご飯の減り方が少ないな」といったように、何かしらの変化が見られる場合もあるでしょう。こうしたちょっとした変化が見られた場合には、すぐにうさぎの状態を確認するようにしましょう。

下痢をしている場合には、肛門の付近を確認すると一目瞭然です。下痢をすることで、肛門周りが黄色く汚れているはずです。また、行動範囲も狭まっているために、同じような所に下痢をして、踏んでしまった後などが見られるはずです。肛門周りが汚れているのを発見した場合には、すぐに病院に診察しに行ったほうが良いでしょう。

うさぎにとって下痢をするのは、なにかしらの病気のサインとなります。しかし、前日に水分の多い野菜などを多く与えていた場合等は別です。この場合には、水分を体内でうまく調節できなかったために、水っぽい糞をしてしまったものですので、あくまでも通常の生活を送っていて、下痢をしてしまっていた場合には、病院にいくようにしましょう。

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便の状態が落ち着かない場合には

うさぎの糞はコロコロとした糞というのは前述の通りですが、いつも地面にベタッと付いていたり、コロコロとした形状ではない場合には、もしかすると牧草やペレットなどの栄養バランスが合っていないのかもしれません。

先ほども触れましたが、水分量の多い野菜などを与えた場合には、その食物が普段食べておらず、うさぎがその食物の消化に慣れていなかった場合などに、緩めの便をしてしまうのです。これと同じような事が、牧草やペレット等が合っていない場合にも見られます。

ですので、まずは牧草の種類から変えてみるなどし、また、うさぎのご飯や水にも「乳酸菌」などのサプリメント等を与え、腸の状態を上げる工夫をしてみましょう。
例えば、アルファルファを食べていたのならば、チモシー等に変更してみたり、ペレットの成分表示を確認して、違う成分のペレットを与えてみるなどをしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

うさぎにとって下痢は、死にも関わる体の不良を訴えるサインとなることがお分かりいただけたでしょうか。基本的には、うさぎが下痢をしている場合には、すぐに病院にかかることが先決となりますが、緩めの便をしている場合には、前日などの状況や食事の様子等も考えてみましょう。

もしかすると、消化が追いついていないだけで、緩めの便をしてしまっている場合も考えられますので、こうした場合には整腸剤の役割を持つ、乳酸菌などを与えて様子を見てみても良いかもしれません。ただし、様子を見るのも翌日まで。翌日になっても状態が安定していないようであれば、病院で確認してみたほうが安全かもしれません。たかが下痢と油断せず、最新の注意を払うようにしましょう。

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