うさぎを飼育していく際に気になるのが病気に関しての事でしょう。全ての病気を予防することは非常に難しい事ですが、オス・メス特有の病気や本能は、避妊・去勢を行うことでリスクも大きく軽減できるのです。今回は避妊・去勢に関して解説していきます。
うさぎと性別について
新たにうさぎを家族として迎え入れる際には、そのほとんどが子うさぎの状態で飼うことが多いかと思います。また、うさぎを選ぶ時には見た目のかわいさや、うさぎの種類をみて飼うことがほとんどです。
また、もうひとつ気になることと言えば、飼ううさぎがオスなのか、メスなのかという点だと思います。人間では男性と女性が性格や気性、体の大きさ等が違っているように、うさぎの世界もオスとメスでは体格や気性といった点が異なる事がほとんどです。
どちらが飼いやすい・飼いにくいという事ではありませんが、それぞれに良さ・悪さというものがありますので、飼い主さんはうさぎの性別の違いについて理解したうえで、新しくうさぎを迎え入れたほうが、より悩まずに飼うことが出来るのではないでしょうか。
子うさぎの段階ではなかなか違いが見えにくいうさぎですが、ここは人間の子供にも同じことがいえますね。オスっぽいな、メスっぽいなという行動や性格が見え始めるのは、おおよそ3ヶ月過ぎくらいでしょうか。この頃には、うさぎの生殖器でもわかりやすく確認することができるので、見た目や種類だけではなく、性別や性格もしっかりと確認する必要があります。
オスとメスの違いとは
うさぎのオスとメスの違いですが、オスであれば成長するにしたがって徐々に縄張り意識も強くなり、おしっこをするときに遠くへ飛ばそうとする「スプレー」とも呼ばれるマーキング行動を取るようになります。一見するとオスの特有の行動にもとれますが、実はこのスプレー、メスも不安な状態やストレスがかかってくると、同じ行動をとるのです。
オスよりも縄張り意識は強くないですが、メスは妊娠することで強い縄張り意識や、性格も強くなってきます。妊娠していなければ、こういった気の強い部分はそんなに見られませんが、オスにはこうした部分の他にも、顎の下にある臭腺を至る所に擦りつける行動も見られます。メスにはこうした行動はみられませんので、オス特有の行動と言えるでしょう。
こういった部分の他にも、体重や体長もメスに比べると、オスのほうが少し大きいという点も挙げられます。体格的な違いはありますが、性格的な違いは個体差がありますので、あくまでもオスは修正としてマーキングをする、メスは妊娠すると気が荒くなるといったほかには、性格的な違いはあまり変わりがないと考えても良いかもしれません。
スポンサードリンク
オスとメスの病気について
オスとメス、それぞれにかかりやすい病気というものが存在します。中には、去勢や避妊を行うことで予防することもできる病気もありますので、こうした病気についても予め知っておくようにしておいたほうが、いざとなった時や飼った跡の避妊・去勢に関してもよく理解しておくことが出来るので、性別のチェックは欠かせない要素です。
オスに関して言えば、メスと比較すると特有の病気というよりかは、その本能や性格からくる問題行動がポイントとなります。オスは縄張り意識が強いために、他にもウサギを飼育している場合には、喧嘩になってしまってケガをしてしまいかねません。こうした行動は、本能的なものであるため、去勢手術を行うことである程度、抑制出来るといえます。
メスに関しては「子宮蓄膿症」「子宮腺癌」「子宮水腫」「子宮内膜過形成」等の病気が代表的な病気に挙げられます。中でも子宮腺癌に関しては、4歳を越えてくると発症率も50%を超えるほどに、雌ウサギに多く見られる病気です。
避妊手術を行うことで、こうした病気のリスクを大幅に軽減させることが可能となりますが、一方で、去勢・避妊を行うことでホルモンバランスが変わってしまい、肥満になってしまう傾向にありますので、術後の飼育に関しては注意も必要になります。とはいえ、病気のリスクを考えると、避妊・去勢を選択する飼い主さんが多いと思われます。
避妊・去勢の手術に関して
避妊・去勢手術を行うにあたり、気になるのがそのタイミングではないでしょうか。上記に挙げたような病気を発症してから手術を行ったのでは、既に手遅れになっている場合も少なくありません。そのためには、よりベストなタイミングで避妊・去勢手術を行うことが望まれます。
よりベストなタイミングとしては、オス・メス共に生後6ヶ月以降が良いとされています。その理由の一つには、手術を行うにあたっての体への負担や、麻酔に耐えうる体力が安定してくるのが、成うさぎとなる生後6ヶ月頃のタイミングだということです。
この他にも、成うさぎを迎える頃にはうさぎの発情行動も見られはじめます。より避妊・去勢の効果を得るためには、発情を迎える前・迎えた後では若干変わってきますので、より早いタイミングで手術を行うことが望まれます。
まとめ
飼っているうさぎの子供が欲しい等の理由が無ければ、病気になるリスクを軽減させるためにも早期に避妊・去勢手術を行ったほうが、安心して飼育していけるでしょう。病気を発症してしまってからでは遅いのです。いずれ避妊・去勢を考えているのであれば、できるだけ早いタイミングで予防していくようにしましょう。
また、前述のとおり、術後に関してはうさぎの体調や様子をしっかりと確認するようにし、肥満体型にならないような食事・生活環境を整備するようにしましょう。肥満体型になってしまっては、また別の病気を引き起こしかねません。より長い気ができるよう、細心の注意を払って飼育していきたいですね。
スポンサーリンク