ネットでも話題の「モグニャン キャットフード」。動物性タンパク源を豊富に使用し、猫の嗜好性も高いキャットフードとして知られるグレインフリーのキャットフードですが、日本でも人気の高い「アイムス」のキャットフードと比較すると、どちらの方がおすすめのキャットフードと言えるのでしょうか。

そこで今回は、モグニャン キャットフードとアイムスのインドアキャットを比較してみたいと思います。

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アイムスとは


日本でもおなじみのペットフードブランド「アイムス」。アイムスは1946年から続くペットフードの老舗ブランドのひとつで、犬や猫にとって適切な食事・健康を支えるペットフードメーカーとして、日本でも人気の高いフードブランドとして知られます。

アイムスの特徴となるのは、年齢や愛猫の抱える悩みに合わせた豊富なラインナップが揃っているという点と、愛猫の健康に配慮した嗜好性の高いキャットフードであるという点。

日本国内のプレミアムフードの中でも、比較的に価格帯も安く、かつ内容も良いキャットフードですので、人気の高さを維持しているフードブランドとも言えます。

今回はそんなアイムスの室内猫用である「成猫用 インドアキャット チキン」を例に比較していきたいと思います。

アイムス インドアキャットの原材料

近年は室内飼いの猫も多いですが、外飼いしている猫に比べると当然ながら消費カロリーも違ってきたり、必要となる栄養も変わってきます。一般的なキャットフードでも十分に飼育することは出来ますが、やはり室内猫には室内猫用のキャットフードがベストチョイスと言えるでしょう。

以下がアイムス インドアキャットの原材料です。

【アイムス 成猫用インドアキャット チキン 原材料】
肉類(チキンミール、チキンエキス、家禽ミール)、とうもろこし、植物性タンパク、大麦、油脂類(鶏脂)、家禽類、食物繊維(ビートパルプ、オリゴ糖)、ユッカ、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、コリン、ナイアシン、葉酸)、ミネラル類(亜鉛、カリウム、クロライド、鉄、銅、ナトリウム、ヨウ素)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、クエン酸、BHA、BHT)

アイムス インドアキャットの主原料は「肉類(チキンミール、チキンエキス、家禽ミール)となっています。猫は肉食動物ですので、やはり主原料はこのように動物性タンパク源でなければなりません。

穀物を主原料としているキャットフードも少なからずありますが、本来、肉食動物である猫に適した主原料であるかと言うと疑問が残るところではあります。

合成添加物を含むキャットフード

アイムスのインドアキャットは安価なキャットフードと違い、主原料に動物性タンパク源を使用しているなど、優れた点もありますが、残念なのが合成添加物を使用しているという点です。

主原料に含まれる「BHA(ブチルヒドロキシアニソール)」「BHT(ブチルヒドロキシトルエン)」が合成添加物の酸化防止剤にあたりますが、これらの合成添加物はフードの酸化を防止する働きがある反面、猫の体に害が100%無いかと言われると微妙なところです。

具体的な害としては発がん性などが該当するわけですが、基準値以下であれば問題はないというのが日本で決められている基準です。しかしながら、アメリカで販売されている同アイムスの製品に使用されている酸化防止剤は「ローズマリーエキス」です。

意見の分かれるところですが


多くのサイトでも「BHA」や「BHT」に対して騒ぎすぎだという見解も観られますが、反対に、多くのプレミアムフードでは自然由来の添加物を使用する方向に向かっており、合成添加物の使用は避ける傾向にあります。

確かに、微量であれば体に害が及ぶことはないようですし、ラット実験でも過剰量の投与によるものですので、「日本の」中では問題がないという見方も出てきています。

しかしながら、やはり飼い主としては合成添加物に対して体に良いという印象は持てません。使用できるのであれば天然由来の添加物のほうがよほど安心できるという方のほうが多いのではないでしょうか。

実際に海外で販売されている同商品でも使用していなかったり、日本でも安価なキャットフードにばかり使用されているのが目立ちます。高単価のキャットフードになってくると合成添加物を一切使用していないというのが当たり前になりつつもあります。そして、今回比較するモグニャン キャットフードに関しても、合成添加物を一切使用していないキャットフードになります。

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モグニャン キャットフードとは

モグニャン キャットフードはイギリス原産のプレミアムフードで知られる「カナガン キャットフード」のスタッフが作ったプレミアムフード。

モグニャン キャットフードの特徴となるのが穀物を一切使用しない「グレインフリー」のキャットフードであること、合成添加物を一切使用していないこと、動物性タンパク源を63%使用したキャットフードである点です。

前述の通り、猫は肉食の動物ですので、猫にとって最適な食材はやはり「肉」と言えます。モグニャン キャットフードは動物性タンパク源をフードの半分以上占めたフードですので、猫にとってもより消化しやすく、栄養を摂取しやすいキャットフードと言えるでしょう。

また、合成添加物も一切使用していませんので、安心して愛猫に与えることの出来るキャットフードとも言えます。

モグニャン キャットフードの原材料をチェック

では具体的にモグニャン キャットフードの原材料をチェックしてみましょう。

【モグニャン キャットフード 原材料】
白身魚63%、サツマイモ、エンドウ豆、サーモンオイル、ひよこ豆、レンズ豆、ヒマワリオイル、フィッシュスープ、ミネラル類(硫酸第一鉄水和物、硫酸亜鉛一水和物、硫酸マンガン一水和物、硫酸銅(II)五水和物、亜セレン酸ナトリウム)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE)、ビール酵母、オリーブオイル、アマニ、アルファルファ、バナナ、リンゴ、クランベリー、カボチャ、セイヨウタンポポ

モグニャン キャットフードの主原料は「白身魚」で63%。この他、「サツマイモ」などの野菜類、「バナナ」や「リンゴ」等の果物類、「セイヨウタンポポ」などのハーブ類が含まれます。

前述の通り穀物の仕様はありませんので、穀物アレルギーを持つ猫にも与えることができ、消化にもよいキャットフードと言えるでしょう。消化の弱い猫にもおすすめです。

また、主原料に動物性タンパク源を豊富に使用している割に、タンパク質は30%。対してアイムスのタンパク質は30.6%という内容です。

両フードを比較して、ほぼ同じタンパク質量であるのなら、フードの半分以上が動物性タンパク源であるモグニャン キャットフードの方が、穀物を使用しているアイムスよりも消化効率が良いと言えるでしょう。

プロ目線から見たフード比較


老舗ブランドであるアイムスですが、現在では当たり前となっている「年齢別」のペットフードも、アイムスは1950年代に発売していました。かつては年齢別のペットフードも多くはなかったはずです。

ちなみに今回比較する「モグニャン キャットフード」は全年齢対応のキャットフードとなっておりますが、こうしたオールステージ対応(全年齢対応)のキャットフードは今も決して珍しいものではありません。

しかしながら、やはり犬も猫も年齢を重ねるごとに体質も変化していきます。それに伴い、必要とする栄養も変化していっています。幼猫と高齢猫が必要とする栄養価が違うように、やはり年齢別に分けられたキャットフードのほうが、より愛猫にとって最適な栄養を摂取させられるのではないでしょうか。

オールステージのキャットフードは給餌量でコントロールしなければなりませんので、その分、飼い主さんの手間は少し増えるでしょう。

まとめ

今回はモグニャン キャットフードとアイムスのインドアキャットを比較してきましたが、どちらがおすすめかと問われればモグニャン キャットフードの方がよりおすすめのキャットフードと言えるでしょう。

理由としては動物性タンパク源を豊富に使用している点や、グレインフリーである点ですが、両フードの比較で大きなポイントとなるのが合成添加物の使用についてです。

前述の通り、合成添加物は不安な点も多いため、できるだけ摂取させたくはありません。愛猫の健康をより安心して追求するのであれば、合成添加物は使用していないというのが大前提とも言えるでしょう。

年齢別に分けられていない点やラインナップが1種のみというのはマイナス点ですが、内容的には断然モグニャン キャットフードの方が高品質であると言えるでしょう。

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