犬もダイエット中のおやつには十分に気をつける必要があります。ドッグフードに加え、おやつを与えていてはどうしてもカロリーオーバーを招いてしまいますので、ダイエットしている意味もなくなってきてしまいます。

そこで今回は、手作りでも与えやすいダイエット中に最適なおやつについて解説していきたいと思います。

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家庭でも手作りおやつが作れます


犬のダイエット用のおやつは市販でも販売されていますが、家庭でもダイエット用おやつを手作りすることは出来ます。

ただし、家庭で愛犬のおやつを作る際に気をつけたいのがカロリーや成分値についてです。そこでまずは、現在与えているドッグフードの成分値を確認してみましょう。

犬のダイエット食では「カロリー」のほかに、「脂質」にも注意したいところ。また、「タンパク質」に関しては減らしすぎても、増やしすぎてもいけません。

タンパク質は犬にとって大切な栄養素の一つです。タンパク質が減りすぎていては、愛犬の健康な体を維持することが難しくなりますので、タンパク質を減らしすぎず、ヘルシーな食事を作ることが大切になってきます。

ドッグフードとのバランスを考えて

先程触れた市販のダイエット用おやつをお手本にするのも一つの方法です。この場合、お手本にしたいのは成分値もそうですが原材料についてです。

愛犬にとってカロリーや脂質が低く、タンパク質を摂取出来る食材は限られてきます。人間にとってのヘルシーな食材も参考になりますが、犬が必要とする栄養素とは若干ですが異なってくるため、そのまま応用するには注意が必要です。

また、合わせて考えなければいけないのがドッグフードとの成分値の割合です。ドッグフードは犬が1日に必要とする栄養素をきちんと摂取できるように作られていますので、基本的にはおやつを与えることでカロリーオーバーになる計算となります。

そこで、極端に栄養過多にならないよう、カロリーオーバーになりすぎないように成分を考えながら、ヘルシーなおやつを作ることが大切です。

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ダイエットに最適なおから

市販で販売されているダイエット用おやつにも使用されている「おから」。おからは人間のダイエット食材としても注目されている食材のひとつですが、犬のダイエット食材としても優れている食材です。

おからにはタンパク質のほか、ビタミンKやビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB2、カルシウムほか、多くの栄養が含まれています。また、おからがダイエットに向いている点として挙げられるのが、「食物繊維」を多く含む点です。

食物繊維は必ずしも犬にとって必要なものではありませんが、腸内環境を維持し、便通を良くするためには欠かせないものです。日頃から便の状態が悪い犬にとっては、便通改善にもなるよい食材です。

消化の状態が悪ければダイエットも効果的に行なえませんので、適量のおからを利用しておやつを作ってみるのもおすすめです。

おからを使った手作りおやつ


おからの成分は100gあたりカロリーが111Kcalほど、脂質は3.6gほどですので、ドッグフードの成分値と比較・検討してみましょう。

また、おからを与えすぎるのは逆に愛犬の健康に害を及ぼす場合もあります。なんの食材も与えすぎには注意が必要になりますので、おからを与える際には小型犬であれば1日5g程度を目安にしてみると良いでしょう。

おからは意外と脂質の高い食材ですので、おからばかりに頼るのは避けましょう。あくまでも消化を良くする目的、栄養を摂取させる目的として考えたほうが良いかもしれませんね。

おからを利用したおやつはクッキーとして作れば手軽に与えやすく、日持ちもします。ただし、注意点として挙げられるのは愛犬が穀物アレルギーを持っていないことです。

おからをクッキーとして作る際には小麦粉が必要になりますので、穀物アレルギーを持つ犬は避けなければなりませんし、おから自体も大豆を搾ったものとなりますので、そもそも大豆に対してアレルギーを持っている場合には利用することが出来ません。

かぼちゃやさつまいもを利用してアレンジ

プラスしてかぼちゃを入れてみたり、さつまいもを入れてみたりと、少し風味付けや味違いのクッキーを作ってあげるのもおすすめです。

犬にとってかぼちゃやさつまいもは栄養豊富な優れた野菜です。また、自然の甘みもありますので、愛犬も喜んで食べてくれることでしょう。

ただし、かぼちゃもさつまいももカロリーは高め。ダイエットに適した食材とは言えません。あくまでも風味をつけるイメージで、多量のかぼちゃを利用するのは避けたいところです。

ダイエット用のドッグフードの食いつきが落ちてきた時や、おからのクッキーの食いつきが悪い時など、嗜好性を高めたい時には利用しやすい食材ではありますが、くれぐれも与えすぎには注意するようにしましょう。

熱で破壊される栄養素


食材に含まれる栄養素は熱を加えることで破壊されてしまいます。上記で紹介したようなクッキーを手作りした場合ですと、どうしても熱を加えなければなりませんので、食材に含まれる栄養が破壊されてしまうのは仕方のないところ。

そのため、おからやかぼちゃなどに含まれる栄養は、生の状態に含まれる栄養素そのままを摂取出来るわけではありません。極端な栄養過多を気にする必要はありませんが、摂取していたつもりの栄養を摂取できていないという点だけ注意しなければなりません。

また、かぼちゃやさつまいもは生の状態ですと消化にも負担がかかってしまいますので、茹でるか炒めるかし、消化のしやすい状態にしなければ愛犬の消化不良に繋がってしまいます。

クッキーの味付けとして含ませる場合は問題ありませんが、生の状態で与える食材ではありませんので、利用する際には少し一手間が必要になります。かぼちゃやさつまいもは栄養豊富で愛犬の健康維持にも最適な食材ですが、ダイエット中はあくまでもクッキーの風味付け程度の量を含ませるようにしましょう。

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キャベツは生でも与えやすいおやつ

クッキーやチップス状にすることで、愛犬のダイエットおやつを手作りで与えることが出来ますが、料理するにはひと手間かかってしまいます。そこで生の状態で簡単に与えられるおやつはないのでしょうか。

最もてっとり早いのはやはり野菜。そして、生の状態でも犬に与えやすい野菜には「キャベツ」が挙げられます。

キャベツにも豊富な栄養素が含まれており、食物繊維も豊富に含まれています。キャベツは生の状態で犬に与えることが可能ですが、食物繊維の量が逆に豊富すぎますので、与えすぎには注意が必要です。

また、生のキャベツを与える時にはできるだけ消化しやすいよう、細かく刻んで与えるのが理想的です。ダイエット中の愛犬のおやつだけでなく、ドッグフードのトッピングとしても最適ですので、適度に取り入れておきたい食材の一つでもあります。

プロ目線から見たダイエット中のおやつ

犬がダイエット中の時には、無理しておやつを与える必要は本来ありません。前述の通り、どうしてもカロリーオーバーにはなりますので、ある程度量を減らしつつ、ヘルシーなおやつを与えるようにしましょう。

今回ご紹介したおからやキャベツは、ダイエット中の愛犬にも与えやすい食材ですが、説明したとおり、与えすぎには注意が必要です。また、これらの食材自体にダイエット効果があるのではなく、健康管理やダイエットにも不可欠な腸内の環境を整えるために適した食材です。

腸内環境の乱れは肥満だけでなく、健康にも悪影響を及ぼす可能性がありますので、できるだけ腸内環境は良い状態を保つように、便の状態は安定させるようにするのがポイントとなります。

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