愛猫の目やにが多かったり、せっかくの綺麗な顔が涙やけになっていたり・・そんな悩みを抱えている飼い主さんも少なくありませんね。そこで今回は、猫の涙やけの原因と改善に効果のあるキャットフードについて調べてみました。

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涙やけの原因とは?


猫の涙やけとは、目頭に「目やに」が溜まっていたり、常に涙が出ていることで目頭の部分の毛が変色してしまい、黒っぽかったり茶色っぽく変色してしまっている状態を言います。このように、目やにが多く出ていたり涙の量が多い原因にはいくつかの問題が挙げられます。

その原因の一つは「食物アレルギー」によるもの。体質に合わないキャットフードを食べている、もしくは体質に合わないおやつを食べていたりすると、アレルギー反応が出てしまい、目やにが増えたりしてしまうためです。

食物アレルギーが引き起こされている場合には、目やにの症状以外にも皮膚が赤くなっていたり、体を痒がっていたりと、他の症状が現れている場合が多いです。酷くなると嘔吐や下痢の症状も見られる事もあるでしょう。

結膜炎が原因になる場合も

猫が目やに・涙やけになってしまう原因として他に考えられるものには「結膜炎」等の目の病気が引き起こされている場合です。

結膜炎は「目」そのものに問題が起きていますので、涙の量が増えてしまい、目やにも多くなります。結膜炎を始めとした目の病気の原因には、目にゴミが入ってしまったり、喧嘩などで目を傷つけてしまった事などが挙げられます。

結膜炎を始めとした目の病気が起きている場合には、動物病院で検査を行い、目薬等の投薬治療で改善させたほうが早いです。

食物アレルギーを引き起こしていても、結果として結膜炎などの目の病気が引き起こされる場合もありますので、まずは単純に目だけ症状が出ているのか、目以外にも症状が見られるかを判断する必要があります。

涙やけを改善するためには?

結膜炎には慢性的なものや、鼻の病気が原因で結膜炎を引き起こされている場合もあるので、なかなか判断するのは難しいかもしれませんが、食物アレルギーの様子等も見られる場合には、キャットフードを変えて症状が緩和される場合もあります。

キャットフードにも色々な種類がありますが、中には皮膚や被毛に対して良い効果をもたらすキャットフードや、食物アレルギーを引き起こす原材料を使用していないキャットフードもあります。

食物アレルギーが疑われる場合、アレルギーの原因となっている「アレルゲン」が特定されていれば、アレルゲンとなる原材料を使用していないキャットフードを選ぶだけで、症状は改善される場合もあるでしょう。その際には、おおよそ2週間程度の様子を見る必要があります。

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アレルギーの原因となるものとは?


愛猫のアレルゲンを特定するには、動物病院でパッチテストを行うのが一番手っ取り早いのですが、パッチテストには大体1万円ほどかかりますので、なんとかキャットフードを変更して改善してくれないかと考える飼い主さんが多いです。

愛猫があまりにも辛そうにしていれば動物病院に直行してほしいですが、安いものではないので、出来るだけキャットフードで症状が変わらないかと考えるのも仕方がないですよね。とはいえ、まずは対処療法としてアレルギーの症状を抑えつつ、何かしらの改善を行う必要があります。

キャットフード以外に何も原因が思い当たらないようであれば、キャットフードの原材料をしっかりと確認するようにし、どんな原材料が使用されているのかを理解しておくようにしましょう。

グレインフリーの検討も

愛猫が食物アレルギーである場合、どの原材料がアレルゲンとなっているかわからない場合には、まずは原材料表記を確認してみましょう。

猫に多く見られる食物アレルギーの代表ともいえるものには「穀物類」が挙げられます。小麦や大豆、トウモロコシがキャットフードに利用される穀物類の代表格ですが、まれに米に対してもアレルギーを持つ猫がいるようです。

こうした穀物類にアレルギーを持つ猫は多いため、最近では「グレインフリー(穀物不使用)」のキャットフードも多く登場していますので、症状があまり酷くないようでしたら、まずはグレインフリーのキャットフードを試してみて様子を見て見るものひとつの方法になります。

また、フードを変更してすぐに症状が緩和されるわけではありませんので、最低でも2週間は様子を見るようにしましょう。

涙やけの改善におすすめのキャットフード

皮膚や被毛の改善に定評のあるキャットフードもいくつか存在します。その一つは「アボ・ダーム」のキャットフードです。アボ・ダームはドッグフードも有名ですね。

アボ・ダームのキャットフードには「アボカド」の果肉とオイルが配合されており、皮膚や被毛に良い効果を与えるとして、涙やけの改善や皮膚のトラブル改善にも効果が期待されるキャットフードです。

アボ・ダームのキャットフードにもグレインフリーの物がありますので、一度試してみる価値はあるかもしれません。

涙やけを改善させるためには、同じキャットフードを約2週間は与え続ける必要があります。体質改善のために体内の栄養の循環を行う必要があり、1〜2日では循環されず、約2週間程度を要すのです。

与え始めてすぐに効果が出るわけではありませんので、フードが合っているか、症状は改善されているかなど、しっかりと様子を確認しながら与えるようにしましょう。

ヤラーのキャットフードもおすすめ

皮膚や被毛の改善におすすめとなるキャットフードには、「ヤラー」のキャットフードも挙げられます。ヤラーは「オーガニック素材」にこだわった原材料で、食物アレルギーの改善などにも期待の持てるキャットフードです。

オーガニックとは、キャットフードに使用される原材料の、原材料そのものが作られる段階から、化学物質を一切使用せずに作られている事が条件になるなど、他にも厳しい条件をクリアしたものがオーガニック認定を受けられるというものです。

こうしたオーガニック認定のキャットフードはヤラー以外にも幾つか存在し、グレインフリーであることや、合成添加物などを使用していないのはもちろん、その原材料も非常に良い物が使用されているキャットフードもたくさんあります。

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「アカナ」や「オリジン」もおすすめ


アボ・ダームやヤラー以外にも、愛猫の体質改善や涙やけなどに効果が期待できるキャットフードはあります。

「アカナ」や「オリジン」を始めとした比較的高額なキャットフードは、ヤラーなどと同じくオーガニック素材が中心となった原材料で、こうした内容のために価格も高いものとなっていますが、より愛猫の健康を考えるのであれば、こうしたハイクラスのキャットフードも考えてみても良いと思います。

高いキャットフードであればよいということではありませんが、少なからず、価格の高いキャットフードは動物性タンパク質の割合が多いなど、原材料にも配慮された製品が多いので、必然的に価格も高くなるわけです。

また、合成添加物なども使用していない場合が多いため、愛猫の健康維持にも最適な内容になっています。

食いつきよりも質にこだわりを

現在与えているキャットフードの質にもよりますが、あまりに穀物類が多いようなキャットフードを与えている場合、アレルギーを持っていなくとも、涙やけを起こす場合があります。

穀物類は猫にとって消化しにくい原材料です。消化が遅くなるため、体内に穀物類が長居し続けるようであれば、涙やけなどの症状が現れる場合があるのです。消化不良でも同じことがおきますが、愛猫にとって消化のしにくい原材料を利用したキャットフードは栄養の循環も悪くなるため、こうした症状が見られるようになるのです。

キャットフードの良し悪しは食いつきの良さではありません。いかに内容の良いキャットフードか、原材料はヒューマングレードのものであるかなど、突き詰めればキリがありませんが、いちいち病院通いするよりも、質の良いキャットフードを与えるだけで改善する場合もありますので、キャットフードの質には十分にこだわってみる価値はあります。

※内容は2017年2月時点での情報になります。原材料、商品名等の内容は変更している場合があります。

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