愛犬をダイエットさせる時に、ドッグフードの量を減らしてしまうと空腹でかわいそうと感じる飼い主さんも多いのではないでしょうか。確かに、空腹の時間が続くとストレスも溜まりますし、ダイエットのためとは言え身体にも逆に悪そうですね。

そこで今回は、愛犬のダイエットで空腹の時間をなるべく減らしてあげる方法やダイエットのポイントについて解説していきたいと思います。

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おやつの与えすぎに注意


犬のダイエットを行う際に必要になるのが食事の管理ですが、まずは何故、愛犬が肥満になってしまったのかを考えてみましょう。

犬が肥満になってしまう要因はいくつか考えられます。中でも最も注意しなければいけないのが、飼い主さんがおやつを与えすぎている事が原因で肥満になってしまっている場合です。

最近ではヘルシーなおやつも登場してきてはいますが、やはりおやつはおやつ。いくら低カロリーなおやつと言っても、おやつを1つ与えた時点でカロリーオーバーになっていることになるのです。

ダイエットはいつまでもダラダラと行うべきではありませんので、ある程度は計画的に行うようにしましょう。そして、適正体重になるまではおやつの量も控えなければなりません。

ドッグフードだけで安心してはいけません

ダイエット中は特に、減量用フードを与えているから大丈夫、少しくらいならおやつを与えても問題ないと、ついつい空腹そうにしている愛犬を思い、おやつを与えてしまう飼い主さんもいらっしゃるでしょう。

しかし、結果的にそれは愛犬を苦しめることになります。確かに空腹そうにしている様子は可愛そうですが、ダイエット中のおやつは1日1回程度に留めておきましょう。

また、与えるおやつの量も1つまでなど、しっかりと飼い主さんが厳しく気持ちを持つようにしなければなりません。ほんのひとつと繰り返していると、それだけダイエットしなければいけない期間が伸びることになるのです。

そこで注目したいのが、なるべく愛犬の空腹にしている時間を減らすというダイエット方法です。

食事の回数を複数回に分ける方法

人間のダイエットでも、1日の食事の回数を数回に分けるという方法があるのをご存知でしょうか。実はこの方法、犬に対しても有効的なダイエット方法なのです。

現在の食事の回数は、1日何回でしょうか。多くは1日2回だとは思いますが、1日1回の食事にしているのであれば、すぐに回数を増やすことをおすすめします。

というのも、1日1回の食事にしてしまうと、身体は「次の日までエネルギーを溜めておかなければ」という風に働き、消費せずに溜め込もうとしてしまいます。この貯め込む先が脂肪になるわけですが、時間が空くに連れて、エネルギーは脂肪へ蓄えられ、次の食事のタイミングまで身体がエネルギー不足にならないようにします。

ですので、こうした体の反応を切り替えるために、1日量を数回に分けてあげるのがダイエットに繋がる方法となるのです。

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回数を増やすのは健康維持にも

1日数回に分ける回数ですが、出来る限り1日3回、もしくは4回だとさらに理想的な回数と言えます。

1日4回に食事を分けた場合、体は常に体内に食物を残している状態になりますので、空腹の状態がほぼ無くなることになります。そのため、エネルギーも脂肪に蓄える必要がないと体が反応し、肥満になりやすい体を変えていきます。

また、空腹のタイミングが減ることで、愛犬もストレスを抱えなくなります。ストレスは万病の元。ストレスが常に掛かっている環境下では、病気を引き起こすリスクも高まります。

1日4回に食事をわけるのは飼い主さんにとっても大変なことかもしれませんね。1日3回でもある程度の効果は見込めますので、すぐに実践してみることをおすすめします。

一気食いは血糖値の上昇につながる


1日量を1度の食事で与えるのは、もう一つデメリットがあります。

人間でも腹八分目、一気食いは良くないといったように、犬も一気に食事を摂るのはおすすめできない方法なのですが、一気に食べてしまうことで体は食べ物を消化するために一気に働き始めてしまいます。

消化している間は当然、体に負担がかかっている状態になり、腎臓を始めとした部位にも多くの負担がかかり始めます。成犬であれば問題もないですが、これが高齢になってくると、大きな負担に変わってきてしまいます。

この負担を少しでも軽減させるため、1回の食事の量はなるべく減らしていくのが理想的なのです。

そして、一気に食事を行うと血糖値も一気に上昇してしまいます。血糖値が必要以上に上がってしまい、余分となった糖分は脂肪へと蓄えられます。1日数回の食事に分けることで、この血糖値の上昇を一定に保つことを可能にします。

必要以上に血糖値を挙げないようにすることは、肥満を回避する大切なポイントです。

空腹感はそれほど高いわけではありません

飼い主さんが犬の空腹に対して可愛そうという気持ちはわかりますが、実のところ犬は満腹感を味わうまでに、ある程度の時間を要します。ですので、一気に食事を与えてもすぐには満腹感を味わうことはありません。

また少量を与えたときも同じことが言えます。犬の満腹中枢は私達のように発達したものではありませんので、食べようと思えばいくらでも食べてしまおうとします。

これを逆に取ると、少量でも満腹感を時期に味わえるということに繋がります。つまり、犬にとっては大量でも少量でも、1回の食事に関しては同じ感覚となっているのです。

これは犬の習性のひとつであり、先祖であるオオカミから続くものです。自然界ではいつ狩ることができるか約束されていないため、満腹中枢を鈍らせ、できるだけ目の前にある食事を平らげようとします。

犬の空腹は、飼い主さんが思っているよりも深刻なものではありませんし、犬はもともと常に空腹感を持つ習性をもっているのです。

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ダイエットと健康維持


次に、犬の消化するタイミングについて考えてみましょう。

一般に、犬が食べ物を消化し、排泄するまでの時間はおおよそ12時間と考えられています。食事を取った後に胃で消化するのに約2時間ほど、次に小腸で消化するのに1時間ほど、その後は便として排泄されるまでに大腸で水分を含みながら時間をかけていく流れになります。

先程の血糖値の話を思い出してみましょう。血糖値は一気に食事を摂ることで数値が一気に跳ね上がってしまいますが、少量ずつを複数回に分けて摂取することで血糖値は跳ね上がることもなく、低い数値で推移していきます。

この状態をキープさせることが、ダイエットに繋がるポイントになります。また空腹の時間を減らすことになりますので、体への負担も大きく軽減されるでしょう。

まとめ

今回は愛犬のダイエット中の空腹感と、ダイエットのコツやポイントについて解説してきました。

犬のダイエットで1日の食事の量を複数回に分ける方法は、ダイエットを行う上での基本的な方法の一つと言っても良いものです。1日2回であれば普通ですが、1日に3回〜の回数に分けてあげることで、空腹感はより解消されていくことでしょう。

愛犬が太りにくい体にしていくためには、こうして複数回に分けてあげることが大切ですので、ダイエットを成功させるためにすぐに実践してもらいたい方法です。

ダイエット中はこうした食事回数を増やすだけでなく、給餌量のコントロールや運動量を増やすことも大切です。一番に考えなければならないのは、ダイエットよりも愛犬の健康維持です。

健康な体でなければダイエットも難しいので、まずは体の負担が少ないようにしてあげることが大事であり、それに付随してダイエットを行っていくというのが理想的な方法ですので、すぐに実践してみましょう。

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