動物性タンパク源を70%配合した高タンパクな「カナガン キャットフード」と、異なる2種類のキブルで、通常の栄養に加えて免疫力の向上・維持に高い効果を発揮する「ブルーバッファロー」のキャットフードは、どちらの方がよりおすすめのキャットフードと言えるのでしょうか。

そこで今回はカナガン キャットフードとブルーバッファローのキャットフードを比較、どちらがおすすめのキャットフードなのかを比較していきたいと思います。

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ブルーバッファローとは


「ブルーバッファロー」はアメリカ原産のペットフードメーカーで、愛猫の免疫力の向上・維持、食いつきの良さに着目したキャットフードです。

中でも特徴的なのが、ブルーバッファロー独自の技術である「ライフソースビッツ」と呼ばれるキブル(粒)です。

一般的なキャットフードは同じ種類のキブルとなりますが、ブルーバッファローのキャットフードには一般的なキブルの他にライフソースビッツの2種類のキブルが混ざっています。

また、原材料に使用される動物性タンパク源は高品質な素材が使用されている他、人工添加物は一切使用しないキャットフードとなっており、猫にとっても安心で安全なキャットフードとなっています。

近年は特に食に対する基準も高いものが望まれており、ペットフードにも同様の考え方が浸透してきています。ブルーバッファローのキャットフードは、こうした食に対する安全についても配慮されていると言って良いでしょう。

熱で破壊されやすいビタミンを摂取

ブルーバッファローのキブル「ライフソースビッツ」とは、免疫力の維持や高い栄養価を摂取できるキブルで、ベースとなるキブルからもしっかりと栄養を摂取出来ますが、さらにライフソースビッツを摂取することで、より高い効果を得ることができるキブルとなっています。

一般的なペットフードはエクストルーダー製法と呼ばれる製造方法で作られていますが、エクストルーダー製法は早く大量にフードを製造することができる半面、高圧・高熱で一気に焼き上げる製造方法であるため、素材そのものの栄養価も破壊されてしまっています。

ブルーバッファローのライフソースビッツを製造する際には、低温でフードを製造するコールドプロセス製法と呼ばれる製造方法で作られており、栄養価をできるだけ破壊せず、より高い栄養価のままフードを製造しています。

これにより、主に熱によって破壊されがちな「ビタミンC」や「ビタミンB群」「葉酸」などの栄養を豊富に含んだキブル「ライフソースビッツ」が作られているのです。

ブルーバッファローの原材料をチェック

ではブルーバッファローの原材料を見てみましょう。

【ブルーバッファロー 室内飼い サーモン&玄米レシピ 原材料】
サーモン、乾燥チキン、玄米、オートミール、大麦、エンドウタンパク、エンドウマメ、鶏脂(混合トコフェロールにて酸化防止)、乾燥ニシン(オメガ-3脂肪酸源)、セルロースパウダー、タンパク加水分解物、亜麻仁(オメガ-6脂肪酸源)、馬鈴薯、乾燥チコリ根、乾燥アルファルファミール、エンドウ繊維、アルファルファ抽出物、クランベリー、サツマイモ、人参、ブルーベリー、大麦若葉、パセリ、ターメリック、乾燥ケルプ、ユッカ抽出物、乾燥酵母、乾燥エンテロコッカス・フェシウム発酵産物、乾燥ラクトバチルス・アシドフィルス発酵産物、乾燥黒麹菌発酵産物、乾燥トリコデルマ・ロンギブラキアタム発酵産物、乾燥バチルス・サブチルス発酵産物、ローズマリーオイル、アミノ酸類(DL-メチオニン、タウリン、L-リジン、L-カルニチン)、ミネラル類(硫酸カルシウム、塩化カルシウム、塩化カリウム、炭酸カルシウム、食塩、硫酸第一鉄、鉄アミノ酸キレート、亜鉛アミノ酸キレート、硫酸亜鉛、硫酸銅、銅アミノ酸キレート、硫酸マンガン、マンガンアミノ酸キレート、ヨウ素酸カルシウム、亜セレン酸ナトリウム)、ビタミン類(塩化コリン、ナイアシン、E、B1、L-アスコルビン酸-2-ポリリン酸、ビオチン、A、B6、パントテン酸カルシウム、B2、D3、B12、葉酸)、着色料(野菜ジュース)、酸化防止剤(混合トコフェロール)

ブルーバッファローの主原料は動物性タンパク源である「サーモン」と「乾燥チキン」。他には穀物類の「玄米」や「オートミール」が含まれます。

最近では穀物に対してアレルギーをもつ猫も増えてきているため、「グレインフリー」のキャットフードが増えてきています。

今回比較するカナガン キャットフードについても、このグレインフリーのキャットフードとなっていますが、ブルーバッファローは、穀物アレルギーを引き起こす要因となる「小麦」や「トウモロコシ」「大豆」を使用しない「グルテンフリー」のキャットフードとなっています。

他には野菜類や酵母、ハーブ類など様々な原材料が配合されています。では、続いてカナガン キャットフードの内容について見てみましょう。

カナガン キャットフードについて


カナガンはイギリスのペットフードメーカーで、動物性タンパク源を豊富に含んだ高タンパク質なフードを製造することで知られるフードブランドです。

カナガン キャットフードに関しても高タンパク質なキャットフードとなっており、主原料となるチキンは60%以上を使用、さらに使用されるチキンは高品質な「平飼いチキン」を採用しています。

動物性タンパク源の配合量はもちろん、その原材料の品質にも十分にこだわられた内容になっており、平飼いチキンのほか、原材料はすべてヒューマングレードの原材料が使用されています。

また、前述の通りカナガン キャットフードはグレインフリーのキャットフードですので、穀物は一切使用しておらず、穀物アレルギーを持つ猫にも安心して与えられるキャットフードとなっています。

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カナガン キャットフードの原材料

カナガン キャットフードの原材料をチェックしてみましょう。

【カナガン キャットフード 原材料】
乾燥チキン35.5%、骨抜きチキン生肉25%、サツマイモ、ジャガイモ、鶏脂4.2%、乾燥全卵4%、チキングレイビー2.3%、サーモンオイル1.2%、ミネラル類(硫酸亜鉛一水和物、硫酸第一鉄水和物、硫酸マンガン一水和物、硫酸銅(II)五水和物、亜セレン酸ナトリウム)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE)、アルファルファ、クランベリー、タウリン、マンナンオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、リンゴ、ニンジン、ホウレンソウ、海藻、カモミール、セイヨウハッカ、マリーゴールド、アニスの実、コロハ

カナガン キャットフードの主原料は「乾燥チキン」「骨抜きチキン生肉」がしようされており、すべての動物性タンパク源の割合は70%となっています。

残りの30%は野菜・果物・ハーブ類の植物成分で構成、穀物は一切含まないグレインフリーのキャットフードとなっています。ブルーバッファローはグルテンフリー、カナガン キャットフードはグレインフリーとなっていますが、穀物アレルギーがある場合には、グレインフリーのキャットフードの方が安心かもしれませんね。

また、ハーブ類はサプリメントなどから摂取できる、プラスαの効果を持ちますので、原材料から得られる栄養素に加えて、健康維持やリフレッシュ効果など、栄養素だけではない効果を得ることにも期待が出来ます。

カナガンとブルーバッファローの成分を比較

ではカナガン キャットフードとブルーバッファローの成分を比較してみましょう。

【カナガン キャットフード 成分】
タンパク質:37%、脂質:20%、粗繊維:1.5%、灰分:8.5%、水分:7%、オメガ6脂肪酸:2.99%、オメガ3脂肪酸:0.82%、リン:1.4%、マグネシウム:0.09%、ナトリウム:0.8%、カルシウム:1.58%、カリウム:0.7%、カロリー(100gあたり):約390Kcal

【ブルーバッファロー 室内飼い サーモン&玄米レシピ 成分】
タンパク質:32%、脂質:15%、粗繊維:6%、水分:9%、オメガ6脂肪酸:2.5%、オメガ3脂肪酸:0.5%、カロリー(100gあたり):約364Kcal

タンパク質は高タンパクであるカナガン キャットフードが37%、ブルーバッファローは32%という内容です。

脂質はカナガン キャットフードが20%、ブルーバッファローが15%、カロリーはカナガン キャットフードが390kcal/100g、ブルーバッファローが100gあたり364kcalと、カナガン キャットフードの方が高カロリーなキャットフードとなっています。

ブルーバッファローは比較的、年齢や状態にこだわらず与えやすい成分となっていますが、カナガンは老猫や病中・病後の猫には少しタンパク質・カロリーが多すぎる内容とも言えます。

プロ目線から見たフードの選び方


前述の通り、カナガン キャットフードは高タンパクなキャットフードですので、幼猫や成猫、活発な猫にはおすすめのキャットフードと言えますが、高齢猫や状態によってはあまりおすすめとは言えない成分です。

また、カナガン キャットフードはラインナップも1種類しかありませんので、仮にフードを切り替えることになった場合にも、別のフードメーカーに移行しなければなりません。

ブルーバッファローは幼猫用から老猫用までラインナップが揃っているので、仮にフードを切り替える際にも同じブランド内でフードを切り替える方が、リスクは低いと言えます。

というのも、猫は偏食な子も多く、うかつにフードを切り替えてしまうと、なかなかフードを食べなくなってしまうというケースも。そのため、できるだけ味の変化や特徴の変化が無いよう、同じブランド内で切り替えられたほうが安心といえば安心なのです。

まとめ

今回はカナガン キャットフードとブルーバッファローの比較をしてきました。カナガン キャットフードは高品質で、健康な猫にもおすすめなキャットフードと言えますが、おすすめできる猫が限られてくるキャットフードでもあります。

ラインナップが1種類しかないという点と、タンパク質の高さ、カロリーの高さがネックとなりますが、こうした点で見てみると、ブルーバッファローの方が様々な猫に与えやすいキャットフードと言えそうです。

どちらも高品質なキャットフードではありますが、長い目で見るとブルーバッファローの方がよりおすすめのキャットフードと言えそうです。内容は優れていても、キャットフードの種類によっては愛猫の状態に合わない場合もありますので、愛猫の体調管理や必要とする栄養はしっかりと把握するようにしましょう。

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