犬のダイエットに最適な食材は色々とありますが、野菜のひとつである「トマト」は犬のダイエットにも効果のある野菜なのでしょうか。

そこで今回は、犬のダイエット方法と健康管理、そしてトマトの効能について解説して行きたいと思います。

スポンサーリンク

トマトに含まれる「リコピン」


人間のダイエットでも注目される「トマト」。トマトと言えばトマトに含まれる成分「リコピン」が有名ですが、リコピンは主に生活習慣病の予防や抗酸化作用、ダイエット効果にも期待の持てる成分で、かつヘルシーな食材であることからサラダにもよく使われる食材ですね。

また、この他にもトマトには栄養が豊富に含まれているので、健康維持にも最適な食材です。そんなトマトを犬にも活用できないかと考える飼い主さんも多いのではないかと思います。

人間用としてはトマトはダイエットにも効果ありとして注目されていますが、犬のダイエットとしては効果が期待できる食材なのでしょうか。しかし、犬のダイエットにトマトを与えると効果があるのかという事の前に、まず気になるのが犬にトマトを与えても問題ないかという事です。

トマトは犬にも最適な食材

犬にトマトを与えられるかの結論としては、「犬にトマトを与えても問題ない」と言えますが、与えすぎには注意が必要です。

トマトに限らずどんな食材にも言えることですが、挙げすぎると過剰摂取を引き起こしてしまいますので、あくまでも適量を守って与えるようにしましょう。いくら身体にも良いからと言って愛犬に与える適切な量を理解して与えるのと、理解しないで与えるのとでは、効果の出し方も大きく変わってくるでしょう。

またトマトに含まれる成分には、良い成分・あまり必要ではない成分・あまり良くはない成分があるのも確かです。メリットもあればデメリットもありますので、正しく内容を理解し、理解した上で与えることが重要なのです。

では、トマトの効能の説明の前に、まずはトマトを与える際の注意点を理解していきたいと思います。

スポンサードリンク

トマトの「ヘタ」はNG


愛犬にトマトを与える際の注意点ですが、まずはトマトを与えても問題のない部位について理解していきましょう。

トマトには「ヘタ」が付いていますが、このヘタを与えるのは避けましょう。トマトのヘタには「トマチン」と呼ばれる成分が含まれていますが、このトマチンという成分は自然毒であるアルカロイド配糖体の一種。

よく知られるアルカロイド配糖体には、じゃがいもの「芽」に含まれる「ソラニン」という成分がありますが、トマチンもこれと似た性質を持ちますので、トマトのヘタを与えないようにしましょう。

トマチンは他にも、トマトの花や葉、茎にも含まれます。自家栽培などを行っている際には誤って愛犬が口にしないようにしましょう。

トマトは完熟の物を与えましょう

トマチンは未熟なトマトにも含まれます。トマトと言えば赤い完熟の状態が一般的ですが、未熟なトマトは緑色をしていますね。簡単に言うと、トマチンは「緑色」の箇所に多く含まれているとおぼえておきましょう。

自然毒が含まれるのは、植物が害虫などから実を守るためのもの。こう考えると、栄養を蓄える葉や茎、花、そして完熟になるまでの未成熟な状態に多く含まれるというのもわかりやすいですね。

そして、トマチンを犬が過剰摂取してしまった場合には嘔吐や下痢などの中毒症状が見られるでしょう。とはいえ、犬がトマチンに対して中毒症状を起こすのは、かなりの量を摂取した場合ですので、あまり神経質になりすぎず、知識として覚えておくと良いでしょう。

トマトは完熟の状態のものだけを与えるようにしましょう。

トマトの効能とは?

ではトマトの効能について見てみましょう。前述の通り、トマトにはリコピンが豊富に含まれていますので、犬にとっても良い効果を与えてくれます。

具体的には老化を予防する抗酸化作用や、免疫力の向上にも最適です。また、悪玉コレステロールの抑制といった効果も期待できるので、ダイエットにも最適と言える食材です。

リコピンは主に活性酸素と呼ばれるものを減らす働きをします。活性酵素とは簡単に言うと体の体内からサビさせてしまう物質のこと。体がサビてしまうと免疫力が低下して老化が進み、さらにガンなどを引き起こすと考えられています。

この活性酵素を抑制させ、体をサビさせない働きを行うのがリコピンの効果です。

このほか、カリウムも豊富に含みますので動脈硬化の予防にも期待ができますが、腎臓にトラブルを抱えている犬はカリウムの過剰摂取には注意が必要です。

スポンサードリンク

トマトはダイエットにも利用しやすい食材


トマトを与える際に適した量は、ミニトマトであれば1個程度。普通のトマトであればおおよそ15g程度を目安にしましょう。

また、ミニトマトを与える際は丸呑みしてしまわないよう、犬に適したサイズにカットしてあげましょう。丸呑みしてしまいやすい形状をしていますので、必ずカットは必要です。

また、トマトは水分を多く含む食材ですので、夏場の夏バテ防止にも最適です。犬によって好き嫌いはありますが、水分量も多いので、いつものドッグフードにトッピングしてみたり、置き換えダイエットとして他の食材とともにスープとしても利用しやすいです。

普通のトマトであれば15g程度でカロリーはおよそ3Kcal。ミニトマトであれば1個10g程度ですので、カロリーも同じく3Kcalほどです。

ダイエットフードに飽きてきたときの嗜好性を高めたり、いつもの食事にプラスアルファの効果を与えたいときにも最適な食材ですので、定期的に与えてもよいものですね。

まとめ

トマトを犬に与えた際の効能や与え方、注意点について解説してきました。トマトは栄養も豊富で、なにより老化予防にも最適な食材ですので、若々しい状態を維持するためにも、高齢犬にも与えやすい食材と言えるでしょう。

また、ダイエットを行う際にも利用しやすい食材ですので、置き換えダイエットやダイエット食だけで心配なときのスープ代わりにも良いでしょう。嗜好性も上がるので、手作りごはんの味が気に入らないという場合にも、もしかすると食欲がUPするかもしれません。

水分量も多いので、与えすぎると下痢を引き起こしてしまう場合もあります。15g程度という目安ですが、初めて与える場合はこの半分程度から始めてみても良いでしょう。便の状態などを確認しながら、適切な量を見極めていくとより良いでしょう。

スポンサーリンク