かわいいハムスターも、いつも元気とは限りません。ハムスターは体も小さいため、ちょっとした症状に見えても、体への影響は大きなものになっています。こうした症状を見逃さないためにも、早期発見ができるようにしましょう。

スポンサーリンク

毎日の体調管理が大事です

最近では、ペットショップなどで色々な種類のハムスターを見かけます。体も小さくて鳴き声も気にならないため、家庭で身近に飼えるペットとして人気がありますね。
大きさや、毛色の種類も豊富で、大型の代表「ゴールデンハムスター」や、小型の「ジャンガリアンハムスター」「キャンベルハムスター」、動き回る様子が可愛いい「ロボロフスキーハムスター」など、自分の好みで選べることも楽しみの一つです。

野生のハムスターは、天敵に襲われないように、自分の調子の悪さを周りに悟られないようにするという本能があって、ペットとして飼われているハムスターにもその本能は残っているのです。
その為、体調が悪そうな様子が私たちが気が付く時には、命に関わる状態かもしれないですから注意しなければいけません。

家族に迎えたハムスターを出来るだけ元気な状態で過ごさせてあげるためには、私たち飼い主が日頃から、ハムスターの体調に気を配ってあげる必要があります。
その為の健康管理の仕方や、ハムスターに多い病気の知識を頭に入れておきましょう。

気を付けたいハムスターの病気

【お腹】
細菌や真菌、ストレスが原因で、下痢を起こしてお尻の周りが濡れた状態の総称を「ウェットテイル」と呼びます。食欲が無くなり、脱水症状の症状が見られ、ほおっておくと数日で死んでしまうことがあるので、すぐに獣医さんに診てもらうことが大切です。

【胸】
ハムスターも風邪をひきます。鼻水、咳、くしゃみの症状があります。この初期症状をほおっておくと肺炎になることがあるので、栄養の偏りや、衛生環境に気を付けましょう。

【皮膚】
ダニが寄生する「ニキビダニ」、エサや床材に対するアレルギーの「アレルギー性皮膚炎」などがあります。脱毛、発疹などの症状が見られ、かゆみが続くと体力を消耗しますから早めに受診しましょう。

【目】
目ヤニが多く見られれば、「結膜炎」「角膜炎」の可能性があり、治療は目薬をさします。ほこりの原因になるものは置かないようにしましょう。
目の中央部分が白く濁っている状態は「白内障」の症状です。遺伝や、内臓の病気から引き起こされたり、加齢が原因のこともありますが、残念ながら完治はできません。

【歯・口腔】
固いエサを食べ頬を傷つけ炎症を起こしたり、ほお袋から何度もエサを出し入れすることで、ほお袋が外に出てしまう「ほお袋脱」があります。エサの出し入れが原因と言われますが、粘度がある食べ物は与えないほうがよいでしょう。
「不正咬合」は遺伝や金網をかじることで起きます。上手くエサが食べられなくなりますから獣医さんに歯をカットしてもらいます。

【肝不全】
ハムスターに非常に多く見られる病気です。食欲が無くなり、体重が減ってきますが、判断が難しい為、病院で早めに診てもらいます。
ウイルスや細菌などの感染が原因とみられていますが、毎日の食事の栄養状態も原因となっているようなので、栄養バランスのとれているエサをあげることが予防になるでしょう。

皮膚炎やケガにも注意しましょう

【皮膚】
ダニが寄生する「ニキビダニ」、エサや床材に対するアレルギーの「アレルギー性皮膚炎」などがあり、脱毛、発疹などの症状が見られます。かゆみが続くと体力を消耗しますから早めに受診しましょう。予防は、常にケージは清潔に、エサの食べ残し、フンなどの後始末もこまめに行い、アレルギーの原因となるものを取り除きます。

【骨折・ねんざ】
誤って高い所から落ちたり、ケージに足を挟めたりケガをする場面はよくあります。歩き方がおかしかったり、足が腫れたり、脊椎などを痛めてしまうと半身マヒになる恐れもあります。
水槽タイプのケージにする、お散歩させている時は目を離さないなど、私たちが注意することで防げることが多いので気を付けてあげましょう。

スポンサードリンク

ハムスターの健康チェック

毎日、ハムスターのお世話を決まった時間、手順で行うことが普段と違うことに気が付くことへ繋がります。尿やフンの色や形、量がいつもと同じか、飲み水の減り具合、エサの食べ残しが多くないか、遊ぶ時間はいつもと変わらないか、いつも起きてくる時間を過ぎても小屋から出てこないなど、解りやすい変化で気が付くことが出来ます。

病気ではなく、室温など、ハムスターを飼っている環境に適していない場合もあるかもしれませんから、まず環境を整えて様子を見ましょう。
その後も、ハムスターの調子が良くないようであれば、動物病院で診てもらわなければいけません。

また、ハムスターにも人間と同じように「成人病」があります。
「心不全」や「白内障」、「内分泌性脱毛」など年をとると、かかりやすくなる病気がありますが、一番予防としてできるのは、ハムスターの栄養管理です。
毎日のエサは重要で、「低脂肪」「低塩分」「ビタミン、繊維質が豊富」ということに気を付けて与えましょう。

動物病院を見つけておくこと

ハムスターの病気やケガに触れてきましたが、病気になってしまう前に出来る毎日の体調管理や、ハムスターに適した環境を用意してあげることが一番の予防法なのです。

また、ハムスターを飼う時には、前もって主治医を見つけておくことです。犬や猫のように、ハムスターを診てくれる獣医さんは少ないので、近くの動物病院をチェックすることも忘れずにしておきましょう。
家族に迎えたハムスターを少しでも元気に長生き出来るようにしてあげたいですね。

スポンサーリンク