初めて猫のペット保険に加入する方は特に注意が必要ですが、ペット保険には「新規加入」ができる年齢制限という条件が存在します。子猫の頃からペット保険に加入していればあまり意識することもありませんが、その後、年齢によっては加入できない場合もありますので、予め新規加入年齢について理解しておく必要があります。

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猫のペット保険と必要性


ほんの少し前までは、犬がペット保険に加入するのも珍しいくらいでしたが、最近では猫もペット保険に加入するのが一般的になってきました。冒頭でも触れたとおり、今はペットショップで猫を迎え入れる際には、多くの方がそのままペット保険に加入する事が多いですが、少し時間が経てばペット保険を解約する方も少なくありません。

そんな時に注意したいのが「新規加入年齢」です。愛猫の年齢によっては新規加入することが出来ない場合もあるのです。ペット保険の新規加入年齢について知っておくことも大事ですが、保険はそもそも愛猫のため。

そこでまずは、猫が病気を引き起こしやすい年齢や、どんな病気に気をつけたら良いかを理解しておきましょう。

猫は泌尿器系の病気に注意

猫は「泌尿器系」に疾患を抱えるケースが多く、「ストルバイト結石」や「膀胱炎」「尿道炎」などの病気を引き起こす可能性が高い動物です。

こうした病気は、日頃から愛猫のケアを行っていれば防ぐことの出来る病気も多いですが、かなり細かくケアを行っていなければ、ちょっとした異変にも気がつくことが出来ないでしょう。

また、泌尿器系の病気は、症状が重篤である場合には「外科手術」が必要になる場合もあり、治療費も高額になってしまう場合もあります。しかし、早期発見・早期治療を行えれば、症状も軽い状態で治療が行なえますので、その多くは「通院治療」で済む場合が多いです。

注意したいのは、泌尿器系の病気は先天的な疾患でない限り、ある程度年齢を重ねてから発症するケースが多いという点です。

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ペット保険は早期発見・早期治療につながる

ペット保険では、人間の保険のように大きな手術やガンなど、万が一の事態に備えておく事も求められますが、日頃からすぐに動物病院に行って、気軽に保険を利用できるという事も大事なポイントとなります。

例えば、飼い主さんが愛猫の異変に気がついて、健康診断がてら病院に行こうと思っても、いざ本格的な治療が始まるかもと思えば、もう少し様子を見ようかなという考えにもなりかねません。

そんな時にこそ、ペット保険に加入していればタイミングを気にせずに治療を受けされることができ、結果として早期発見・早期治療につなげることが出来るのです。

猫にとってのペット保険は、いざというときのための保険という役割もありますが、日頃から健康を維持するための大事な役割も持っているのです。

新規加入の年齢制限


そんな猫のペット保険ですが、保険会社によって「新規加入年齢」に制限があることをご存知でしょうか。

新規加入年齢とは、ペット保険に新たに加入する「年齢の制限」であり、何歳でもペット保険に加入できるわけではありません。また、すでに病気をしている場合も加入を断られる場合もあります。

このように、ペット保険に加入するにも、各社それぞれが新規加入するのに「最低限」の条件を設定していますので、ペット保険に加入する際には事前にこうした条件を把握しておくことが大事です。

また、多くのペット保険では新規加入年齢までに保険加入していれば、その後は「終身」まで継続可能という条件であることが一般的となっています。そのため、設定されている年齢までに加入しておくことが大事であり、加入年齢が過ぎてしまうと、どうしても加入することは出来なくなるのです。

各社の年齢制限は

では実際にペット保険各社の新規加入年齢を確認してみましょう。

【新規加入年齢 満7歳】
・アニコム損保
・SBIいきいき少額短期保険
・ペット&ファミリー
・ペッツファースト

【新規加入年齢 満8歳】
・アクサダイレクト
・PS保険
・日本アニマル倶楽部

【新規加入年齢 満9歳】
・FPC
・日本ペットプラス
・楽天少額短期保険(もっとぎゅっと新ワンニャン保険)

【新規加入年齢 満10歳】
・au損保
・イーペット少額短期保険
・楽天少額短期保険(あんしんペット保険)

【新規加入年齢 11歳以上】
・アイペット(満12歳まで)
・ペッツベスト(満16歳まで)

ペット保険会社によっては、満7歳までとしているところもあれば、16歳まで対応している保険会社まで様々であることがわかります。では次に、いつ頃までにペット保険に加入しておくべきかを考えてみましょう。

猫の年間診療費

アニコム損保が公開しているデータによると、猫の年間診療費でもっとも高額になった品種は「日本猫」の57,441円。最も費用が発生しなかった品種は「マンチカン」で37,658円というデータが出ています。

以外?にもマンチカンは診療費があまり掛かっていないようですね。日本猫の方が丈夫なイメージもありますが、意外と疾患を抱えやすいのが日本猫であることがわかりました。

次に猫の年間診療費平均をデータで見てみましょう。
猫の診療費平均が5万円を超える年齢は、おおよそ4〜5歳あたり。10歳〜11歳頃になると年間診療費の平均も100,000円を超えてきます。

また、その内訳も13.4%が「泌尿器疾患」となっており、次いで「消化器疾患」の9.5%、「皮膚疾患」の8.3%と続きます。

泌尿器疾患は年々、請求割合が増加

年間診療費で最も多かった「泌尿器疾患」について見てみましょう。

アニコムのデータによると、泌尿器疾患による請求は年齢を重ねるごとにどんどんと増加していくというデータが出ています。0歳時の時点では全体の6%という数値ですが、4歳には一度12%という数値に跳ね上がり、8歳には14%、10歳では15%、12歳を迎える頃には全体の20%が泌尿器疾患による請求というデータが出ています。

一方、2番目に請求割合が多かった「消化器疾患」では、0歳にピークを迎え、全体の14%という数字に。次に10歳にピークを迎えて10%強の請求割合となっています。こうしたデータから、猫のペット保険で重要になるのは0歳と、4歳以降と言うことがわかります。

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プロ目線からみた猫のペット保険


ペット保険のプランには、「通院・入院・手術」とフルカバー補償できるプランのほか、「手術のみ」「通院のみ」といったように、補償内容を限定的なものにして保険料を格安にするプランがあります。

では、猫にとってはどちらのプランが最適なのでしょうか。

前述の通り、猫は泌尿器系の病気に注意が必要であり、泌尿器系の病気は通院による治療が多いことから、通院補償は絶対に外せない補償内容です。一方、手術が必要な病気は、高齢になるにつれて増加していくのが一般的です。

こうしたことから、最も最適なのはフルカバー補償のプランにはなりますが、1歳〜4歳くらいまでは通院補償のみのプランもおすすめと言えるでしょう。補償内容は厚くするに越したことはありませんが、上を見ればキリがないということも言えます。

全く手術補償を削るのも不安かもしれませんが、確率としてはやや低めですので、保険料にこだわるのであれば、通院補償で様子を見てみるのも一つの方法かもしれませんね。

まとめ

以上の内容をまとめていくと、まず猫が病気に気をつけておきたいのは0歳と4歳以降。そして、猫のペット保険で必須となるのが通院補償であることを説明してきました。

愛猫が元気なうちにはペット保険のことなど考えもしないかもしれませんね。しかし、早く締め切るペット保険では7歳までとなります。少なからず、5歳〜6歳あたりにはどんなペット保険が良いかを考え始めたほうが良いでしょう。

ペット保険は必ず利用するかどうかもわからないものです。また、人間の保険のように保険料が返金されることもありませんので、掛け捨ての保険であることを理解しておきましょう。

そのため、できるだけ保険料は抑え気味にしておきたいですよね。そのためには、まずは愛猫の健康管理を怠らず、飼い主さんもペット保険の特徴についてしっかりと理解していくことが大事になるでしょう。

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