スーパープレミアムフードに位置づけられるドッグフード「オリジン」。値段も高額なので、ペットショップなどで見て衝撃を覚えた方もいらっしゃるかもしれません。今回はこのオリジンの特徴と、会社理念などを調べてみました。

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スーパープレミアムフードとは?


近年では数あるプレミアムフードの中でも、さらにレベルの高いとされるプレミアムフードの事を「スーパープレミアムフード」と呼ぶようになりました。一概にその基準というものはありませんが、大前提になるのがヒューマングレードの原材料を使用しているという点があげられるかもしれません。

また、保存料に関してやグレインフリーであることも、最近では当たり前のようになってきています。こうした点に配慮しているプレミアムフードは、必然的に価格も高価格帯となりますが、ここもまた、金額が高いからと言って中身と比例するかというと、そうではないのかもしれません。

あくまでも、値段が高額だから良いのではなく、愛犬に適しているフードを与えなければ、思うような効果を得られない場合もあるのです。そのためには、しっかりのメーカーの考えや、フードに使用される原材料、栄養素を飼い主さんが理解し、愛犬に与える必要があるのです。

「オリジン」はどんな企業?

スーパープレミアムフードの代表格に挙げられるのが「オリジン」です。まずは、このオリジンとはどのような企業なのかを見てみましょう。

カナダ原産のオリジン。ペットフードにおける様々な賞を受賞しているメーカーでもあり、ペットフードの製造から原材料の製造に至るまで、全て自社管理で行っているペットフードメーカーです。これは、ペットフードメーカーの当たり前の形ではなく、実は委託による製造で、販売のみを行うペットフードメーカーが殆どになります。

人間の食べる野菜でも、近年では生産者の顔写真付きの物が販売されていたりと、食に対しての安全性や生産農家の顔が見える「安心感」のようなものが普及してきました。こういった部分に共通するのが、オリジンに見られる自社管理の製造・販売システムです。

ペットフードに関しては、原材料に「米」とあっても、それがどこで作られた米であるかは、あまり意識しませんよね。使用される原材料だけではなく、このような部分にもヒューマングレードの意識が感じられます。

オリジンの理念と原材料のこだわり

オリジンのフードに込められる理念には「生物学的に適正」という考えが込められています。それは、犬や猫が本来捕食し、食べる食環境を再現させるということになります。オリジンのフードに使用される原材料には5つのポイントが挙げられており、

1.バラエティ豊かな新鮮丸ごと肉が豊富
2.肉と動物性タンパク質が豊富
3.低GI 低炭水化物
4.新鮮フルーツ、野菜、ベリー
5.体と精神を強化する植物

以上の5つがオリジンのフードの基礎となる物です。このポイントに沿った原材料が使用されていますが、フードの原材料表示の多さには驚かされます。

オリジンのフードパッケージには、それぞれに「肉類」「繊維質・低炭水化物」「穀物類」の割合が表示されていますが、そのほとんどは「80:20:0」という割合です(75:25:0なども)。アレルゲンとなる「穀物類」は全ての商品で不使用(グレインフリー)となります。

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原材料に使用される「肉類」

また、使用される肉類に関しても、フードを構成する原材料の上位10品目において全て動物性原材料が使われています。一般的なプレミアムフードでは「チキン」と表示であっても

【一般的なプレミアムフードの原材料の構成例】
・原材料:肉類(鶏、七面鳥)、動物性脂肪、小麦粉、米・・・

・原材料:チキン生肉、乾燥チキン、ヒヨコマメ、乾燥ラム肉、鶏脂、乾燥ポテト・・・

【オリジン アダルト】
・原材料:新鮮骨なし鶏肉、乾燥鶏肉、新鮮鶏レバー、新鮮丸ごとニシン、新鮮骨なし七面鳥肉、乾燥七面鳥肉、新鮮七面鳥レバー、新鮮全卵、新鮮骨なしウォールアイ、新鮮丸ごとサーモン、新鮮鶏ハツ、鶏軟骨、乾燥ニシン・・・

といった原材料で構成されます。これだけの原材料の差が出てしまう訳ですから、必然的に価格も上がってしまうのは致し方ない部分かもしれません。

しかしながら、同じ肉類でも肉や臓器、骨と、部位によっては摂取される栄養素も違うため、「よりバランス良く」を考えるのであれば、肉・臓器・骨をバランス良く配合している方が、より良質の栄養素を「犬本来の主食」である「肉類」から摂取することが出来るのです。

グレインフリーである意味

犬や猫は本来、炭水化物となる穀類を必要としません。しかし、上手に炭水化物を取り入れることで、血糖値を安定させる等の効果も得られます。また食物繊維においても、犬は獲物の内蔵を食べた際に、「獲物が食べていた繊維質」を微量ながら摂取していただけにすぎません。

オリジンのフードには、米やトウモロコシなどの高炭水化物を除いた低炭水化物の穀類と、野菜やフルーツが配合されています。タンパク質や脂質以外の、様々なビタミンや健康管理に欠かせない免疫力を向上させるための原材料が約20%に配合されています。

オリジンのおやつは肉が100%

オリジンにはドライフードの他にもおやつとして「フリーズドライドッグトリート」というトリーツがあります。

フリーズドライドッグトリートは、「オリジナル」「6フィッシュ」「フリーランダック」「ワイルドボア」の全部で4種類のフレーバーがあり、いずれの種類も100%の配合で作られたフリーズドライのおやつとなっています。

100%というのも、ワイルドボアで例を挙げると、原材料は新鮮イノシシ・レバーが45%、新鮮ヘリテッジ種豚レバーが35%、新鮮イノシシ肉が15%、新鮮ヘリテッジ種豚肉が5%という内容。他には余計なものが一切入っていませんので、肉が100%という贅沢な内容となっています。

なかなかここまでの配合率のおやつもありませんので、ドッグフードにも変わるレベルのおやつとなっています。

カロリーは思うほど高くはありません

肉の配合量がおおいオリジンですが、カロリーはどの程度なのでしょうか。

アダルトを例に取ってみると、カロリーは100gあたり360Kcalほど。比較としてロイヤルカナンのミニアダルトですと100gあたり396Kcal、ニュートロの小型犬 成犬用チキン&玄米ですと、100gあたり365Kcalとなっています。

こう比べてみると、肉の含有率は圧倒的に高いですが、カロリー自体はそこまで高いわけではありません。運動量も多く、食欲も普通の量を食べている犬であれば、オリジンに変えても、高カロリーで太るといったこともないでしょう。

運動量の少ない犬に関しては、ややハイカロリーになるかもしれませんが、運動量を増やすか、給餌量を少しだけ減らすと良いかもしれません。

ダイエットには少々、不向き?


一方、タンパク質に関しては38%、脂質が20%。同じくロイヤルカナンの上記を同じ種類ですと、タンパク質が25%、脂質は14%。ニュートロはタンパク質が24%、脂質が15%と、やはり肉がメインとあって高タンパク・高脂質の内容となっています。

肝臓や腎臓に病気を抱えている犬にはあまりおすすめできないかもしれませんが、健康体である犬であれば、しっかりとした栄養もとれますし、おすすめです。

ただし、ダイエット中という犬は少々、コントロールも難しいかもしれません。運動量を増やしてあげれば問題は無いのですが、高タンパク・高脂質のフードではあるので、あまり減量向きとはいえない内容となっています。

オリジンはあくまでも、より健康的に過ごすことができるよう、十分な栄養素を含んだドッグフードになっているため、健康的な犬をターゲットとしたフード設計となっているのです。

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オリジンの口コミは?

某ショッピングサイトにてオリジンの口コミについて調べてみたところ、評価としては5点中4点という高評価。およそ8割以上の方がよいドッグフードとして評価しています。

口コミには、食いつきが良かったというコメントや、毛艶が良くなったというコメント、便の回数も減ったというコメントや便の状態が安定したというコメントが多く見られます。やはり、肉の配合量も違うので、味の美味しさが全く違うのでしょう。

評価の悪いコメントとしては粒サイズの大きさや、合わなかったというコメントがありましたが、犬によっても合う・合わないはどうしてもあるので、致し方ないところかもしれません。割合としては1割程度ですので、だいたいは合っている犬が多い印象です。

オリジンで軟便になった時

オリジンに変えると軟便になったというコメントもありましたが、もしかするとこれはフードの切り替え方に問題が合ったかもしれません。オリジンのように肉の配合量が多いフードは、穀物類で固められたフードよりも消化が良いです。そのため、もとから消化の良い犬は軟便になる可能性もあります。

しかし、食べ続けると犬がオリジンを消化するのに慣れていきますので、2週間前後で安定はしてくると思いますが、いつまでも便の状態が安定しないようであれば、もしかするとアレルギーや、消化の苦手な原料があるのかもしれません。

フードを切り替える時には、徐々に消化になれさせるようにするため、1週間〜2週間ほどをかけて、徐々に移行していくようにしましょう。

まとめ


いかがでしょうか。細かく説明していくとどんどん長くなっていってしまいますが、愛犬が必要とする栄養素がしっかりと補える内容のフードだと言うことはわかりましたね。

また、肉の含有率は他のドッグフードと比較しても群を抜いています。その分、価格も高単価になってしまいますが、品質や安心感で考えると、価格相応と言ったところです。ちょっと興味があるという方は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

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