ドッグフードの原材料について、しっかり見たことってありますか?実は、この原材料には愛犬にとって危険な成分が使用されている場合があります。今回は、ドッグフードの原材料を見て選ぶ際に、どのようことに注意をしたら良いのかを解説していきましょう。

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ドッグフードで使用される成分について

ドッグフードの原材料に関しては、1番多く使用されている原材料が1番目、次ぎに使用されている原材料が2番目、その次は3番目、4番目・・・と順番に記載されていますので、原材料をよく見ると、肉類や魚類、穀物、野菜類、ミネラル類やビタミン類、酸化防止剤や着色料と続いて記載されています。

また、原材料に表記されている成分で気を付けるもの・・・とは言っても、酸化防止剤や保存料、着色料など、表記されている合成添加物は愛犬にとって何が良くて、何が悪いのか、サッパリ分かりませんよね。

しかし、この原材料をしっかりよく見てみると、愛犬にとってとても危険な成分が含まれていることがあるのです。今回は、合成添加物などの危険な成分が使用されていないドッグフードを選ぶために、どのようなことに気を付けるべきか考えてみましょう。

危険な合成着色料について

多くのペットフードの色は茶色やこげ茶色が多いと思いますが、中には赤や黄色、緑色のような色鮮やかなペットフードもありますよね?それこそが、合成添加物である着色料で色づけされたペットフードです。同じ合成添加物でも、酸化防止剤や保存料などもありますが、これらはペットフードの酸化を防止したり、腐りにくくするために使われています。では、なぜペットフードに着色料を添加しなければいけないのでしょうか。

そもそも犬の色彩感覚は人間よりも劣ると言われていますので、色とりどりのドッグフードを見たところで、色の認識はできないでしょう。着色料が必要な理由はと言うと、飼い主さんの購買意欲を湧かせるためなのです。確かに、赤や黄色や緑ののフードを見れば緑黄色野菜を連想して、体に良さそうと考えてしまうのかもしれませんよね。

せっかく愛犬の健康のためを思って買っているドッグフードが、実は愛犬の身体に支障をきたすことがあるかもしれないと思えば、心穏やかではいられないでしょう。それでは、合成着色料を使用することによって、愛犬の健康にどのような弊害をもたらすのでしょうか。

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赤色3号(エリスロシン)

赤色3号は、福新漬けやかまぼこ、サクランボなどの食品を赤くするために使用されます。確かに、これらの食品は綺麗な赤に色付けされていますよね。この色鮮やかな赤色3号は、石油系のタール色素に分類される合成着色料で、熱に弱く、タンパク質と結合される特徴を持ちます。また、酸性の食品では無色になるため、赤色102号と併用されることが多いようです。

ラットに赤色3号を添加した餌を食べさせる実験を行った結果、甲状腺腺腫の増加と、発がん性の疑いが見られたようなので、この成分が配合している食品を選ぶことは避けた方が良いでしょう。アメリカやヨーロッパ諸国などでは使用が禁止されているようです。

赤色102号(ニューコクシン)

赤色3号と同様、石油系タール色素に分類される合成着色料で、ソーセージやジャーキー、洋菓子などに使用されています。ラットに赤色102号を添加した餌を1年以上与える実験を行った結果では、ラットの心臓や肝臓の機能障害が見られました。また、人間では貧血やじんましん、アレルギーを起こすこともあると言われています。

赤色105号(ローズベンガル)

この成分も同様、石油系タール色素に分類される合成着色料で、ソーセージや練り製品などに使用されています。日本では、1948年に食品添加物に指定されてからずっっと使用が認められている添加物ですが、海外では使用されていないことで知られています。

ラットに赤色105号を添加した餌を与える実験を行った結果では、肝臓と甲状腺に異常が見られたとの報告がありました。人間では、成長不良や発がん性、腎臓や肝臓、甲状腺の機能障害を引き起こすこともあると言われています。

青色2号(インジゴカルミン)

この成分も同様、石油系タール色素に分類される合成着色料で、熱や日光に弱く、水に溶けると青紫色になる性質を持ちます。和菓子やアイスクリームなどで使用されています。痙攣を起こしたり、発がん性があります。

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さいごに

今回は、ドッグフードで使用される危険な着色料について説明させて頂きました。先述している「タール色素」とは、元々はコールタールを原料にして作られていましたが、このコールタールには発がん性があることが分かっているため、今現在は石油製品を精製して作られています。しかし、この石油系タール色素に関しても、発がん性や催奇形性があるため、赤色4号や赤色5号、黄色1号など17品目が使用禁止になっています。

日本で認可されている着色料に関しても、このような危険な成分を大量に摂取すると、肝臓や腎臓、甲状腺に疾患を抱えたり、ガンを発症する可能性があります。愛犬が毎日食べるドッグフードを選ぶ際は、原材料をよく見て、「●色●●号」というような表記がある合成着色料が使われているものを選ばないことが重要です。

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