「グレインフリー」のドッグフードは穀物アレルギーを持つ犬に与えるべきドッグフードですが、ダイエット中の犬にグレインフリーのドッグフードは良い効果を与えるのでしょうか。それともダイエット効果には結びつかないのでしょうか。
そこで今回は、グレインフリーのドッグフードとダイエットとの関係について解説していきたいと思います。
グレインフリーはダイエットにも良い効果を与える?
グレインフリー(穀物不使用)のドッグフードで、ダイエットに最適なドッグフードはどれが良いのだろうと悩んでいる方も多いかと思います。
グレインフリーのドッグフードは穀物アレルギーを持っている犬に最適なドッグフードですが、穀物を使用しないドッグフードはより消化のしやすいドッグフードでもありますので、肥満傾向の犬にもおすすめのドッグフードでもあるのです。
というのも、犬は穀物を消化するのが苦手な動物です。代わりに肉を消化するのが得意な構造を持っており、植物成分や穀物など消化するのに時間がかかるような食材は、犬にあまり摂取させたいものではありません。
穀物類が肥満を引き起こすと言うとそれは全てではありませんが、食材のバランスや栄養バランス、消化のしやすさなどを考えていくと、犬にとって穀物類は少量、もしくは含まなくとも問題はないのです。
ダイエットは「GI値」もチェックするべき?
穀物類の中には「GI値」が高い物が多いですが、この「GI」というのは「グリセミック・インデックス」の略。GIは血糖値の上昇を指し、GI値が高いものは、食後の血糖値を高くしてしまうということがわかります。
食後血糖値が上がると、体に吸収される糖質の量が急激に多くなり、体に負担がかかるばかりか、肥満を引き起こす要因となります。そのため、食後の血糖値を緩やかに挙げてくれる「低GI」の食物がダイエットに向いている食材と言えるのです。
穀物類はGI値の高いものが多いため、前述の通りグレインフリーのドッグフードはダイエットにも良い効果をもたらすということになるわけです。
ただし、穀物類の他にもGI値の高い食材は多く、ドッグフードの原材料に使用されるもので代表的なものが「ポテト」や「かぼちゃ」です。
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ドッグフードのバランスを崩さない事が大事
ダイエットフードと言うと脂質やカロリーだけに目が行きがちですが、実はダイエットのポイントとしてはGI値の高い食材を含むかどうかというのもポイントになります。
ただし、GI値の高い食材を避けることが、直接ダイエットに繋がるわけではありません。あくまでも原材料のバランス、GI値の低い適度な食物繊維など、高GI・低GIとのバランスが取れていなければ意味がありません。
ポテトを主原料にしているから「ダイエット食ではない」のではなく、あくまでも他に含まれる原材料とのバランスが取れているかということが大事なのです。ここで気をつけたいのがドッグフードの原材料ではなく、トッピングする際の栄養バランスやGI値のバランスです。
せっかくドッグフードでバランスの取れた配合になっていても、バランスの悪いトッピングをしてしまっては意味がありません。トッピングをする際には出来る限り低GIのものを適量にしておくのが良いかもしれませんね。
アボダーム小型犬用もおすすめ
ダイエットフードではありませんが、グレインフリーかつ低GIのドッグフードでいけばアボダームの小型犬用フード「スモールブリード ラム」が当てはまってきます。
また、「スモールブリード シニア」であれば同じくグレインフリー・低GIの内容で脂質10%、カロリー325Kcal/100gという内容ですので、ダイエット用としても利用しやすいかもしれません。
【アボダーム スモールブリード ラム 原材料】
ラム、乾燥ラム、えんどう豆、ひよこ豆、えんどう豆粉、タピオカ、鶏脂肪、乾燥アボカド果肉、ナチュラルフレーバー、アルファルファ、亜麻仁、ビートパルプ、チコリー根、塩、塩化カリウム、海藻、ビタミン(塩化コリン、ビタミンE、ビタミンC、ビオチン、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB1、ビタミンB12、ビタミンB6、ビタミンD3、葉酸)、ミネラル(硫酸亜鉛、硫酸鉄、鉄アミノ酸キレート、亜鉛アミノ酸キレート、セレニウム酵母、銅アミノ酸キレート、硫酸銅、硫酸マンガン、マンガンアミノ酸キレート、ヨウ素酸カルシウム)、アボカドオイル、ユッカエキス、ローズマリーエキス、セージエキス、パイナップル、ラクトバチルス・アシドフィルス、ラクトバチルス・カゼイ、ビフィドバクテリウム・サーモフィラム、エンテロコッカス・フェシウム
【アボダーム スモールブリード ラム 成分】
粗タンパク質:23%、脂質:13%、粗灰分:7%、粗繊維:6%、水分:10%、エネルギー(100gあたり)/約355kcal
アボダームの特徴となるのは皮膚や被毛の健康維持に一定の効果が期待できる「アボカドオイル」が含まれている点です。
食物アレルギーを持っている犬であれば、皮膚や被毛にも何かしらのトラブルを抱えている場合も多いですが、アボダームを与え続けることで、トラブルも少しずつ改善出来る可能性があります。
また、シニア用であればコンドロイチン・グルコサミンも含まれますので、肥満傾向な犬も、ダイエットを行いながら関節ケアに配慮できるのでおすすめです。
ダイエット用のドッグフードではありませんが、与え方によってはダイエット効果も期待できるドッグフードと言えますので、グレインフリーで低GIのドッグフードを探していて、ダイエットも行いたいという場合におすすめのドッグフードと言えます。
森乳「スーパーゴールド ダイエットライト」
犬の健康管理は腸内環境を整えることが大事ですが、実はダイエットを行う際にも腸内環境を整えるのは非常に重要なこと。
森乳の「スーパーゴールド フィッシュ&ポテト ダイエットライト」は、乳業メーカーらしく乳酸菌をしっかりと含んだドッグフードで、犬の腸内環境を改善することを特徴としています。
単純にカロリーを減らすことや、脂質を抑えたフードを与えるだけがダイエットに効果的というわけではありません。ダイエットを成功させるためにはしっかりと給餌量をコントロールする必要がありますが、腸な環境を改善し、消化吸収を向上することでよりスムーズな栄養補給が行なえ、よりスムーズな消化を実現します。
【森乳スーパーゴールド フィッシュ&ポテト ダイエットライト 原材料】
ポテト、サーモン、ホワイトフィッシュ、セルロース、フィッシュダイジェスト、トマト、植物性油脂、ビートパルプ、食塩、レシチン、タウリン、イノシトール、ユッカ抽出物、L-カルニチン、グレープシードエキス、ビタミン類(A,C,D,E,K,ナイアシン,B2,パントテン酸,B12,B1,B6,葉酸)、ミネラル類(Ca,Zn,Fe,Mn,Cu,I,Se,Co)、酸化防止剤(トコフェロール、クエン酸、ローズマリーエキス)
【森乳スーパーゴールド フィッシュ&ポテト ダイエットライト 成分】
粗タンパク質:18%、脂質:5%、粗灰分:8%、粗繊維:8%、水分:10%、エネルギー(100gあたり)/約310kcal
前述のアボダームは特にダイエットフードというわけではありませんでしたが、スーパーゴールドはダイエットを想定したドッグフードです。グレインフリーかつ、腸内環境を改善して消化能力を向上させますので、ダイエットにも良い効果を与えてくれることでしょう。
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おやつの与えすぎには注意
「ダイエット=グレインフリー」というわけではありませんが、グレインフリーのドッグフードが少なからずダイエットにも良い効果を与えるというのは確かなことです。グレインフリーのドッグフードは主に穀物アレルギーを持つ犬に対して配慮しているドッグフードですが、利用の仕方によってはダイエットもスムーズに行えるかもしれませんね。
また、GI値についても触れてきましたが、フードへのトッピングの他、おやつを与える際にも注意が必要です。せっかくダイエット中であっても、おやつの与え過ぎはもちろん、GI値の高い原材料でできたおやつを与えていては、ダイエットの効果も薄れてしまうことでしょう。
「ダイエット」や「カロリーオフ」といった製品も多いですが、与えすぎていては意味がありません。これがたとえダイエット用のドッグフードであっても同じこと。ドッグフードがダイエット用でも、おやつが高GIであれば、あべこべな状態になってしまっているわけですね。
まとめ
今回はダイエット中の犬が抑えておきたい、ドッグフードの原材料やグレインフリーの内容について触れてきました。
ダイエットを行うには給餌量のコントロールや栄養管理が大事になりますが、こうしてグレインフリーのドッグフード、低GIのドッグフードを選ぶことでもある程度のダイエット効果が見込めるものもあるのです。
ダイエット中に選ぶドッグフードはカロリーや脂質に注目する必要がありますが、必ずしもダイエット用フードでなくとも良いドッグフードも存在していることがわかりましたね。
そして、おやつが高GIの原材料であったり、脂質が高すぎたり、与えすぎているとダイエットしている意味もありません。ダイエット中なのであれば、1日の摂取カロリーにも十分に注意するようにしましょう。
栄養バランスや摂取カロリーをキープすることは難しいですが、出来るだけ早くダイエットを終わらせて、適性な体重をキープできるようにすることが大事です。1日でも早く通常のドッグフードを与えられるよう、飼い主さんも心を鬼にして取り組む必要があります。
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