モルモットを飼育する際には、しっかりとモルモットを飼育する時の注意点や特徴を理解するようにし、モルモットが病気にならないような環境を作ってあげることが大事になります。今回はモルモットの飼い方と病気について解説します。

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ストレスはモルモットの大敵です

モルモットを飼育するにあたって、最低限気をつけなければいけない事が幾つかあります。中にはモルモットに限られたものではない事もありますが、モルモット特有の気を付けるべき事もありますので、モルモットを常に健康な状態に保つために、ぜひ覚えておくようにしましょう。

その中の一つとして挙げられるのが、モルモットがとても繊細な動物であるということです。ここで言う繊細とは、体の丈夫さについてではなく、精神面や性格に関しての事を指します。

モルモットは攻撃的な性格を持ち合わせていないため、非常に有効的で、慣れた人に対してもとても懐いてくれますし、こちらも安心感を与えてくれる動物です。しかし、攻撃的でないがゆえに、武器となるのは逃げ回ることだけです。そのため、びっくりしたり怖い状況になると逃げ惑い、非常にストレスがかかってしまうのです。

ストレスがかかる環境に長く置かれてしまうと、モルモット自身の免疫力や精神力にも影響を及ぼしてしまい、思いもよらない病気や、病気を患った際にも免疫力が低くなってしまうために、病気の進行が早くなるなどの悪影響も考えられます。
モルモットを飼育する際には、静かにのんびりと暮らしていけるような環境を整えてあげるようにし、できるだけストレスのかからないような生活を送らせるようにしましょう。

清潔な環境作りも非常に大切です

モルモットはトイレを覚えることができない動物で、1日飼育しただけでもケージ内は結構な汚れ方をしてしまいます。しかし、このように「常に汚すからきりがない」と言うわけにはいきません。こうした不衛生な環境を放置してしまうと、部屋の匂いだけではなく、モルモット自身にも皮膚炎などの症状が現れ始めるでしょう。

モルモットの部屋掃除は、毎日行う必要がありますし、毎日掃除を行わないことで、汚れも付着してしまい、常にきれいな状態を保つのが難しくなってしまいます。モルモットの飼育自体はそんなに難しくありませんが、常に清潔な環境を保つ事が、モルモットを飼育する上で非常に大事なものであり、非常に大変な部分かもしれません。

可能であれば、ケージごと丸洗いを行う位に綺麗にすると、モルモット自身もこうした環境にも慣れてくれますし、環境の変化にも耐性がつくので、ストレスの軽減になるかもしれません。

モルモット特有の「ビタミンC欠乏症」

モルモット特有となる病気に「ビタミンC欠乏症」というものがあります。モルモットは自分の体でビタミンCを生成することができません。そのため、食事からビタミンCを摂取する必要があるのですが、ビタミンCが不足してくると、モルモットの体にはすぐに症状があらわれはじめます。

具体的な症状としては後ろ脚に力が入らず、足を引きずってあるくような様子が見られます。その他にも、軟便や食欲の低下、毛艶が落ちるなどの症状も見られるようになり、骨が変形してしまったり歯がもろくなるといった症状を引き起こします。

ビタミンC欠乏症を予防するには、ビタミンCを摂取するしかありません。市販ではビタミンCの錠剤やフードなどにも配合されていますが、これらで足りないようであればビタミンCを豊富に含んだ野菜や果物を積極的に与えるようにしましょう。

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「不正咬合」は、牧草を食べない事が原因

げっ歯類に見られる病気に「不正咬合」という病気が存在します。この不正咬合は、歯が伸び続けてしまうモルモットに起きる、かみ合わせに異常をきたしてしまう病気です。歯が伸び続けてしまうことによって、口腔内に歯が刺さってしまったり、舌を傷つけてしまい、口腔内では常に痛みを伴っているため、ヨダレの量が多くなってしまったり食欲の減退や元気の喪失といった症状が見られます。

モルモットの歯の伸びすぎを防ぐためには、ペレットやおもちゃ等を与えるだけではいけません。不正咬合を引き起こす要因には、牧草をあまり食べないことが指摘されます。

草食動物は牧草などを食べる際、歯で牧草をすり潰すように摩擦させて食べます。この時、歯も摩擦によって多少なりとも削られていっているため、牧草をよく食べるモルモットであれば、歯が伸びすぎてしまうといった心配はあまりないかもしれません。

しかし、普段から固形フードばかりを食べ、牧草をあまり食べないモルモットは、こうして歯を研磨させる機会もすくないため、不正咬合を引き起こすと考えられています。不正咬合を引き起こしてしまった場合には、病院で歯を切ってもらう必要があります。普段の生活からも予防できる病気ですので、牧草は必ず食べるように工夫してみましょう。

まとめ

モルモットを飼育する時に注意したい点は色々ありますが、ビタミンCを摂取させること、ストレスをかけないこと、牧草をたくさん食べさせること、常に清潔な環境を作ることを守れば、あとはそんなに難しい事はありません。

病気にならないような丈夫な体を作るため、また、病気にならないような飼育環境にしないため、食事の管理やケージの掃除をこまめに行うようにしましょう。

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