日本では近年、「一大猫ブーム」と呼ばれるまでに猫が注目を浴びていますが、世界の猫事情はどのようになっているのでしょうか。今回は、日本の猫事情に合わせて、世界の猫事情と猫種について解説していきたいと思います。
世界で最も多く猫を飼育している国は?
近年「猫ブーム到来」と言われるほど、最近では猫の人気がうなぎのぼりですよね。日本でも近年の調査結果で、犬と猫の飼育頭数がついに並びそうとの調査結果も出されました。そんな猫ですが、世界で最も「猫の飼育率」が多い国はどこかご存知ですか?
マーケティングリサーチ会社で知られる「GfK」による2016年度に発表された調査結果によると、その答えは「ロシア」。その割合も、犬の飼育率が29%なのに対し、猫の飼育率がなんと57%という結果に!
次いで、「フランス(犬:29%、猫:41%)」「アメリカ(犬:50%、猫39%)」と続きますが、日本はと言うと第19位という結果に。飼育率は犬が17%、猫が14%という結果でした。
あくまでもこれは「猫の飼育率」になりますので、猫自体の頭数ではなく、人口に対して犬猫を飼育している割合の結果になりますので、飼育頭数などになるとまた数字が変わってきますが、ロシアやフランスでは犬よりも猫のほうが一般的なペットとして飼育されているのですね。
猫飼育大国ロシアの原産の猫種
世界の飼育率No.1に輝いたロシアですが、ロシア原産となる代表的な猫と言えば、日本でも人気品種の一つでもある「ロシアンブルー」ですよね!
ロシアの「アルハンゲリスク島」が原産として知られ、その地名にちなみ「アルハンゲルキャット」と呼ばれていたロシアンブルーは、ロシアからイギリス等の国へと船で渡っていき、イギリスのブリーダーの元へと広がっていくことで血統も定着、1875年のキャットショーへと出陳され、その綺麗なブルーの毛並みと美しい容姿から「ロシアンブルー」という名が付けられました。
そんなロシアンブルーは、めったに鳴かない猫とも言われていて、「ボイスレスキャット」の異名を持つ猫でもあります。そのため、マンションでも飼育がしやすいという点も、人気の理由の一つにも挙げられます。ちなみに、ロシアンブルーは「短毛」の猫ですが、ロシアンブルーの「長毛種」として「ネベロング」と呼ばれる別品種の猫も存在するんですよ。
次に知られるロシア原産の猫には、「サイベリアン」が挙げられるでしょうか。猫が好きな方であればご存知かと思いますが、一般的にはあまり知名度は高くはないかな?というサイベリアン。ロシアのシベリア地方で、自然発生的に誕生したと言われている長毛種の猫で、ロシアではよく目にする猫なのだとか。
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第2位フランスの原産猫と言えば
ロシアとは数字の差があるものの、猫飼育大国で第2位にランクインしたフランスを原産にもつ猫には「シャルトリュー」が知られます。その名の響きもオシャレなシャルトリュー。フランスでも非常に愛されている猫で、「フランスの宝」「生きたフランスの記念碑」などと評される程に、フランス国内において大事にされている猫種です。
前述した、ロシアを原産国に持つの猫「ロシアンブルー」と、タイ原産の「コラット」と共に「ブルーキャット御三家」とも称され、同じブルーの毛色を持つ、美しい猫としても知られています。あまり猫がわからない方が見ると、同じ種類?と言われるかもしれませんね。でも、毛に触れてみると毛質が全然違うんですよ!(シャルトリューは気持ちがいい!)
非常に賢く、甘え好きであることから、人の事をよく観察するのが好きで、洞察力にも長けている猫のシャルトリュー。活発的で猫らしいというイメージではなく、どちらかというと上品な猫なので、温厚な子が多いです。しっかりと人のことを観察し、気がつけば甘えてきているといった感じで、人のことも好きで、遊びにも誘う甘えん坊な一面も。
真の猫大国?アメリカ原産の猫はたくさん!
猫飼育では第3位ですが、実は猫の飼育数ではダントツの第1位でもあるアメリカは、真の猫大国とも言えるでしょうか。アメリカ原産となる猫種も非常にたくさんいますよね。
その中でも最も有名なのが、皆さんも大好き「アメリカン・ショートヘア」ですよね!アメショの他にも、「アメリカン・カール」や「マンチカン」「ベンガル」「メインクーン」「ラグドール」「ラパーマ」など、人気猫種ランキングの上位に常にいるような面々が名前を連ねています。
アメリカでは猫のブリーディングや血統を守るための活動も盛んなために、こうして人気品種が世界中で活躍しているのもあるでしょうね。そんなアメリカ国内での人気猫種ランキング(2015年CFA調べ)では、
1位 エキゾチック(原産国:アメリカ)
2位 ペルシャ(原産国:イラン)
3位 メインクーン(原産国:アメリカ)
4位 ラグドール(原産国:アメリカ)
5位 ブリティッシュ・ショートヘアー(原産国:イギリス)
という結果に。比較的大きめ?の猫が多い印象もありますが、6位以降には日本でもあまり馴染みのない猫種もランクインしていたりと、日本の人気猫種とは若干違って面白い結果ですね。
まとめ
日本でも猫は大人気のペットとして知られていますが、飼育頭数が増えてくると様々な飼育事情や悲しいニュースも増えてきますね。こうした問題をしっかりとクリアーして、真の愛猫国家と言われるように、日本も頑張っていかなければいけませんね!みんなに愛されるべき猫たち、これからも目が離せませんね!
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